魔王の根城
カイトが壁を背にして座り込むとミントもカイトに寄り添うようにして座り込み、念話を送ってきた。
『あの魔王は、死んでいないよね。主様』
『死ぬような球か、第2の心臓を作ってやったのだ。俺も十分に楽しめる相手ができたかもしれない。
あとは、更なる経験を積んで脅威を持てるだけの強さを持てば、期待が出来るかもしれない』
『転移した場所があんな状態だったなんて わかりませんでした』
『それは、俺も同意する。まさか・・・』
カイトが魔王を連れて彼女の記憶に残されていた場所に転移してみると王城らしき場所に転移してきて 王の玉座らしきものが在り、外からは魔力が強い者の気配が感じられたが そんな事よりも数が凄かった。有に100万を超えており、魔物や魔獣の気配も感じ取れていた。
玉座の間には、誰1人として存在しておらず 何かしらの結界が施されており、魔人でも 魔神ですら入る事が許されていなかったみたいなのである。そんな処に転移してきてしまって
「魔王、魔王覇気を発動させてみろ」
「はっ、我が主」
魔王覇気を発動させると部屋全体が光り輝きだして
『何ですか。この部屋は、主様』
「知らん。魔力が足らないのか、経験が少なすぎるのか、どちらかであろう。
魔王、貴様の魔王覇気を複写指せて貰うぞ」
魔王は意味も理解しないままに魔王覇気を発動したままでいるとカイトが頭を触っただけで魔王のすべてのスキルを複写してしまい。全てをレベル10にまで引き上げてから 魔王覇気をレベル10の状態で発動させてしまうとカイトを中心に波紋みたいなものが流れ出して全ての建造物が消え去り、青い空が見えだすと100万の軍制が騒ぎ出すもののカイトの一言で静まり返ってしまった。
魔王覇気を発動させたまま、言葉を乗せただけで魔大陸の住人全てがカイトに対して頭を下げだして静かになる。カイトが魔王覇気を解除した途端に座り込んでいる者たちが全て気を失い倒れ込むもミントを触りながら
「魔人と言っても こんな物か、人間と大して変わらないのだな
ミントは、変わらないが魔王には、十分に効いたみたいだな」
『私は、神獣だから “ 邪 ” の力を受けないみたい、その証拠に魔王に対してなら十分すぎるみたいに効いているよ。私の神の覇気も覚えてみる。主様』
「それは、ここでは辞めておこう。せっかくの2大勢力が戦争を起こしているのだから止める必要もないだろう」
『主様って 神様みたい』
「あんな糞野郎と一緒にしないでくれ そうだな! 幼体にも名前が必要か」
『主様がお決めになる事で 我は、どちらでも構わない。できれば名を与えてもらいたい。
名を与えて貰えれば従者契約も簡単に済む』
「名を与えなければ従者契約をしなくて済むのであれば、ここで別れよう。好きな処にでも行け」
「お・・れ・に・・・も な・・を・・・あ・た・え・た・・え じゅ・・しゃ・・・し・・・」
そのまま気を失い気が付いた時には、カイトとミントの姿が消えており 1人孤独に死ぬ前の屋敷に取り残されていた。
カイトが転移すると その転移にミントも付いて来て
「何か、用か」
ミントがモジモジとして 身体をカイトに擦り付けてくる。滅多に魔獣が見せない姿をカイトにさらすと
「さっきも言ったが好きな処に行け、俺に従者は不要だ。それが神獣の貴様でも」
「我は、3000年後には人型にも成れる。だから」
「知らないから教えるが俺の寿命なんて80年も生きればいい方だ。貴様等と同じに考えるな
わかったら好きな処で暮らせ、俺に近づくな」
「 ・・・・・ それでも主様と一緒にいたい」
「好きにしろ、自分の命くらい自分で守れよ。どんな目に合っても知らんからな」
カイトが根負けした。元々が生き物と関りを持ちたくないカイトだったが 根が ・・・
「なら 貴様の名は、薬草から取って “ ミント ” と 名づける」
カイトから名を与えられた途端に 神獣だからだろうか、光に包まれて光が収まると光の中から体長が5メートルを超えた。ゼブラタイガーが姿を露にして 金色をした毛が混じるのであった。
「こんなものか、街に入るから 小さくなれ馴れないなら好きな処にでも行け」
名を与えられた途端に身体の大きさも自由になり カイトの隣を歩いても気配を感じられない姿に変貌する。
街中をカイトと歩いても気配を消しているために 普通に宿屋に付いた。




