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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 奴隷商


「カイト、腹が減った。厨房を借りて朝飯を作ってくれ親父の分もだ」


「料理を持ってくる時に酒も頼む。全ての樽が空になってしまった」


「飲み過ぎなんだよ。親父もお袋も」


 程なくして家族団らんの中に酒場の親父も入って 朝からモリモリに食べまくっている最中に 扉を開けて1人の男性が入ってくる。 


 彼が見た光景は、大柄な男性2人と女性に男性だと思ったのも束の間、匂いにつられてテーブル席までやってくると見た事も無い程の豪勢な料理に香りまで漂わせて 突然、腹の虫が鳴りだす。


「貴様は、誰だ。貴族か」


「私は、レプントン商会で奴隷商人をしております。レーゼ・レプントンでございます。こちらにカイト様が居られるかとお思いですが何方様ですか」


「あの時のガキか、デカくなったな!」


 声の方を振り向くと彼を見た途端に全身が震えてきてカイトの声を聴いただけで気を失ってしまった。


「俺がカイ ・・・ 失礼な奴だな! 俺の声を聞いただけで気を失うなんて 一応、成人はしているがまだガキの分類だろうに」


「貴様の態度が間違いのもとだ。もっと学生らしく改めろ」


「レーゼ、奴隷を馬車から下ろして連れて来たわよ」


 床の上で倒れている。彼を見た途端に走り始めて彼を抱きかかえるとテーブルの下から見た光景が恐ろしくて全身を震わせる。酒場の親父が手を差し伸べただけで命を差し出せと言わんばかりに見えてしまい。彼諸共、後ろに倒れ込んで気を失う。


「失礼な嬢ちゃんだな! 俺をこいつ等と同じに見やがって」


「何を言っていやがる。貴様の顔も十分に悪役顔だ。命を差し出せとでも思ったのでないのか。大方」


「カイト、話が進まない。回復させろ」


「アンタにだけは、言われたくないな! 顔だけなら俺と変わらないぜ」


 カイトの指が “ パッチン ” と鳴り響くと気を失っていた2人が意識を取り戻して体全体に生活魔法のクリーンが掛けられてやり、下半身の染みも消え去るのであった。


 そして 酒場の親父が床を蹴り飛ばして


「さっさと起きやがれ 邪魔だ」


 店の入り口付近では、裸で布切れを纏った状態の7名の奴隷が立たされており、すべての工程を見ていた彼女達もまた恐怖を覚えてしまっていた、今から何をさせられるか心配になるのであった。


 レーゼと彼女が目覚めるとおもむろに立ち上がり、カイトたちに一礼をして


「とんだ失態をお見せしました。彼女達が我が店の商品です」


「獣人族にエルフまでいるのか。よくもまぁ~これだけ集められたものだ。裸に指せて見させろ」


「カイト、貴様ぁ~は」


「商品と言ったら物だろう。現物を見てから判断して購入するものだ。

 そんなにも薄い布切れで連れて来られてきたのだ。その位の覚悟ぐらい持っているのだろう。違うのか」


 カイトがレーゼを見た途端に レーゼは震えながら殺されると確信した。という


 レーザが彼女達を目で合図を送ると 薄い布切れを脱ぎだして素の状態で佇むのであった。そんな中


「ふぅ~ん! それで幾らで買い取れと言いたい。彼女達の金額は」


「彼女達とは?」


「全員だ」


「ちょっと 待て」


「黙っていろ、親父! カイトが話をしている。パルムに似ていて金のやり取りなら」


「アンタも黙りな」


「幾らだ」


「全員と言いますと」額から大粒の汗を流しながら懸命に答えようとするものの 声が出て来ない状態であった。


「俺が悪かった。俺の言い方が汚いよな! 金貨100枚しかない。これで全員置いていけ」


 金貨1000枚以上の商品を100枚で売れだって無理だ。とんでもない位の大赤字になってしまう。店が傾いても可笑しくない金額を平然と言ってくるなんて けど命も惜しい。また 頑張って稼ぐしかないよな! この方には、色々な面で太刀打ちが出来ないような気がする。


「昔の失態も含めて 金貨100枚で御売り致します」


「ついでに頼めないか」


「何でしょう?」


「彼女達の下着1週間分とメイド服を人数分、そちらは3着お願いする」


「畏まりました。彼女達の人数分を今日中にお持ちいただけるように手配いたします。他には、何かありますか」


「そうだな! 昔の事を流してもらった事だし、これをこの街の領主に持っていったらいい。十分に商品の穴埋めに役立つと思う。加入するか否かは、レーゼ・レプントンさんに任せる」


 カイトから1枚の紹介状を受け取り、中を見てみると “ 廻 ” の加入紹介状だった。この1枚が在るだけで全ての商品が魔導列車を無料で乗る事ができ、商品も運べるのである。但し、2割の負担金が掛かるが それでも安心して目的地に辿り着けて時間の節約まで手に入ってしまうのだ。


 その様な代物をカイトから受け取ると


「もしかして ・・・ 」


「親父と違って 商人の目を養っているな! 気が向いたら加入したらいい」


 片膝を付いて カイトの前で


「我がレプントン商会は、あなた様の役に立って見せます。何なりとお申し付けください」


 レーゼの彼女は、何が起きたのか意味も分からずに同じような姿でカイトの前に膝間付くのであった。


「それって 俺の駒の1つに成り下がるのか」


「何なりとお申し付けください。私は、あなた様の駒で十分です」


「ならば、3日後に魔導列車の処まで来い。王都の奴隷商人を紹介してやる。遅れるなよ。

 それと今から おっさんの処に行くから付いてこい」


 突然に扉が開く。






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