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私なんかでも

作者: さくさく

成長する中学生のお話

「私なんかじゃ」が私の口くぜ

私の名前は田中美麗 中学1年生


私は自分が嫌いだ

すぐに自分より下の人を探してしまうし

すぐに自分が出来ない言い訳を作ってしまう

言い始めればキリがない。


私はすぐに

「私よりも」「私なんかじゃ」って言ってしまう。

自分を卑下するか他人を卑下するかのどちらか

最悪のゴミ人間だ。


こういうことを考える度私みたいな人なんて星の数ほどいるって思ってしまう。

これも他の人を卑下している。

でもそうするしか逃げ場が無いんだ。


友達は居る。

周りが優しいからだ


でも心の底からの友達って言える人は居ない。

私はいちばん仲良い友達と思っていても相手はそうでは無い。

沢山いる中の一人程度だ。


それに気づいてしまったのは小学5年生の頃。

幼馴染で大親友だと思っていた子と始めてクラスが離れた。

私はクラスが離れただけで他は何も変わらないと思っていた。親友はそういうものだろうから。

でも現実は違ったんだ!


クラスが離れればコミュ力のある陽キャなその子はすぐに親しい友達を作った。

私の事なんか忘れちゃったみたいに。


その時気づいちゃったんだ

「私は誰かのいちばんにはなれないんだ。」


時は経って中学1年生の12月。

好きな人が出来たんだ


容姿端麗努力家運動神経抜群成績上位

良い所を数えればキリがない

私とは真逆の存在。


学年どころか学校一モテてるって言っても過言じゃない。

先輩後輩同級生関係なくみんな惚れていく

そんな罪な男に惚れてしまった。


最初は後悔したんだ

「私なんか」がこんな人を好きになっても恋は実らないすぐにでも諦めてしまいたい。

いっそ彼に死んで欲しいとまで願ってしまった。

それでも好きなんだ!

それでも大好きなんだ!

だから私は変わろうとした


彼と並べなくても 彼に近づけるように


中学2年生になった

彼とはクラスが離れてしまった。

彼は4組 私は3組


きっとこれまでの私ならこんなことしなかっただろうな

学級代表に立候補した

無事に当選出来た

「学級代表になりました田中美麗です!

みなさんが楽しいと思えるようなクラスにしていきたいです!よろしくお願いします」


ここからが私のスタートラインだ


まずは人とのコミュニケーションを積極的に取ろうと思った

クラスにいる女の子に片っ端から声をかけるようになった

元々コミュ障っていうのもあってハードルは高いけど自分のための第1歩として頑張れた


人は怖かった。

「××ちゃんってさ声作ってるよね〜」「〜ってさ男に媚び売ってるよね〜」

とても怖かった。いいや、今でも怖いよ。

ここでその悪口を肯定しないとここまで作れた関係性全て壊れるんじゃないかと思って思ってもない事を言うようになってしまったんだ。


いつしか怖くなってきた。

自分が裏で悪口を言われているんじゃないかと。


きっとこれまでの私ならここで諦めていた。


でも私は変わるんだ。変わるって決めたから。


次はほかのクラスの人と仲良くするようになった

基本的に学級代表の立場と権力を使っていかにも大事な話ですよーって体で4組に遊びに行った。


仲良くしてくれる子が居てくれた。

話してくれる子がいてくれた。

本音で話せる子がやっと出来た。


これが中学2年生 1学級


大きな進歩だったんだ。

私を変えるための大事な大事な1歩。


夏休みは可愛くなろうと努力した


多少は名前負けしているこの顔面も愛らしくなったかもしれない。


中学2年生 2学期


私の中学校生活・私の恋愛に大きな変化を与えた時


夏休み中沢山考えたんだ

どうやって人と関わるか

嘘をついてもいい

上手な嘘ならばいいんだ

人を傷つけない

人の為の嘘をつこう


自分を殺してでも。

自分を殺したのならもう一度別の自分を創ればいいのだから。


キャラを変えた

かなり積極的で距離感の近い子になった


怖かった。

自分を殺してしまうことが

自分が消えてしまうことが


「え〜そんなことないよー」

「ほんと!?めっちゃ嬉しいよー!」

「流石に照れるわ…笑笑」


小学校5年生の時の自分が見たらびっくりするんだろな


ほかのクラスの人と沢山関わるようになった

友達と遊びに行くことも増えた


これまで友達と遊ぶなんて年1あるかないかだったのに


自分はこの変化が嬉しかったんだ!

いつしか怖かった自殺は喜びに変わっていた


いい事なのか悪いことなのかは今でもわかんない


SNSを始めた

これまではL█NEだけだったから彼とは連絡を取っていなかったんだ。


ノート機能って便利だね

書くだけで好きな人からDM?が来るんだもん


いつしか私の頭の中は好きな人の事だらけになっていた

この辺からだいぶ彼にズブズブになったかな


ここからの成長曲線作ったら凄いことになってそうだな


相手の好みを把握して相手好みの女になろうとし始めた

その力を使って他の人とも沢山関わった。


強くなった

メンタルも能力も


その間に勉強も頑張った

これまではひどい合計点だったけど最近は人にも言えるくらいにはなれた。


いつしか怖かったものは利用するための道具に見えてきた

文字に起こすと厨二病臭くて恥ずかしいけどね


人間関係がある程度固まってきた時に冬休みは来た


冬休みは沢山努力した

人間としてレベルアップするために


勉強も頑張った 課題も早めに終わらせた

恋愛も頑張った 沢山好きな人とDMした

顔も良くなった 可愛いって言われることが増えた


努力したんだ!

でもそれでもやっと人並み


でも最近は「私なんかより」「私なんかじゃ」

なんてネガティブ発言しなくなれたんだよ。


中学2年生 3学期

今だね


コミュ障だったのが嘘みたいに人と話すのが好きなった

これまで人と行動してないほど不安になるうさぎみたいだっけど最近は1人でも堂々とできるようになった

これは開き直ったんじゃない

人と沢山関わったことによる成長だ


最近は人と関わることが好きになれた

好きな人とも沢山お話できるようになった

顔も多少は良くなった

人間として沢山成長出来た1年間になった


私なんかでも




自分語りみたいになっちゃいましたね。

ここまで読んでくださりありがとうございました!

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