三話 タイムリープ
第三話です。
タイムリープなのかハッキリとしないですが、時間というか並行世界をジャンプしたかもしれない経験ならある。
まず小学5年の時、下校中にトラックに横から轢かれて道路にちぎれた自分の足が転がっているのを見ながら意識が薄れていって『死んだ』記憶があるのですが、目が覚めると何事も無かった翌朝でした。『何事も無く帰った』前の晩の記憶がありません。
21歳の時の夏、友人と海に行って遊んでいた際に離岸流に引っ張られて沖まで流されて、砂浜がどんどん離れてテトラポットにも手が届かず、海水を飲み過ぎて目玉が飛び出すような感覚の中、海に沈んで『死んだ』記憶があります。目が覚めると翌朝で自分の部屋のベッドの上。後から友人に聞くと、前日は何事も無く、海からの帰りは私が車を運転して、帰りに寄ったバーミヤンに砂だらけのビーサンで入ったら一旦店の外で砂を落としてから入り直すように言われたとか。全く記憶にありません。
いずれも、自分が死んでいない並行世界にジャンプしたんじゃないかとしか思えられないような記憶です。ジャンプが可能ならば、行き先のタイムベルトをずらして飛ぶ事も可能なんじゃないかと考え始めているところです。
第三話