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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 酒場  続3


 バロンフォード領の1軒の酒場の前には、多くの騎士が警戒態勢で立っており、中で酒を飲んでいる。庶民や冒険者達もまた 無言で彼等を眺める事しか出来ないのであった。そして 今まさに1人の男性が殺されそうになっているのものの 誰1人として 救い出す事も出来ないのであった。


 そんな彼の真横に光が集まると


「テレス、助けてくれ 昔はよく遊んだであろう。俺を助けてくれ」


「モグ~り、モググ~しには、・・・ 」


「テレスティアさまと呼んだ方がいいのか。口の中の物を食べ終わってからしゃべりなさい」


 カイトを睨むも反応が出来ないでいるとトリスタン卿は、ミリィーナを見つめて


「ミリィ、助けてくれ頼むよ。昔のよしみで」


「人が死ぬ事なんて当たり前の事でしょう。貴族をしていれば誰しもが目にしてきたわ。大人の理不尽で人々が死ぬ事なんて ・・・ 」


「トリス!」


「カイトが俺達の誰かに指示を与えれば、その場で首を落としている処だったんですよ。あなたの首程度なら国王陛下も許してくれるし、あなたの父親のジークさまもお許しに成られたでしょう。

 それにカイトは、俺達の魔法の師匠で在り、仲間です。最も信頼がおける、親友でもあります。そんな彼を侮辱されて 俺達が動じない。潔く、貴族として死んでください」


 ケビンコーテナを見つめると何も言えないでいる。


「ケビン、座っていろ。テレスに全て食べられてしまうぞ」


「カイト、俺にやらせろ 彼の最後ぐらい。俺が殺して タマニス・トリスタンの家族に伝える。国の王子としての務めだ」


 カイトが片手で払いのけると 今にも殺されそうとしている。彼の真横に魔法陣が浮かび上がると光と共にジーク・トリスタンが姿を現すのであった。


 現れた同時にカイト親子に向かって 片膝を付き、頭を下げだす。


「我が息子を許してもらえないか。タマニスには、2度と貴族を名乗らせないし、親子の縁を切る。それで彼を救ってもらえないか。

 親バカだと笑ってくれても構わない。どうか、どうか、息子の命を助けてくれ」


 タマニス・トリスタンが念話を送ると


『誰でもいい、俺を助けに来い。命令だ』


『あなた様は、何か 勘違いをされている。我々はカイト様の下僕で在り、国からの依頼であなた様の指示で動いていただけだ、それらの情報もカイト様にも知らせてある。

 カイト様を通じて知り合った仲です、最後の忠告です。トリスタン領から全ての影が消えて 多くの影の軍団も消えました。自分達の領土は、自分達だけでお守りください。今迄は、我々が動いておりましたから何の被害も起きなかっただけです。自国愛に目覚めるべきです』


 更に崩れ落ちる。


「これからは、おっさんも大変だな! この国もだけど 彼等を解き放ってしまった。俺との契約を解除に彼等の契約も解除されてしまっては、彼等が情報を持って敵国に逃れても文句の1つも言えなくなってしまったからな

 この国の滅亡が見えて来たな もしくは、この大陸と言った方がいいのか。どちらでも構わないか。! 俺は、3年後には、この国を出て別の世界でのんびりと暮らすから安心してくれ」


「私とケビンもカイトに付いて行くから よろしくな!」


「良く言った。我が最愛なテレス」


「私達も付いて行くわよ。スイーツと冒険の為に」


 トリスティングが頷くと彼等の会話がスルーされる。


「ジーク、久しぶりだな! 元気にしていたか、会いたかったぞ」


 ジークに抱き付いて喜びだした。バロンフォード卿が! カノン達は、未だに震えが止まらないでいる。


「俺達親子は、平民以下の農民だし、好きにすればいいさ。元の仲間達にも伝えておいてやる。

 さて 酒場を変えるか。この場が面白くない。雰囲気が」


「ちょっと待て 俺か、ジークどちらでも構わん。国の方針を決める際には、指示を与えろ そんな事は容易いだろう。貴様なら」


「貴様等貴族がいる場所でもないだろう。ここは、庶民の酒場だぞ。この金は、有難く貰っておいてやる。店の主人に渡すか、私達には、不要なものだしな」


「ガラン、ちょっとツラを貸せ」


 奥の厨房から姿を現すと床が振動で揺るがす。


「何だ、旦那! 今が1番忙しい事は、知っているだろう、何の用だ」


 テーブルの上に置かれている。金貨の袋を手渡す。


「今夜の酒代だ。帰りに酒を持って帰るからな またよろしく頼む」


 袋の紐を緩めて中を覗くと 金貨しか入っておらず、戸惑っている。


「貰っておけ、使い道に困ったなら 周りの酒場まで巻き込んで祭りでも始めればいいだろう。安い酒代で飯が食えれば冒険者に庶民だって久し振りの外食が出来る。酒場連中にもいい刺激になるだろう」


「おっさん、孤児院のガキ共と孤児たちにも恵んでやってくれ 彼等は、金を持っていない。けど 祭り事は好きだ、残り物でも構わないから 彼等にも肉を食べさせてやってくれないか。

 いいだろう」


 バロンフォード卿が話に乗かってきた。


「ワシも混ぜろよ。銀貨1枚で飲食が出来るようにしてやる。ただし、秋の収穫祭に回すぞ。1ヶ月半先だ。

 カイト!」


「わかった。わかった。3日以内に必要な物を言ってくれ 秋の収穫祭の1週間前に届けさせる。届け先は、商業ギルドだ。あそこも暇をしているから問題が無いだろう。あの連中も巻き込んでしまえよ。

 おっさん」


 コイツからしたら暇をしていると思われているが能力の違いだ。商業ギルド連中も毎晩頑張って貰っている。1年に1度ぐらいは、息抜きをしてもらわないとな!






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