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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 新人冒険者の歓迎

 

「もしかして ネネさん て! 王立学園の事を知らないの」


「普通の学園で無いのか。この国にも学園があったよな」


「私も王立学園を受けに行ったけど 見事なほどに落ちたわ。名前すら載っていなかったわ。そこで教師もしていたみたいなの カイトって

 それに学園の生徒の半分が貴族の子供よ。私もレビィも貴族の出だけど 貴族と呼ぶには位が低すぎて貴族と呼べないけどね」


「だったら カイトは、まだ 学生で無いのか」


「その辺りは聞いていないから わからない」


「あなた達の懐も そろそろ寂しくなってきただろう。稼ぎに行ってきな!

 カイトに全て狩り取られてしまうよ。優秀なのだろう」


「こんな処でグダグダしてても仕方が無い。今夜の飲み代を稼ぎに行くわよ。シルビア」


「やっとその気になってくれたわ。ニーナも」


 昨日、ミナが帰ると王都周辺に小鬼ゴブリンが出没しており、まだ未だに戦闘が繰り返し行われていた。終わりが見えない戦闘を繰り返し行うのであった。王都周辺の街や村にも臨時で救援を出すも返答が帰って来る事も無く、多くのケガ人と疲れ切った冒険者や騎士たちが街中に倒れるようにして 深い眠りに付くのであった。


 明け方と共に戦闘が始まると死人まで出て来る頃には、どうしようもない不安がミナの心を横切る。


『ミナ、街の周りだけを見るのでなくて 周りの山々も確認してみろ、それと案外、国王が答えを知っているかもしれないぞ。他国からの知らせぐらいは、国王も把握しているだろう。

 それと指揮官が迷うと兵士まで連動するからな注意しろよ。街の人間が半分くらい死んだら助けに行ってやる。それまでに収めろ、出来るな ミナ!』


『カイト、私達を助けて このままじゃ、仲間がみんな死んじゃう。そんなのはヤダ!

 だから カイト助けてお願い』


『もっと トリノのおっさんを信じてやれ、仲間の信頼がおっさんを強くする。

 それと経験値を稼げよ。いい機会だ』


 念話が切れる。声を出して叫ぶのであった。カイト、助けぇ~~ と!


「師匠に声が届くわけがないだろう。ミナ!」


「おっさんは、黙っていて」


 ミナのサーチ魔法が拡がりを見せる。1部の場所から 多くの気配を感じ取ると洞窟だと判明した。洞窟内までは、感知できない物の十分に役立つと判断すると カイトに云われたとおりに国王に念話を飛ばす。


『国王様、他国から知らせの中に 今回みたいな事態の事なかった』


『急にそんな事を言われてもな 近くに宰相がいるから聞いてみる』


 程なくして返答が帰って来ると ギルガイア国の出来事によく似ている事が判明して昼過ぎには、すべての討伐が終わり 難を逃れる事ができたのであった。


「ミナ、いつの間にか 指示まで与えられるようになった。俺よりも周りが見えている分だけ指示に間違いがないよな! これからも よろしく頼むな!」


「何を言っている。おっさん! 僕は、これから別行動だ。カイトの側から もう 離れない。

 誰が何と言っても出て行く、今回の依頼のお金も要らない。カイトの側にいる事が僕の役目」


「ちょ・ちょっと待ってくれ ミナがいないと敵を探す事もままならなくなってしまう。考え直してくれ、師匠の処ならみんなで向かえばいいだろう。

 今回の事も含めて自慢に行こうぜ。ミナ!」


「今回の行動もカイトはすべてを見ていた。途中からカイトの指示も与えてもらったし、死者が増えれば助けにも来てくれる事となっていた。僕達の行動などカイトの掌の上で踊りされたに過ぎない。

 僕はもっと カイトに色々と教わりに行く、止めても無駄」


「少し考えさせてくれ ミナがいないと俺達の行動パターンが変わってしまう。メンバー全員で話をさせてくれ」


「カイトが街を離れる雰囲気が無いから待つ。離れる素振りが在ったら その場から消えるよ」


 その頃、カイトは 新人冒険者達に絡まれていた。孤児院出身の冒険者達に


「貴様見かけない奴だな 何処から来た。ここいら一帯の薬草は、俺達の縄張りだ、勝手に採取する事を許さないぞ」


「わかった、わかった、別の場所に行って採取するよ」


「今、採取した。薬草も置いていけ、さもないと痛い目を見る事になるぞ」


「俺に構っていていいのか、そこから一角ウサギの姿が見えたぞ。逃げるぞ」


「本当だ、一角ウサギの足跡を見つけた。タケシ行くぞ、そんな奴に構っている暇がない」


「チッ! 命拾いしたな、次は容赦なく痛めつけてやる。覚悟しておけ」


 彼等が林の中に消えると数羽が林の中から出てきた処を狩り取られてしまった。何事も起きる事も無く、薬草採取を行いながら移動するのであった。彼等が林の中や森の中で大きな声を上げればあげるほどに魔物や動物が森から出て来るので 端から狩り取って アイテムボックスの中にしまっていく。


 太陽が真上にやってくると草原の中で果物水とサンドイッチで風の音の囁きを聞きながら 昼食を取っていると またしても彼等がやってきた。


「どうですか。成果はありましたか」


「貴様こそ、こんな場所で何をしている」


「精霊の囁きを聞きながら 昼食を楽しんでいる最中です。食べますか。

 気分が落ち着きますよ」


「変わった奴だな 俺達に絡まれたと言うのに腹も減っているから恩にきる。

 俺がタケシで コイツがタアル、弟だ。んで!」


「俺は、マナだ。よろしく」


 女の子なのに男のふりをして まぁ~~いいか!


「慌てなくていい、誰も取らないさ! 果物水も飲むか」


「済まなかった。腹が減り過ぎていてイラ立って 苛立ちをぶつけてしまった」


「美味しい。この水、甘くて美味しいぞ」


「本当だ。お姉ちゃんの言うとおりだ」


「バカ、知らない人の前でマナの事を言うなって言っているだろう」


「ごめん、兄ちゃん! マナも」


 3人が俺を見つめて来るので


「何も言わないさ、それに最初に会った時から知っていた」






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