会談 続2
「大雑把に言いますと そんな感じです」
「ちょっと待ってください。それほどの情報をどうやって」
カイトがトリスタン卿の手を取り、カイトの思考の中に放り込むと途端に トリスタン卿の頭の中に多くの情報が流れ込んできて パニックに陥った途端に手を離すと
「これが毎日だ。小隊や商人達に指示を与えて 状況に応じて指示も出す、1つの町や村にも必要な物を配り、影の軍団にも指示を与えて 情報操作も行っている。
場合によっては、俺自らがその場に飛ぶ事もあるから 勘弁してもらいたいぐらいだ」
「ちょっと待ってください。こんな事を毎日行いながら 我々と会話も熟していたら ・・・ 」
「これが 彼の能力の1部なのです。年に数度、彼を休ませるのですが その度に彼に頼ってしまうのも事実です」
「今回も2度に渡る。魔人の出現もカイトのお陰で街に被害も出さないで 事を済ませてくれた。それも事実で
王城の地下には、既に魔人の死体が在り、研究者たちが色々と研究をしている。対抗策を練るために」
そんな時に限って
『カイト、私達を牢獄から助けてよぉ~』
『この場が耐えられない』
『カイト、お風呂に入りたぁ~い』
「バロンフォードのおっさん! 娘を牢獄に入れたのか」
「だったら そうなのだろうよ。妻の事だ、相当に激怒したと思うぞ」
「あれほどの地形変化をしてしまっては、怒るよな! 直しようも無いから」
「もしかして 俺を転移魔法陣で連れてきたのも」
「少し前に念話を送っただろう。嫌だったら 次から自力で来い」
「テレスティアと同じと言うと王立学園に通っているのか」
「あぁ~あ」
面倒なおっさん だな!
「我が妹も王立学園に通っていて どうだろう。我が妹と婚約してくれないか。1番でなくていいから 3番でも4番目でも構わない。考えておいてもらいたい」
「貴族って奴は、人の顔を見るたびに婚約しろ だとか、奴隷にしたがるよな! だから こんな国にいたくなくなるのだ。俺は、3年後にきっぱりとこんな国から出て行ってやる。
気分が害した。帰る。後は、貴様等で勝手にやってろ 自力で帰れ」
「俺は、何か 不味い事でも言ったのか」
周りを見て確かめると全員が頭を抱えるのであった。
「カイトさんには、婚約をしろって 言葉が禁句なんです。ここにいる。全員も同じ道を歩んできましたが ・・・
まぁ~放っておきましょう。これだけの資料が在れば、問題もおきません」
「次からは、あいつの前で その手の話をするなよ。トリスタン卿」
「もしかして 俺の親父も同じ事を」
そう言えば、親父がよく言っていた。何を見ても 動じるなと! この事だったのかと思い出す。
「トリスタン卿は、初めてですから言っておきます。この資料は、部屋から出る際に灰にしてから出るように情報漏洩の為にいいですか。
この国を愛しているのであれば、これだけは守ってもらいます」
皆が頷くと
「1つ、いいですか。これだけの資料を何ヶ月かかっているのですか。
情報も変わっていると思うのですが」
「情報集めも入れて前回と今回で2日も掛かっておりませんので 1番、新しいと思いますよ。
トリスタン卿」
「前回と今回とは、どのような意味があるのですか」
「前回は、カイトさんのいた。街付近で氾濫がおきて洞窟内から魔鏡を発見されて魔人まで討伐がされております。今回は、先程の事です。シルフォード領のゾット村付近の洞窟内から発見されました。
その際にオーガを100体以上と魔人の死体を3体、持ち帰ってきております。今現在も影の軍団が国内の洞窟や迷宮に潜って調べている最中です。
迷宮に関しては、1ヶ月以上、掛かると思いますが彼に任せておけば問題が在りません」
「もしかして 商人達からの情報も入っているのですか。彼等が情報を教えるなど考えられないのですが」
「カイトさんからすると一言で済むみたいです。 “ 使えない奴は、いらない ” と 言って何人もの商人を首にしたみたいです。
当然、彼の配下の者が黙っている訳も無く、街中でも 道中でも 闇討ちにしてその場に置き去りになっております。その様な光景を見た。商人たちが小隊だろうと 商会までもが 簡単に無くなってしまうのです。
分かっていると思いますが 大きな商会や小隊に何人かの配下がいますので その辺りもしゃべらないようにしてください」
「彼の配下って 冒険者で言えばランクは?」
「Aランク以上です。中には、Sランクも何人かおります。当然、私よりも上の存在もおります」
何処から こんなにも凄い人を見つけてきたのやら私の方が知りたいぐらいです。
「グレイブ宰相様が そんな事を言うなんて この国、随一の剣の使い手が」
「私は、剣しか使えない男です。カイトさんは、それに魔法まで駆使して戦闘を行います。ただし、複合魔法が使えない代わりに全ての魔法が使えるみたいですね。
天候を操る事までしてしまう方です。彼の前では、我々などゴミ以下です」
「トリスタン卿、おもしろい事を教えてやる。カイトは、他人の名前を覚える事を諦めたぞ。
国王陛下にまで おっさん呼ばわりだ」
「なっ!」
驚きの顔をすると
「100万人、規模の名前を覚えるなど ワシでも無理じゃ」
「それでは、話を進めてもよろしいかな! トリスタン卿」




