カイトが消えた。
カイトとミントがじゃれあっている光景もマナとタアルは、ヒヤヒヤした趣で眺めるしか出来ないのであった。ミントにとっては恐怖対象でしかなかった為に近づく事すらできないのも事実であり、カイトからは色々と教わっているいるのも事実であるがミントが近くにいるお陰で助け出す事も出来ないのであった。恐怖で身体が動かなくなり 何も出来ない内に食べられてしまうと思うと更に身体が強張り、しまいには見る事も諦めてしまっていた。
そんな中、カイトが
「マナとタアルも風呂に入るか。あっ! ごめん、マナは女だったな! 俺の前で裸を見せられなかったな」
マナは思った。カイトに裸を見られる程度なら気にもしないが ミントと同じところに入る事が恐怖でしかなかった。カイトの気持ちも理解できないし、魔獣と一緒になって風呂に浸かるなど考えもつかないのであった。
ミントが風呂から出て身体に付いている水滴を払いのけると その水しぶきでタケシと冒険者3人組も目覚めるのであった。カイトが風呂から上がり、身体を拭いているとマナの顔が赤々と夕日に照らされている。
「男の一物がそんなにも珍しいのか。マナ! 2人の銜えているのだろう」
「ニーナ姉さんやシルビアさんじゃ~あるまいし、私がそんな事をする訳が無いでしょう。私が見惚れていたのは、カイトの身体つきよ。何をやったら そんなにも身体が引き締まっているのよ」
羨ましい~~
「よく遊んで 良く食べる事だな! あとは、良く寝る事だ。それ以外は、適当で構わん」
そう言えば最近は、寝る事が出来るようになったなぁ~
「カ・イ・トぉ~ もしかして貴様が風呂に入る為だけに 俺に風呂の水を作らせたのか」
「それも在るが 魔力操作の一環だ」
「キャッ!」1人の女性が後ろに振り向く
「何だ、女がいたのか。男の裸を見た事もないのか。貴族の出か?」
正式な名を告げる事を辞めて
「俺は、カシムといい。こいつがナホでコダだ。助けてくれただけで無く、ケガの治療までしてくれて助かった」
裸のまま、カイトが
「俺がカイトで 俺の仲間のミントだ。魔獣だが気にしないでくれ」
カイトの隣で ガッァ~~と吠えるとそれだけで恐怖してしまうとタケシ達も名乗りを上げて紹介していた。
さすが孤児院出身だと感心する場面も見受けられて 誰とでもすぐに仲良くなれてしまっていた。年齢も近いせいなのか。明日から3人もタケシ達に加わり訓練を参加したいと言い出すのであった。
「タケシ達は、こんな処で何をしていたのだ」
「俺達は、カイトに色々と教わっていた。冒険者に成ってからの事と これからの事を」
「カイトって 後ろの彼だったよな」
「お前等を助けて治療したのもカイトだ。俺達3人は、魔力切れを起こして倒れていた」
「タケシだけでしょう。魔力切れで倒れていたのは、私もタアルも辛うじて魔力が残っているわよ。
魔力循環を忘れていないわ」
「そうかよ。俺だけが倒れていたのかよ」
「君達は、魔法使いなのかい?」
「俺が剣士でマナが弓を使う。タアルが盾役だ。補助系の魔法を教わっている」
「タケシは、今日 寝ていただけでしょう。何もしていないじゃない」
「僕とマナお姉ちゃんにすべてを任せて」
「おい、街に戻った方がいいので無いのか。門が閉まるぞ。
俺は、何処でも構わないがお前達は、街中で暮らしているのだろう」
「すまないがカイト、彼等と少し話をしたいと思っている。いいだろうか」
「金も持っていないのだろう。宿屋内で済ませろよ」
金を持たせて好きにさせるか。宿屋に住むのも2ヶ月ぐらいは大丈夫だと思うし、森の中に魔物も魔獣の姿も消えた事だから次の街に移動をするのもいいかもしれない。それにしても アイツ等も程々ってモノを知らないのか。やり過ぎだろう。
カイトに付きまとう影が100名ちょっと存在していた。森の奥深くにカイトの指示を待っていた。今迄もこれからも彼等に指示を与える積りも無いのだがカイトが動くと何処からともなく表れて遠くからカイトの行動を眺めているのであった。個々が優れており、誰かしらがカイトを見つけると森の中を移動して 生きる者すべてを食べ尽くしてしまっていた。
この世界の厄災の1つに入るみたいだ。森から全ての生き物が消えて 森と水のみが起こされてしまう現象が人々を怖がらせてしまうみたいで
翌日になり カイトに一言告げてからカシム達と共に森の探索に向かった。1人取り残されてしまった。カイトがとった行動は、ドブ掃除の依頼を受けて夕方には、冒険者ギルドで依頼達成金を貰い受けて その日からカイトを見かけるのは、朝方と夕方となり、いつしか見かける事もなくなっていた。
タケシ達が心配になってカイトを探した時には、既に街にも寄り付かなくなっており ミナのサーチ魔法にも引っかからずに見つけ出す事も出来ないのであった。当然の様に
王族や貴族も街に来なくなり、それどころか。商人までもが遠ざかるようになってしまっていた。この街に訪れていた商人の大半がカイトにギルガイア国に戻ってもらいたくて わざわざ、辺鄙な街にまで訪れてカイトと話をしたかったのだが近くにミントがいた為に近づく事も出来ないのであった。
ミントの姿、形が どの国でもSランク指定で災害クラスの魔獣で在り、国が傾くほどの最大級の魔獣であった。商人にとって持っていない物が武力で在って その武力もカイトがいたから全ての商人を守って貰っていた。多くの兵士や冒険者を使って 快適な旅ができていたのだが今現在は、冒険者がいたとしても魔物に魔獣が出てくれば逃げ出す冒険者までもが出て来る不始末で在った。
今現在のギルガイア国の冒険者は、ランクが高くても使えない冒険者の集まりに成り下がっていた。




