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封じられた秘剣

 シリウスは七星剣でコラプサーを防いだ。なんとか間に合ったのだ。

「シリウス…」

 ほっとしたスピカとミラは、その場にへたりこむ。が、まだ終わっていない。ベガがコラプサーで連続攻撃を繰り出してくる。ベテルギウス以上の技、アルタイルに匹敵する速さ、おまけに重量のある魔剣となれば、ベガは最強の剣士である。

「ククク……」

 ベガはコラプサーを構えた。すると、アルタイルの胴体と首が浮き、刀身に吸い込まれていく。

「しまった!」

 コラプサーの強化を許してしまった。ますます不利になる。

 シリウスは、秘剣を繰り出し続けることにした。

「二の秘剣・螺旋昴!」

 横向きにした竜巻状の剣閃がベガに襲いかかる。が、ベガはコラプサーを一振りしてあっさりとはじき飛ばした。

 三の秘剣・三連突きはコラプサーの刀身を横に構えることで防がれる。四の秘剣・破十字で手足を狙ったら、あっさりとすり抜けられた。六の秘剣・釣り鐘星で翻弄したものの、七星剣が直撃する直前にはじかれた。

 その最中、ベガは魔剣で攻撃を仕掛けてくる。何とかかわしながら間合いをとるため、後方にジャンプした。

「シリウス! 大丈夫!?」

 気が付いたらスピカとミラがいる場所まで下がっていた。

「ああ……と言いたいところだが、打つ手がなくなってきた…」

 肩で息をしている。ミラもスピカも回復をしたいと思っていたが、今、天漢癒の膜を解除したらその瞬間にベガに襲われる。

「どうしたらいい……」

 その時、シリウスのつぶやきに答える代わりにミラが言った。

「ねえ、あいつの足、変な方向に曲がっていない?」

 言われてみると、ミラが指さしたベガの左足が不自然である。足を上げるとぶらんとした感じなのだ。

「まさか、折れているの?」

「でも、ベガは普通に走っているわよ?」

 ミラの疑問に答えたスピカは、ハッとしたように叫んだ。

「シリウス! ベガはコラプサーに操られているんじゃない!?」

「え!?」

「だって、持ち主を魔道に落とすんでしょう? きっと、痛覚とかを麻痺させることができるのよ!」

 それに気付いた瞬間、スピカの脳に打開策が浮かび、手早くシリウスに告げた。

「それしかないか……失敗したら俺は死ぬだろうな」

「大丈夫、私を信じて……」

「シリウス、大丈夫よ。先輩を信じて」

 スピカの提案をそばで聞いていたミラも賛成した。が、もし失敗したらシリウスは絶体絶命になる。その時は――

(私が盾になる!)

 ミラは心中でそう決意していた。結ばれた2人のどちらかが死ぬなんて嫌だ。私は、シリウスもスピカ先輩も好き。だったら、もしもの場合は私が斬られる。


 そんなミラの決意を知らずに、シリウスは肚を決めた。



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