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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 バロンフォード領に到着


 森の中で魔法の訓練を行って街を旅立って漸く、バロンフォード領に最南端の城壁に到着ができた。あと1日も歩けば、街が見えてくる。処まで辿り着くと


「そうよ。思い出したわ。この街は、城壁の中に村が存在しているのよ。私も旦那と知り合ってから 1度だけ連れて来られたわ。あまりいい思い出は無いけど」


「いい思い出が無いって事は、カエルの討伐か」


「金に成る代わりに臭いし、汚くなるし、何と言っても臭いがいつまで経っても消えないのよ。本当に苦労したわ。

 そう言えば、行った事が無かったけど お城があったわよね。村から見えたわ」


「何を言っている。リリスの職場が その城の中だ。カノンが学園を卒業までは、頑張らないとな」


 城の中と聞いて 気を失うのであった。飲みが足らないな!


「これは、これは、ゼントさん夫妻がどうかされましたか。領主様なら屋敷にいると思います」


「おっす!」


「カイ坊も大きくなったな! テレスティアさまと一緒でないのか、1週間ほど前に走って この城壁から街に向かったぞ。彼等が走る後ろに竜巻が起きるくらいの速さで駆け抜けて言った覚えがある」


「あいつらの事だから 城壁を飛び越えて侵入しているのだろう。今頃は、屋敷の中で寛いでいるよ」


「あの4人組なら自由な振る舞いも許されてしまうからな! 平民の俺からしたら羨ましい限りだ」


「あれっ? 可笑しいなぁ~おっさんも貴族様だろう。男爵8級の」


「貴族と言っても 俺達程度では、貴族と呼べないし、平民と給料も変わらない」


「カイト、城壁を守る方にそんな事を言っては、失礼よ」


「いいの! いいの! このおっさんは、俺の昔を知る人物だから 昔からこんな感じだ」


「お嬢さん、気にしなくていいぞ! ゼントさん夫妻は、この街の英雄だ」


「昔の事だ。今は、飲んだくれ夫婦だ。夜はもっと凄いけどな」


「こら カイト、そんな事を言わなくてもいい」


 あれから1週間か、何をしている事やら   ぶっ! どうして 4人して牢獄に入っている。1人だけ ・・・


『カイト、サーチ魔法で私達の状態が分かっているのでしょう。早く助けてよ。お風呂に入りたぁ~~い』


『牢獄って いい処ねぇ~! 何も言われないし、3食昼寝が付いているし、本を読むにも適しているわ』


『ここは、俺の筋肉にピッタリだ。気温が一定で高くなっても下げる事が可能だから 俺も地下に住みたくなった』


『僕は、苦手かな! やはり、日差しを浴びたいな! けど 何も言われない処は、最高な場所だと思う。

 また 冒険に行きたいから なるべく早めに帰って来てくれ カイト!』


「どうしたの カイト! 疲れたの」


「気にしないでくれ カノン」


 既にバレテしまった。俺のサーチ魔法で それと何人かの商人も気が付いたみたいだ。


『問題なく。伝えてあります。それとバロンフォード卿とトリスタン卿がお待ちしております。

 トリスタン卿は、カイトさんにお願いしたいことが在るみたいです』


『フィンさんが帰って来ているって事は、無事に治ったみたいだね』


『母からの伝言です。“ 1度、屋敷に来てください。 ” との事です』


『頭に入れて置くよ』


「この先の村なら キジバトが名物だったな! 今晩は、それを肴に一杯だな」


「パルムさん、そのキジバトって やっぱり、美味しいのですか」


「冒険者に成ったら当分の間、食べるのも大変だから 思う存分食べたらいい」


「キジバトかぁ~! 私は食べるのも初めてだね。金が無かったら食べられなかったよ」


「もしかして 高級食材なのですか。パルムさん」


「金貨1枚程度だと思うわよ。お金を支払ったことが無いから知らないけど」


「この街なら バロンが支払うから心配するな! リリスの雇い主だ」


「そうよ。金が無くなれば、リリスが働いて払ってくれるわ」


 そうだ。俺の両親って 金の存在を知らなかった。金を支払う場所に行かないから 指定された場所以外で飲み食いをしないのであった。その為、大体が街の入り口から離れなかったな!


 馬鹿な領主の制で武器も金も持ち歩かなくなってしまった。元々が体力があるから問題もしていないが


 そんなかんなで村に到着すると既に騎士が待ち構えており、


「ゼント夫妻、カイトを連れて行きますが構いませんか」


「我等の主が 屋敷で待っております」


「俺は、屋敷に行かなくてもいいぜ。会いたくない奴もいるみたいだしな」


「分かった。お嬢様には、その様に伝えて置く」


「もう 王都に戻ったのか」


「快適な場所でお寛ぎしてもらっております」


 この場で 牢獄にいるなどと言えないだろうに分かっている癖に 太々しいガキだ。


「カイト、諦めな! これもお前の仕事だろう」


「カイトの仕事って “ 御守 ”で無いの?」


 処で “ 御守 ” って 何だろう。


「で! あの4人は、俺が屋敷に戻ったら 解放か」


「その様に聞いている。それでどうする積もりだ」


「1人だけ、最悪な状態だな! もう2~3日、置いておいた方が面白いだろう。色々な場面で」


「奥様と同じだな! その様に伝えて置く。

 それでは、カイトを連れて行く。異世界人達は、明日迎えを寄越すから馬車に乗って 当、屋敷に来るように」


「カノン、その時に一緒に乗って来いよ。母親を連れて

 おっさんと面会だ。話は通っているから すぐに会見が出来ると思うぞ」


 カイトが馬の尻を触ると突然に消えてしまった。それと同時に騎士の2人まで


「パルムさん、カイトが消えてしまった」


「カノンも学園に行けば、習うわよ。転移魔法よ。ただし、魔力が関係しているから

 今のあなたでは、無理だけど 近い将来は、使えるようになるかもしれないわね。私の魔力量では無理よ。最初に言っておくわ」


「パルムさん、カイトの仕事の御守って 何? 何の仕事なの?」


「そのままよ。姫様と王子様たちのお守りをしているのよ。無茶な事をしないようにカイトが彼等を見張っているの」


「街の外の様子が変わっていたのって ・・・ 」


「その彼等が行ったのよ。彼等が4人も集まると無茶な事を平気でやっても咎める人がいないから カイトが面倒を見ているの 時と場合によっては、国王陛下までもが彼等を叱るわ。

 そんな事も良くあるみたいだし、カイトが言っていたわ」






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