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久々の冒険と考え事

魔王軍幹部のイヴェールを倒して1ヶ月。良太郎は2人の反対を押し切り、クエストを受けるのだった。その道中にて久しぶりにあるものを作るのだった。

この街に魔王軍幹部が現れて(倒されて)1ヶ月経った。

無事にヒュータウンに避難した住民の殆どがこの街に戻ってきて、ある程度復興してきた。ただ、まだ壊れている部分もあるのでその部分は今も工事中。ただ工事と言っても素材が不足している。

そこは僕たち冒険者などの探検家が何とかしているが、それでも足りない。


魔王軍幹部のイヴェールを倒した報奨金の半分を家の購入に当てたから、残りの半分を街の修繕費にしようと思ったが、その余ったお金の半分をどこかのバカが大量の高級ワインを買いやがったり、大食いしたため修繕費は無くなりました。残りのお金は貯金に当てたためクエスト受けようと言っても。


「というかお前たち、いい加減にクエストに行くぞ」

「嫌ですよ!たくさんお金手に入ったのになんでクエストになんか行くんですか!」

「そうだよ!もっとのんびりさせろー!」

この有様だ。どうしようすげぇめんどくさい。

「あのねぇ、この街今すげぇ壊れてるんだよ。それで不便だなとは思わないの?」

「そりゃ思いますよ」「当たり前だよな」

なぜ不便だとは思うのにクエストには行きたがらないのだ。しかも修繕費勝手に使いおって。

「じゃあなぜクエストを受けようとしないんだ?」

「「めんどくさいから」」


だよなぁ。よし、無理やり引っ張り出すか。

嫌がる二人を無理やり外に連れ出し、ギルドに行くのであった。

「やめてください!引っ張るのはやめてください!」

「やめろ!外には行きたくない!」

「そうかそうか。行こうか。」

「「いやーー!」」


「おー良太郎たち、ここに来るのは久しぶりじゃねえか?」

「久しぶりだね、良太郎!」

「ああそうだね、久しぶり!」

彼はこの街の冒険者の1人、グリーン。見た目の割には力が強い男。その隣に居る彼女は仲間のマゼンタ。弓矢を百発百中くらいで当てる女だ。

「最近見なかったけどどこ行ってたんだよー?」

「後ろのふたりがなかなか外に行かなくて、そろそろお金もなくなってきたし」

「なるほどね、クエスト頑張ってね〜!」

「おう!」


えっと、どれどれ…?

幽霊を祓ってほしい…?流石にそれは無理な話だな…

暴走ブタを落ち着かせるor倒して欲しい、か。これなら行けるんじゃないか?

「おーい2人とも!いいクエスト見つけたよ!」

ふたりが僕が持っているクエストの募集用紙を見る。

「これにしましょ!」

「俺もこれでいいと思う」

よし、決まりだ。

「じゃあ僕は依頼受けてくるからそこで待っててよ?」


前受けた岩のクエストより難易度が高いからか遠かった。

「…流石に遠くない?」

「私、ちょっと疲れてきたんですけど…」

「俺も少し休憩したい…」

ヒュータウンよりも余裕で遠かったため、一旦途中で休憩を挟もうという話になった。難易度が高いクエストだから仕方ないと思うしかない。


そうだ、久しぶりにお茶を作ろう。前と同じ葉っぱが近くに自生していたからちょうど作れる。

前と同じ要領でお茶を作り、2人に出す。

「なんだよこれ、こんなに美味い飲み物は初めてだぞ!」

「前も同じものを飲みましたが、やはり美味しいですね…!」

「そんなに僕が作るお茶は美味しいのか」

「ああ、サイッコーだ!」

改めて思うが、こういう和や食に関する文化に関しては日本は本当にすごいなと思う。

久しぶりに実感した。日本に帰りたいと。ただ僕は日本に帰れるのだろうか?帰れたとして、どんなふうに帰るのか、帰ってどうするべきなのか…うーむ…

「どうしたんだ良太郎?」

「いやなんでもないよ。少し考え事をしていたんだ」

「珍しいですね、良太郎が考え事なんて」

「そこ、静かにしなさい」

ただ今はやれることをしなくちゃな。少しずつ強くなっていこう。そうしたら日本に帰れるかも。

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