家の中を確認に来た。住民
カイトが崖の上から剣に乗って降りてくる。ミントは普通に歩いて降りて来るのだが村人達が驚愕な顔でカイト達を見つめている。人間が宙に浮いている事に不思議に思うのであった。そのまま ホコンじぃ~の前に降り立つと剣に乗ったまま
「何か、用でもあるのか。ホコンじぃ~! 扉を壊されたくなくて出てきたのだが それとも扉を壊して中に侵入する積もりか。
少し大きな家になってしまったが問題が無いだろう」
「カイト、この中がどうなっているのか。見せてもらう事は出来ないのか」
「見る事は構わないが まだ 何も出来上がっていないぞ」
カイトが扉を開くと広間に成っており、階段を下に歩いて行く。村人たちも付いて来る。1人の男が先走り、地下3階の広大な空間を見て驚くもとんでもない事を言い出した。
「俺達もここに住めば、何の恐れも無く安全に暮らせるのでないのか」
「ここは、俺の家で在って貴様等に提供する積もりも無い。1番最初に約束をした筈だ。金で済ましたはずだが それとも俺と戦う積りか、軟弱な冒険者に屈していた貴様が」
カイトの目を見た途端に何も言えなくなってしまった。カイトの指が鳴ると灯りがともされて空間の広さを実感するのであった広間の手前に大きな滝が流れ落ちている物が目に留まる。
「此処は、何処なのだ。カイト」
「地下3階層だ。広さも十分に広く作ってある。
それと言い忘れていたが 来年の春から畑での収穫が倍になる。この地に魔法陣の力で大いなる力を使って豊かな大地へと作り変えて置いた。気に入らないのであれば元に戻す事も可能だ」
「お前は、何者なのじゃ。どうして そんな事が可能なのじゃ」
「そんな事を聞くよりも 今現在に何が村に大事かを考えた方がいいのでないのか。働いた分の稼ぎぐらいが必要でないのか。毎日の食事を取るだけでも大変であろう。
来年、再来年と豊かに成れば考え方も変わるのであろう。その後に何が必要かも考えておかないといけないな
悪いが まだまだ やる事が残っている。今回は、帰って貰えないか。近い内に中を案内してやる。崖の上に炎が立ち上るが気にしないでくれ、それだけで魔物に魔獣が近寄って来なくなる。その様な事も必要であろう。そこの貴様の考え方がそのような事でもあったのであろう」
「そんな事が可能なのか」
「肉が必要になったら言ってくれ分けてやる」
彼等が家から出て行くと鍵が閉まる音がした。1人の男性が壁を触ると驚くのであった。
「うわっ! ビックリした。頂上が見えなかった」
「何を驚いている。そんなにも驚く事でもあったのか」
「壁を触ってみろ、頂上が見えないから」
言われて数人の大人たちが壁を触ると驚いて手を放すも2人ほどが昇り始めるのだが 壁を触っていない者たちが彼等を見ると地面に足が付いているだけで その場で足踏みをしているだけであった。本人の顔だけが真剣で恐怖心まで分かるのであったが手が離れると そのまま仰向けで倒れてしまい。安堵するのであった。
「どうしたのだ。その場で足踏みをしているだけだったのに」
「登り始めると地面が消えて頂上付近が見えたから 登り始めたのだが幾ら上っても変わらないから降りる事も考えたが霧で見えなくなるし、隣の奴まで消えてしまい。汗で手が緩むと落ちて行くのが解ると地面に仰向けで寝ていた。と 言う事だ。どんな仕組みになっているのだろうな」
「この壁だけでも 子供たちの遊び道具身なりそうだな」
カイトの家から離れて 小高い処からカイトの敷地を見ると何も無い処に炎が立ち上っているのであった。周りが緑色一色になっており、小さな家がポツリと建っていた。不思議な光景が見て取れる。
「何とも神秘的な場所を作り出したものじゃ、もしかして カイトは、賢者様の生まれ変わりで無いのか」
ホコンじぃ~の言葉を聞いた。村の住人達も納得してしまった。簡単な連中で助かるものだと もし この場にカイトがいれば、そんな事を思ったのでないだろうか。
あれから3日の後にカイトが村に姿を現した。横には、ミントの尻尾に絡むように剣のガウェインも付いて来ている。村の中を歩いて気が付く、ここ数年 使われていない畑が目に付く、荒れ地と変わりかけている事にも見て取れた。そして 冬が近づくに連れて村の男達が街に働きに行く時期でもあった。
村の状態や周りの森も見ていない状態では何も言えないのであった。不思議と子供数が多い事にも気が付く、何か 実りある仕事でもあるのかと思う次第だ。思考を巡らせながら ホコンじぃ~の商会までやってきた。既に先客がいて冒険者と話をしていた。そこにカイトの姿を見るや
「いい処にきた。カイトよ。回復ポーションを持っていないか」
「おい、おい、ホコンじぃ~! 子供にそんな事を言っても分からないだろう」
「最近、この村に越してきた。カイトじゃ! ケビンも覚えておいて損は無いぞ。成りは子供でも薬師の資格を持っているみたいなのじゃ」
「そうなのか、それは凄い。もしかして回復魔法も使えたりして」
「空瓶の持ち合わせが無い。必要な分だけでいいなら空瓶を売ってくれ」
「使用済みの空瓶ならあるのだがな、使えないよな!」
「空瓶など何度でも洗浄すれば使えるようになる。魔法が使えないのであれば、熱湯に入れてゆで上げて乾燥まですれば何度でも使う事が可能だ。そんな事も知らないで良く、商会をやっていられるな。感心するよ
俺が全てを買い取ってやるから持って来いよ」




