城下
話が終わる頃には、庶民外を抜けて貴族達が住む街並みに入る辺りまで来ていた。庶民は長屋に住み、貴族の暮らしは別物で在った。1軒屋に住み、庭も管理されて 多くのメイドや執事を雇っているのであった。そんな風景があちらこちらから見えてくると カノンが
「この辺りから街並みが変わるのね」
「この辺りから貴族達の家が立ち並ぶからな その先に城壁が見えるか」
「うん! 大きな壁が見えるけど中が見えないわ。もしかして お城が在るの?」
「あの中は、森と湖が存在していて景色が又変わるぞ。一般人が入ると大抵の奴等が驚くからな」
俺の場合は、感知魔法とサーチ魔法で中の情報まで入って来るから 何ら興味も引かないが
「それにしても この道って広いわよね」
「昔、魔導列車が止まらなくて突き破った跡地を そのまま道にしてしまったみたいだ。屋敷まで1本道に済んで良かったよ。そのお陰か、知らないが場所が変わって右側に大きな建物が見えるだろう」
「うん!」
「あそこに設立されたみたいだ。俺も良く使わせてもらっている」
「ふぅ~ん。そうなんだ」
そっけない態度の後、街並みを見て回っていると城壁の門が見えてきて多くの人の出入りが見えてきた。その脇を通り過ぎてどんどんと中に進むと大きなお城が見える。
「もしかして あの中に入るの?」
「本来なら 屋敷の謁見の場で行うのだが 今回は、違うみたいだな」
セバスさんを見ると
「さすが何でもお見通しですね。カイト様は、
今回は、ゼント様とパルム様も御一緒と言う事なので湖の湖畔で食事を兼ねて会見としました。彼等も朝食を取っていないと思いまして」
瀧川龍平ことドラペイにグレン・コーディネリアは、馬車に乗ってから静かにカイトたちの話を聞きながら 街並みを見ているのみであった。
この街だけでも100万人規模が生活を送っており、馬車や電車が走る街並みであった。異世界からきた人達は、不思議な光景を見るのであった。色々な文化が入見じられており、街中に大きな川まで流れて活気ある街である。
屋敷の脇を通り過ぎて裏側に回ると見渡す限りある。湖が見えてくると湖の畔でテーブルと椅子が設置されており、既に食事をされていた。周りの風景の邪魔にならないように近くに止められて 徒歩で移動する事となるのだが 俺の気配を感じ取り、食事を取りやめて走ってきたのが この屋敷の次女である。テレスティア・バロンフォードであった。が!
カイトに顔面を殴られて地に伏せる。
「テレスティアお嬢様、もう少し 躾が必要ですか」
いつの間にか、カイトの服装がセバスさんと同じになっていた。上下が黒い服装で手には、白い手袋をはめて
「これよ、これ、カイトじゃなきゃ出来ないわ。私を殴りつけるなんて ムッギュ!」
カイトがテレスティアの顔面を持って鷲掴みをするとスタスタと足早にカイトに抱き付こうとするも こちらも同様にカイトに顔面を鷲掴みにされて
「奥様も場を弁えてください。お客様がおります」
ソフィア・バロンフォード、バロンフォード卿の妻である。2人してカイトに鷲掴みをされている最中も鼻のみがクンクンと匂いを嗅ぎ始めていた。
本当にこの2人は、似た者親子だ。勘弁してもらいたい。
「カイト、この2人って?」
「バロンフォード卿の奥様とお子ちゃまです」
カイトの匂いって いい香り
この子がティアの旦那に成れば、いや 寧ろ、私の第2の旦那になってくれれば思う存分抱いてもらえるわ。私が死ぬまで抱いてもらえないかしら 芳醇な薬草と花々の香りが溜まらないわ。
「妄想にふけっている最中 悪いが手を放すぞ。いい加減、普通に戻ってもらえませんか。御2人さん」
「とんだ失態をお見せ致しました。ゼント様、パルム様、良く御出でくださいました。
ガルムもお待ちしておりました。カイト君は、私がお連れ致しますわ」
「ちょっとママ、カイトは私の物よ。勝手に触らないでよ。カイトも勝手にママに触れさせないでよ」
ソフィアが右側に立ち腕を組んでくると左側には、テレスティアが無い胸を押し付けると豊満な胸をカイトに押し付けるのであった。
「ズルいわ、ママ! カイト、私も将来はもっと大きくなるから ママを超えて見せるから私を見てて」
「うふふ~~ 我が娘ながら可愛いわね」
ソフィアとテレスティアとカイトがじゃれあっている間に ゼントとパルムは、既にテーブルに付いて酒を飲み始めるのであった。ドラペイにグレンも付いて行き、リリスとカノンも呆れかえってしまっていた。
2人をエスコートしてテーブルに来てみれば、両親は既に飲み始めており 他の者達も食事を食べ始めていた。カイトのみが出遅れてしまっていた。が 既に朝食を食べ終わっているために席に着く事も無く、セバスさんの隣に立つ
『よろしいのですか。カイト様、席に付かなくて』
『屋敷に戻った時点で職務復活してしまいました。それに朝食なら済ませてあります』
『凄い勢いで食べられておりますが 彼等が』
『朝まで気を失っておりました。あの姿勢のまま』
セバスさんと念話で会話をしているとバロンフォード卿に呼ばれるのであった。この席には、この街の主人である。ガルム・バロンフォードに妻のソフィア、長女のフェアリーラメス、次女のテレスティア、現在のジーク・トリスタン卿、息子で貴族の位を剥奪されてしまった。タマニス・トリスタン。
テレスティアの学友仲間のケビンコーテナ・ギルガイア第3王子、
ミリィーナ・ギルガイア第4皇女、
トリスタン・シルフォード、シルフォード領を治める事となる。長男で在った。
バロンフォード卿と戦友仲間でカイトの両親、ゼントとパルム、ゼントの妹、リリスと娘のカノン、異世界人のドラペイこと滝川龍平とグレン・コーディネリアが席に付いていた。




