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街の散歩とギルド加入

謎の古い土管により異世界に来てしまった佐藤良太郎。ハーフタウンの病院で看病してくれた女性、シアンと冒険者になることとなった。

僕の名前は佐藤良太郎。普通の高校三年生だったのだけれど、古い土管に吸い込まれ、異世界に来てしまいました。

右も左も分からない状態で助けてくれたのが、このシアンという女性なのだが...


「佐藤さん、早く来てくださ〜い!置いていきますよ〜」

と、このようにマイペースなのである。

少しは待ってくれと思ったのだが、口にはせず身支度をする。


身支度を終え、病院から出た途端、滅茶苦茶綺麗な景色が目の前に広がる。

「す...凄いな...まるで中世のアメリカにでも来たみたいだ...こんなの歴史の教科書でしか見たことない...」

凄すぎるあまり、言葉に出てしまった。


そんなのお構い無しに、彼女は街案内をする。

「こちらが防具や武器などを扱う店で、その向かいにあるのがレストランです!」

「マイペースだね...あれ、あっちにある大きい建物は?」教会ともなにかの店とも言い難い建物に指を指しながらそう言う。一体何なんだろう?


「あぁ、あちらは冒険者ギルドという所です。あちらでお仕事を探したり、クエストを受けることができますよ!」


冒険者ギルド!?もしかして僕、ド〇クエとかゼ〇ダの〇説みたいに冒険ができるのかな!?

「ね、ねぇ...そこで冒険とかしちゃったり、モンスター倒したり...できちゃうの?」

「えぇ、その通りですよ。せっかくだし、行ってみます?実は私も冒険者ギルドに興味がありまして...」


という話になり、ギルドの入口の前に来た。シアンさんによると、この世界は魔王軍とやらに街の人々が脅かされているらしい。それで、異世界転生する人は多いのだが、僕みたいに土管から異世界転移するのは初めてだそう。


「あっはははは!ドカンからワープしてここに来るなんて初めて聞来ましたよ!そんな人いる訳ないでしょ!」と信じて貰えなかった。やっぱ超レアケースなんだなと。


同時に扉を開けると、「いらっしゃいませ!お食事ならこちらへ、お仕事案内は奥のカウンターへどうぞ!」と促される。

会釈をしながら、奥のカウンター窓口に行こうとすると、冒険者らしき服装の人に声をかけられる。


「アンタ見かけない顔だけど、何処から来たんだ?」装備もだけど、顔からしてすごく強そうだ...

「あぁ実は、僕達冒険者になりに来たんです。」

シアンも「魔王軍に捕らえられたり、脅かされている人を助けたいんです!」と、本気なのだろうって分かる声で言った。


「あぁそうか。ようこそ地獄へ!せいぜい頑張んな!ギルド加入の受付はあそこだ。」

ありがとうと会釈をし、早速ギルド加入の窓口へ向かう。


窓口へ向かうと、奥の方から美しい黒髪の女性がこちらへ向かってくる。

「はい、本日は如何なさいました?」と業務を開始する。

「実は僕たち、冒険者になりたいのですが...」

「かしこまりました。おふたりでしたら、登録手数料の500マネーとなりますが?」と、予想外のことを言われてしまう。この世界、不親切じゃないか?


「シアンさん、お金もってる?僕持ってなくて...」と問うと、

「一応持っていますよ。こういう時のことを考えていたんですよ!」という返答が飛んできた。用意周到だな...


「こちら500マネーです!」とシアンさんが元気よく手渡すと、「...たしかに500マネー、受け取りました!」と業務を進める。


「それでは説明を始めますね。モンスターを倒すと経験値が手に入り、経験値が貯まるとレベルが上がります。そのレベルが上がったら、魔力や防御力、攻撃力などのステータスが上昇致します。」といった丁寧な説明がされた。きっと慣れているのだろう。


「こちらが冒険者カードです。このカードは紛失すると、再発行できかねますので、ご注意くださいね」

無くさないように気をつけないと。


冒険者カードには、「体力」「魔力」「攻撃力」「防御力」「素早さ」「幸運度」「持久力」といったステータスと、「習得する技、魔法」「習得しない技、魔法」と書かれている。まさに冒険者って感じでワクワクするな...


「こちらの手型に手をはめると、あなたの能力が分かりますよ!」

魔道具か何かか?と思いながら、手をはめてみる。これで僕の実力が明らかになる...!


手型が青く光り、冒険者カードが印刷される。受付のお姉さんがそれを見てみる。

「...体力100、魔力150、攻撃力55、防御力70、素早さ80、幸運度80...体力もですが、魔力が非常に高いですね!魔法使い職なんていかがでしょうか?」


たしかに、魔力が非常に高い。ここは、魔法使いになった方がいいかもしれない。

「それじゃあ、魔法使いでお願いします!」


「かしこまりました!」


シアンさんも手型に手をはめてみる。

僕同様に手型が青く光り、冒険者カードが印刷されていく。


「体力100、魔力75、攻撃力130、防御力100、素早さ20、幸運度50...耐久力と攻撃力が非常に高いですね!前衛職なんていかがでしょう!」


たしかにシアンさんは、前衛職に向いているステータスかもしれない。素早さが気になるが...


「ん〜たしかにそれが向いてるかも。それじゃあ、前衛職の剣士でお願いします!」


「かしこまりました!魔法使いの佐藤さんと、剣士のシアンさんでしたね。大変だと思いますが、スタッフ一同、全力でサポート致します!」


こうして、僕達の異世界生活が始まった。

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