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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 あっけなく 終わった。


 ニーナとシルビアの後に続いて 冒険者ギルドの訓練場に向かうとニーナと対面した時にカイトが


 国王たちは、おとなしく対戦を眺めるみたいだ。


「作戦会議をしてもいいかな! 普通に対戦しても勝てないから」


「いいわよ。私に勝てる見込みも無いけど 好きにしな」


「カイト、ニーナ姉ちゃんはDランク冒険者だぞ。勝てる訳がない」


「問題が無い。今でも魔力循環を行っているよな」


「アッアア~~」


「その魔力を足に集中して地面を蹴り飛ばして体当たりをしてから また1度、地面を蹴って姉ちゃんの顎に向かって膝蹴りをしてみろ、すべてが理解できる。

 その後は、好きに暴れたらいい。武器を使う事は進めない。姉ちゃんが可哀そうだ」


「何を話しているのでしょうか。彼等は! 見た感じ、冒険者に成りたてのようですが」


 宰相が悩み、国王がトリノに聞いてくる。


「どうなのじゃ、勝てるのか。トリノ!」


「タケシと言う。少年が師匠から何日間の訓練を受けているのか知りませんが確実に勝てるでしょう。この世界の人達は実戦が全てだと思っているみたいですが 本当は違うのです。魔力の扱いが旨い人間が生き残り、下手な奴が死んでいくのです。そんな奴を多く見てきているので師匠のやり方が正解で 周りの連中には、理解不能だと思います。

 我々も師匠から3日、教わっただけで この強さまで上り詰める事が出来ました。師匠の隣を歩くには、まだまだ先の長い道のりです」


「ちょっと待て カイトに訓練を教わると強くなるのか。どんな奴でも」


「地味ですよ。とんでもなく地味な事を 永遠をさせるのです。それに耐えれば、問題が在りません」


 魔力循環、何て 言いたくない。


「始まるみたいです」


 勝負は、一瞬で決まってしまった。体当たりでニーナが吹き飛んでしまって気を失う羽目になり呆気なく勝負が決まるのであった。その光景は、国王たちだけでなく、野次馬の冒険者達も同様で目で追う事も出来なかったみたいだ。気が付いた時には、ニーナが倒れており気を失っていたのだ。


 冒険者ギルド職員も見学に来ていたが彼等も同様で何が起きたのかも理解不能であった。


「トリノ、何が起きた。ワシには、何も見えなかったぞ」


「そのままです。体当たりをして膝蹴りをしようとして 彼女が吹き飛んでしまって彼が勝手にその場で空振りの膝蹴りで回ってしまっただけです。

 俺でも初戦でこれを遣られてしまっては、避ける事も出来なかったと思います。我慢が出来たとしても その後の膝蹴りを警戒していなかったと思いますから確実に負けていたでしょう。

 俺で無理でもガイア殿ならば もしくは、・・・ 」


「ワシでも無理じゃ、あれは ブーストか? それにしても早くないか、詠唱が聞こえなかったぞ」


「その辺りは、師匠曰く 魔力循環がしっかりと行えれば、詠唱など不要との事みたいです。俺も初めて見ました」


「そうなのか、知らなかった」


 カイトがタケシに近づく


「呆気なく 終わってしまったな」


「姉ちゃんは、何で止まっていた。意味が解らない」


「何が起きたのかも分からない内に倒されて 気を失ってしまっただけだ。もう1度やってみろ、今度は、回り込んでからの回し蹴りを浴びせてみろ、それだけで彼女も理解できると思うぞ。

 見えていればの話だが な!」


 カイトの回復をさせられると自分自身自が地面に寝ている事も忘れており、先程まで気を失っている事も分からなかったみたいだ。


「どうする。まだ やるよな! 準備運動にもならないから勝手に倒れないでくれ」


「1つ、教えてもらえるかしらタケシに何を吹き込んだの」


「体当たりをしてから膝蹴りをしろと命じただけだ。膝蹴りは空を切ってしまって半回転してしまって片手で着地した程度か、何も見えていないお前に理解しろ 何て 無理な事だよな!」


「タケシが消えて 気が付いたら今の状態よ。何を教えたの タケシに」


「タケシよりも弱い貴様に教える義理があるとでも思っているのか。どれだけの戦地を乗り越えて来たのか知らないが まだ 冒険者にもなっていないガキに敗れる心境は、俺にも理解できないな」


 またしてもタケシと対戦したものの 一瞬で決まってしまって何が起きたのかもわからないでいるとトリノが説明していた。それを近くにいる。冒険者達も理解するのであった。理解しても見る事が出来ない者が同じ事をしようとしても無理な事である。


 彼女が目覚めたのは、夕暮れに差し掛かった頃の事である。誰もが彼女に手を差し伸べる者が現れなかった。夕暮れになってからタケシに起こさられるまで


「ニーナ姉ちゃん、起きてよ。宿屋に戻ろう」


 その場には、マナとタアルも心配になってタケシに付いて来ていた。カイトとミントが遠くの方から眺めている。


「まさか、タケシに負けるなんてね。思ってもいなかったわ。どうやったら そんなにも強くなったの」


「体内の魔力を循環させて その都度、割合を変えての訓練を部屋の中で行っていた。訓練場では、武器を持っての訓練になっても体が言う事も聞かないから身体を動かすことの難しさを実感したよ。

 訓練と実戦の違いを体感できて 初めてカイトの凄さが分かった気がした。けど トリノさんに言わせると まだ 入口にも立っていないんだって本当の強さは、もっと先にあってやっと基本が少しだけ身に付いただけだと教えて貰えた」


 ニーナが起き上がり、周りを見ると壁とかがボロボロになっており、訓練場の真ん中で寝ていた彼女が無傷でいると


「ニーナ姉ちゃんは、カイトの魔法で守ってくれた。俺達3人とガイア様との訓練でこんなにもなってしまって 国王様が直してくれる事になった。

 その国王さまだけど 今、僕たちが泊っている宿屋に泊まるんだって それと聞いておきたいのだけど ニーナ姉ちゃんは、俺の奥さんに本当になるの」


「タケシの奥さんに成らないと 死罪なのでしょう」


「多分、・・・多分、カイトと国王様の企みだと思う。それでも 国王様が口に出した事だから死罪と言ってしまっているから従わないと シルビアさんも死罪になってしまうかもしれない。

 その辺りを俺の一存で決められないと思う」


「わかったわ。あなたの奥さんに成って私をラクさせなさい。シルビアもよ」






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