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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 野営で一泊


「それも面白うそうだから 私は、カイトに乗るよ」

「カノンが学園に入れるなら 私は、何でもするわよ。この子の未来を見て見たいのよ。私と旦那の子供の姿を」

「バロンフォードの怒りの顔が目に浮かぶよ。あいつもカイトを可愛がっているからな」

「面白くなってきたな! カイト!」

「何だよ。街に立ち寄って伯爵領に向かうのか」

 王都になど戻りたくないな! 田舎でのんびりと両親と暮らしたい。

「ちょっと待ってよ。兄さん、バロンフォードって 誰よ。聞いた事も無いぞ、兄さんの知り合いに中にいないだろう」

「リリスが知らないだけだ。カイトはよく知っている」

「あのおっさんは、嫌いだ。しつこい、弱いくせに」

 それと頭の回転が遅い。娘と同様に脳筋だし

「バロンフォードに向かって言えるのは カイトのみだろうよ」

 

 この国の貴族全員が同じだよ


「あんたも良く、言っていたじゃないかい。“ 貴様は、弱いから俺の後ろに隠れていろ ”って 良く言っていただろうに」

「ガッハハ~~ 昔の事だ。今では、あいつの方が出世している」

「そうね。何と言っても農民だからな 私達は」


 もう夕方になるのであった。話に夢中でカイト1人が狩りで疲れているのであった。念話を熟しながら 話もして 戦闘まで行えば、誰でも同じ状態になる。


「この野営場所は、冒険者が多いい様だな」

「仕方が無い、様子を伺って来てやる。カイトは、獲物の解体をしておいてくれ! アンタは、薬草採取だ。食える物を取って来いよ」

「カイト! パルムさんは、どうして 冒険者の処に向かったの?」


 俺の母親の名は “ パルム ” だったな! 忘れていたよ。


「アドバイスとポーションを売りつけに行ったのさ! この先の街は、父さんたちの縄張りだから自由が利くのだろう」

「この国には、Aランクの冒険者など それ程にも存在していないからね。兄さんも姉さんも気ままな冒険者なのよ」

「落ちぶれた冒険者など 婿にするなよ。苦労するぞ!」

「父さん、薬草を採取してこないと母さんが怒るぞ!」

「カイト、解体が終わったら内臓関連を綺麗に洗って 塩と薬味で炒めてくれ! 今晩の酒の肴にしたい」


 カノンが心配になって ゼントに忠告をするも


「野営場所で酒を飲むなんて自殺行為ですよ。ゼントさん!」


 ガッハハ~~と笑いながら 森の中に入っていった。


「兄さんも姉さんも昔からあんな感じよ。普通に敵地でも飲んでいたみたいよ」

「勝手に死んだら 俺が家を継ぐから問題が無い」

「あの親にして どうして何でもできる子が生まれるのかねぇ~! 不思議よね」

「その言葉を父さんと母さんに言ってやってくれ 子供を扱き使うなと」


 話をしながらも カイトの手が止まる事も無く、錬成空間の中で内臓関連の血抜きまで行うのであった。当の2人が帰ってこな

いために夕飯まで作らされる羽目になるのであった。肉が焼きあがると2人同時に帰ってくる。


「カイト、エールを冷やしてくれ」

「私もそれで頼む」

「父さん、薬草は! 母さんも売れたよな!」


 ゼントが自分のアイテムボックスから錬成空間の中に入れてカイトに渡すと選別してから要らない物を捨て去り、水洗いをしてから鍋に入れて炒めるのであった。カイトたちは、当たり前の様に行っていたが カノンたち親子は、不思議な光景を見るようだった。


「2人とも何をしている。さっさと食えよ、2人とも肉ばかり食べるな! 野菜も炒めたから食え」

「カイト、これ何?」

「錬成空間も知らないのか。俺が生まれてから 1番最初に教わった魔法だ」

「子供にこれを教えて置けば、色々と役に立つからな! カイト、お代わり」

「俺も頼む、カイト!」


 こいつ等、自分の息子を働かせて酒を飲むのか、


「普通は、攻撃魔法などを教える親もいるが 私達が役に立ちそうな魔法を教えた方が役に立つだろう」


 森の中で少し開けており、見渡しが良く 魔物からの襲撃にも備えられる場所が存在していた。そんな場所が野営地に使われている。


「そんな事ばかりを教えていたら こんな奴に育ってしまったって 訳だ」

「街でも伯爵領でも どちらでもいいからミスリル鉱石を買ってくれ! カノンの武器と防具の材料にしたい」

「あいよ。分かったわ」

「付与して貰いたい物をリストアップしておいてくれ、状況によって出来ない事もあるからな」


そこに古巣の冒険者達が集まり出した。


「なんだよ~カイトがいるよ。俺達にも酒を恵んでくれ」

「カイトがいるのであれば、酒を飲んでも問題が無いな!」

「今回の獲物の1部だ。これで酒の肴を作ってくれ」

「ねぇ~カイト! 薬草がしおれてしまったのだけど どうしたらいいの?」

「カイト! 俺たちのグループにも魔法を教えてくれ」

「親父ども新人冒険者の薬草を買うから銀貨1枚を出せ」


「仕方がねぇ~な~」と言いながらも懐から銀貨を取り出す。カイトに投げるのであった。受け取った銀貨を新人冒険者に渡すと肉と薬草を炒めてテーブルに置くのであった。物凄い勢いで食べ始める。


「お前達もさっさと食べてしまへ、酒が飲みたければ勝手にしろ 命の保証は自分で取れよ。俺は、ちょっと準備運動をしてくる」

「カイト、ほどほどにしろよ。こいつ等の分くらいは、残しておいてやれ」

「そうだぞ! ただし、弱い方を残してくれ 強敵は全て狩り取っていいからな!」


 ガッハハ~~と笑いだすのであった。カイトが夜の森に消える。


「パルムさん、カイトが夜の森に入ってしまったわ。止めなくていいの?」

「お前、見ない顔だな カイトの知り合いか? 俺は、ゼンだ。よろしく」


 新人冒険者で他にもポロン、ニナ、バリーと続くのであった。孤児院出身であり


 森の中から激しい戦闘音が鳴り響く中、ここでは楽しく飲みあさっていた。





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