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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 異世界からの来訪者


『滝川龍平君、災難な事故にあってしまったね。どうする、異世界に転移してみるかい』

「うっおっ~~ キッタァ~~異世界ライフが俺にキタァ~~!


 当然、最高ランクでの異世界が俺を待っている。女も思いのままに出来る世界が俺を待っている」


『そんな事は無いよ。普通だよ。言葉が通じて現地の人よりもレベルが上がりやすいだけだよ。それでも行ってみるかい。当然、死んだらそれでお終いなのだけどね』


 元の世界に戻っても また同じで死んでしまうけど どうするのかな? この異世界人は? どっちでもいいのに


「お願いします。俺を異世界に連れて行ってください。頑張って異世界を堪能して見せます」

『カーテンを開いていいかな』

「その前に聞いてもいいですか?」

『何を』

「異世界だから やっぱり、剣と魔法の世界なのですか」

『そうだよ。他にもあるの』

「俺にも魔法が使えたりするのですか。それと魔王とか、勇者とかも存在していたりして」

『魔法に関しては、適性が判断するよ。それと強者という生き物が存在しているね。

 面倒だから この辺りでお終いにして 今回は、特例でね。もう1人も異世界に行くから彼女と話でもしながら世界を満喫したらいいよ。疲れたよ。君との会話は』


 滝川龍平の左側が開くと そこには、裸の女性が立っており 隠す素振りも無かった。当然の様に下半身に目が行くと下の毛も頭の毛と同じで金色をしているのである。目が点になってしまった。


「女の裸がそんなにも珍しいのか。蛮族よ」

「 ・・・・・ 」

『さすがに裸だと目のやり場に困るよね。下着と服をプレゼントしておくよ』


 何処からともなく、彼女の肌に合う下着と服が現れて服を着るのであった。滝川龍平のみが残念な顔をする。


『さすがに異世界に来て奴隷落ちは、可哀そうでしょう』

「残念だったな! 蛮族」

 ニヤリと笑みを露わにすると ・・・

『教会にカイトと言う。少年がいるから彼を頼る事を進めるよ。じゃ~~ねぇ~~』


 教会と目と鼻の先に転移させられるのであった。街と教会の中間地点だった。後ろには、立派な城壁の中に家が見え 正面には、壁と教会らしき建物が見えるだけであった。それでも人の出入りは多く、色々な人種が多く見られるのであった。


「教会に行ってみよう~か」

「あぁ~~」


 少し歩いて門をくぐるとケガ人が列を並んで待っているのであった。


「あの~カイトと言う、少年を探しているのですが 何処にいるか知りません、ですか」

「カイ坊か。いるなら中にいると思うぞ」


 病院みたいな場所かな ここって


 そんな事を思っていると 門を潜り、腹から血を流して担ぎ込まれてくるものが現れて その場が戦地の香りを漂わせるのであった。


「頼む、仲間を助けてくれ。誰か、誰か、ガツを助けてくれ」

「お願いします。仲間を助けてください」

「お金なら払います。から お願いする。頼むよ」

「俺が行くからベットの空きがあるか、確認してきて」

「よろしく、お願いします。カイトさん! 今日は、患者が多すぎて てんてこ舞いなのです」


 1人の少年が近づくと冒険者たちも また 彼の存在を知っており、安堵するのであった。


「カイ坊、頼む! ガツを助けてくれ」

「カイトお願い」

「何と戦った?」

「8本足のスネークだと思うのだけど尻尾があったんだよ。あんな物、見た事も無いから分からない」


 ガツを地面に寝かしつけると腹部を触り出して傷口から手を差し込む


「足の部分がしま模様になっていたか」


 錬成空間の中に入っている解毒剤を直接、口に中に入れると白かった顔が段々と赤身を取り戻す。腹部に差し込んである手からも大量の卵を回収するのであった。


 卵の量が多すぎる。今晩が山だな! 内臓の中までは取り切れない。


「結論から言う。明日の朝までに意識が戻らなければ焼き殺す。文句があるのならばギルドに言ってくれ お前達の相手をした魔獣は、スパイダースネイクだと思う。

 人間の腹部に卵を産み付けて数万個が明日の昼頃にふ化をすると思ってくれ その為に明日の朝までに意識が戻らなければ街の為に死んでくれ」

「わかったわ。カイト! 何か、対応策は無いの」

「そこに井戸がある。大量の水を飲ませてやれ肛門から白い異物が出てくれば確実に助かる。出て来ないようなら俺を探せ」


 異世界人の女が


「ちょっと待てよ。何なんだよ。しっかりと助けてやれないのか。貴様は、それでも医者か」

「“ 医者 ” 異世界人か、内臓周りの卵は回収したが内臓内までは無理だ。それと俺は、お前たちの世界の“ 医者 ” でない。ただの学生で冒険者だ。人よりも知識を持っているだけだ。

 異世界人なら彼を助けてやれ 俺よりも人体の知識を持っているのだろう」


 グゥ~~の根も言えないままにされると 教会の中から1人の女性がカイトに耳打ちをした。


「ありがとう。ニーナ!」

「済まない。ベットの空きが無い、井戸の側にゴザを引いてやる。そこに寝かしつけてくれ 当然、ズボンとパンツを脱がせろよ。状況確認の為に」

「それで カイト! お金は、幾らになるかな? 今回の依頼を失敗してしまってそんなに持っていない」

「カイト!」

「カイ坊!」

「ギルドだったら金貨1枚で死亡だが ここは、教会だ。いつもの料金だ、銀貨1枚を受け付けのねぇちゃんに渡せ」


 1人が井戸から水を汲み、ガツの口に水を流し込むと 後の2人が受付にお金の支払いに行った。






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