もう1つの魔鏡
闇の中に蠢く影が戦っていると その場に似つかない少年が姿を露にした。
カイトがサーチ魔法と感知魔法を展開させる。
この気配は、オーガに魔人か、単細胞と脳筋の集まりだな それでも30体以上が戦闘行為をしているみたいだ。
魔法陣を展開して カイトの仲間たちが回復すると 何処からともなく、武器が飛来する。戦闘状態の状況が変わった。隠蔽で隠した武器が飛んできて彼等を助けるみたいに 敵の腕や足を切り刻んでいった。
カイトの気配を感じ取った。魔人が近づくも頭が胴体から離れて倒れ込むのであった。50人ほどの部隊がカイトに近づくと
「仲間の救出を 俺は、洞窟内に入る」
無言のまま、暗い森の中で戦闘音だけが鳴り響いた。カイトが洞窟内に入ると異変に気が付いた。瘴気も魔力も感じ取れないでいた。不思議と魔物に魔獣の存在自体も感じ取れなくて 魔力自体が存在しない洞窟だと判断する。
洞窟の奥の方から話声が聞こえてきたのだが理解できない言葉で会話が聞こえてくるのであった。会話の内容までは、理解が出来ないものの
この会話は、オーガだな! 内容までは、理解不能だ。と カイトが思っていると突然、脇からオーガが襲ってくるも頭を切り落として洞窟内に血の匂いを漂わせてしまう。その臭いに引き付けられるように 奥の方から多くのオーガがくるも水の流れの如くに障害にもならなく、多くの武器を壊しながら 淡々と首を切りつけて胴体から離されるのであった。
洞窟の奥深くで この前と同じように大きな鏡と小さな鏡が2枚付いた。魔境が在り、大きな鏡の奥にはオーガの村が存在していた。前回は、小鬼の村であったが 今回は、オーガである。どんな仕組みになっているのか、分からないが 早急に判断して解決策を検討する必要が在りそうだ。
魔鏡を封印して 多くのオーガの死体を回収してから洞窟を出てみると既に戦闘が終わっており、死者も出さないで無事に戦闘も終わっていた。
1体の魔人から魔石を取り出して 検証してみると分かった事は、ギルガイア国に魔鏡の存在が無い事が分かった。これで一安心だが 他の国々にも存在しているみたいで1~3つ程度の魔鏡を設置してあるみたいだ。場所までは、理解不能だとなっているものの ・・・
「魔人の死体が1体、少ないな」
カイトが感知魔法を拡げると次元に逃げ込んでいる。魔人を発見すると武器を1本無駄にして斬撃を喰らわせて次元事、魔人を切り付けてしまった。魔人の心臓と魔石を切ってしまって 魔石の中身までもが読み取れなくなると
「まさか、こんなにも弱い魔人だと思わなかった。魔石を切ってしまった。解読不能だ」
カイトの行動が見ても理解が出来ない彼等は、何が起きたのかもわからないまま。次元から魔人が出てきただけで驚くのであった。カイトが魔石を持って ブツブツと呟く行動も理解不能のであった。
「カイトさん、指示を」
「オーガの死体と魔人の死体を持って 1度、王都に戻るよ。俺は、
君達は、2~3日 休憩をしたら各地に散って仕事をしてください。まだ 魔王の存在は確認の連絡が無いから安心して暮らしてください。また 呼ぶ際には、助けてもらえると仲間たちが助かります」
「俺達は、あなた様の足手まといかもしれませんが このギルガイア国を守る事が出来るのであれば、何でもして見せます。いつでも呼んでください。
お願いします。カイトさん」
だったら 俺の任務と変わってくれないかな 色々と面倒なんだよね。
「だったら ・・・ 」
「無理です。それだけは、俺達程度の行動範囲では無理です。
この時期なら カイトさんは、実家に帰っていたともいますが」
「そうだけど」
「此処は、王都を挟んで真反対の地域です。数百キロも離れた場所です。
我々にそれ程の転移魔法を使える者など 存在しておりません」
「それに我々程度の能力では、次元の中の魔人すら、感知できませんでした。諦めてください」
「まぁ~ あと、3年もあるから探してみるよ。俺の後見人を」
この場にいる。彼等もカイトの後見人が現れる筈が無いと確信していた。これほどの能力者が簡単に見つけられるもので無い事は、彼等も十分に思うのであった。
ただし、ボンクラは別物である。そんな存在が カイトが学園に行くと現れるのであった。
その場から オーガの死体と魔人の死体が消えると カイトの姿まで消えるのであった。そして
「あのお方の後見人なんて いるのですか。カカオさん」
「俺の名が挙がったが辞退した。カイト様の強要範囲が広過ぎるし、念話まで使って仲間を助けるなんて 俺でも無理だ。俺達だって50対30だったから 勝てたものの。それだって負傷していたから勝てたに過ぎない。
無傷の戦闘だったら 俺達にもそれなりの被害があっただろうし、もしかして死人も出ていただろう。先を見通して戦闘が出来る方など 俺は、初めて知ったよ。
まぁ~ 何度も助けられている。俺の言葉だ」
「街に戻って 酒盛りでもしますか。他の仲間達も心配していると思いますし」
「臨時収入で金も入った事だし、毎日が楽しいよな! カイトさんのお陰で」
「国からの支給だけでなく。臨時支給まであるなんて これほどにも待遇のいい仕事なんてありませんからね」
「よし、野郎ども 街に戻って酒盛りをするぞ! 1番遅れた奴が飲み代の半分を持てよ」
「カカオさん、ブーツの紐が解けております」
その一言で 仲間たちが走り始めるとカカオが自分のブーツに紐が付いていない事に気が付いた頃には、既に仲間たちの姿が消えており、森の中で1人で足元みてから 騙されたと思い。彼等を追いかけるのであった。




