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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 翌朝のささやかな ひと時


 朝方になり、カイトが酒場に転移で帰って来る。


「坊主、いい処に帰ってきた。昨日、あれから酒屋の親父を起こして酒を運ばせたのだが そこまでは、良かったがまさか、領主様が酒場の親父さんに金貨で支払ってしまって涙を流して喜んでいたぞ。お前からも領主様にお礼を言っといてくれ! それとだな!

 帰り際に領主様も金貨の袋を置いて行ったのだが中を見たら 多分だが100枚はありそうだ。どうすんだよ。こんな金、見た事が無いから預かって置いて貰えないか」


「だったら 奴隷でも買って店の中の事でも指せればいいだろう。店の売り上げも伸びると思うぞ。但し、奴隷だからと言って給金を払わないと親父さんが奴隷に落ちるからな! そこだけは、気を付けろよ。

 それに奴隷を奥さんにでもしてしまえば、更に売り上げが伸びるかもしれない。親父さん次第だ」


「恥ずかしい話だが 俺は奴隷も知らなければ、奴隷商人も見た事も無ければ、会話もしたことが無いのだ。誰か知っていないか。この際だ、坊主の案に乗ってみる」


 この街で奴隷商人と言ったら アイツか、呼んだら来てくれるのか? アイツの親父を焼き殺した俺のもとに何て来るかな? 取り合えず、呼んでみるとするか。


『おい、覚えているか。カイトだ。貴様の父親を焼き殺した奴の事を覚えているか。まだ 奴隷商人をしているか』


 寝ていた処にふと、声が聞こえて周りを見渡しても誰もいない処に絶対に関りたくない相手の名前が聞こえてくる。


『貴様は、念話も知らないのか。その場で焼き殺されても誰も目撃者が現れないな』


 そんな事が出来ないけど 十分に脅しになったみたいでベットの上で正座をして下半身から大量の水が流れ出した。横で寝ていた女が何事かと驚いて目覚めると青白い顔で全身を震わせて虚ろな目で震えている彼を見て


「どうしたの アンタぁ~! 何が起きているの」 心配になって彼に聞くも


『目撃者が出来て良かったな! 女の目の前で焼身してみるか』


 更に下半身から大量の水が出てきて 口からは、泡が零れだしてきた。と思った瞬間、彼が光り輝き回復をする。何が起きたのか、訳が分からなくなり彼を見つめるのであった。


『余興は終わりだ。まだ 奴隷商人をしているのか』


『はい!』


『売り物はあるか』


『はい!』


『ガーデン酒場に連れてこい。それとも俺がお前の処に行った方がいいのか』


『1時間の猶予を頂けませんか。見繕って連れて行きますので どうか、どうか、それまでお待ちください』


『随分と長いようだが もし 逃げるのなら頭上に気を付けろよ。忠告しておく』


 気を失いかけるも『お待ちいただいて大丈夫です。絶対に顔を出します』


「来てくれるって 親父さん」


「もしかして 念話ってヤツか。坊主と どんな知り合いだ」


「昔、俺を買い取った奴隷商人の息子だ。親父の方は焼き殺してやった。その場にいた盗賊達も焼き殺したけどな! その時に俺の戦慄を見ていた記憶がある。自分自身の親父が死んでいく様を見ていたと思う。

 まぁ~数百人規模の殺人なんて 当時でも有名だっただろう。覚えているだろう。親父さんも」


 全身の毛穴から汗が吹き出してきて カイトを見ると笑顔で笑っていた。それがまた恐ろしく見えていた。


「あの当時は、魔法を覚えたてだったけど 今なら瞬殺で灰にしてやれる自信がある」


 あの魔法って簡単に灰に出来るのだけど武器も防具も灰になってしまうから勿体ないのが欠点なんだよなぁ~! カイトがそんな事を思っている最中、親父さんの顔が引き攣っていた。笑顔で言うもので無い事だった。


 カイトの笑顔を見ていただけで下半身が痙攣を起こしてしまい。椅子にドサリと座るのであった。


「どうしたの親父さん、怖い物でも見た」


 貴様だといいたくても言えない自分が居たのだが そこにカイトの母親のパルムが顔を出す。


「カイト、貴様に恐怖を覚えただけだ。一般市民にとって人の死と直面する事などないのだからな それを笑顔で言われてみろ、恐怖しか生まれないわ。その辺りも少しは勉強しろ ・・・

 本当に貴様と言う。ヤツは」


「どうした。急に席を立って カイトが又、何かしたのか」


「俺は、普通に会話をしていただけなのに 親父さんが ・・・ 」


 カイトの家族を見た途端に恐怖を覚えると深い溜息と共に


「坊主も親父さんとお袋さんのお子さんだったな! この街の英雄の子供だ。

 俺も噂程度に聞いた事があった。が まさか目の前の子供がその時の当事者だったとは、な! 思わなかった。

 それで奴隷商会の場所を教えてくれ、朝飯を食べたら向かってみる」


「その必要がない。相手が来てくれるって」


「どうせ! その奴隷商人を脅したのだろう。お前は」


「俺の名を名乗って 貴様の父親を焼き殺した奴だと教えてやっただけだ。まぁ~ついでに死んでみるかと冗談で言って見たけどね。子供の遊び程度だよ。相手も気にしていないだろう」


 大人たちの額に汗が滲む


「それが普通の奴なら十分に冗談で通るが 人々が燃え盛る中で生き残りの子供だろう。あの当時でも有名に成った。奴隷商人の息子でチヤホヤされて育ったガキだったよな。

 当時、私とゼントで その顔を拝みに行ってやった記憶があるな。戦場帰りだった性か、相手のガキの顔が引き攣っていて足元に水溜りが出来ていた記憶がある。

 ゼントなんて ガキに向かって “ 今度、俺のガキを誘拐してみろ 貴様諸共皆殺しにしてやる ” と いっていたなぁ~」


「そんな事もあったが あの当時は、身体から酒が抜けてしまってイラ立っていたからな! まぁ~皆殺しにしてやる辺りは本当の事だ。

 今のカイトを誘拐したら死体も残さないで消滅なのだろう」


「誘拐されるのもアリだな! 魔法の練習相手が出来る。死んでも問題が無いし」


 酒場の親父が心底、震えだす。全身に震えが増長して来た時に限って






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