閑話
「司祭様、大変です。ポーションの材料と薬草関連が全て狩り取られてしまっております」
「問題がありません。保管庫に全ての薬とポーションが保管されております。カイトさんが全て 補充してくれました。私達程度が行えば、半年以上も時間が掛かる仕事を彼は、半日で行ってしまったのです。
彼が カイトさんがバロンフォード領に向かう際にも それ以外の薬も補充してくれるから問題がありません。毎年の事なので覚えておいてください」
「司祭様、カイトって 何者なのですか。私には、理解が付いてこれません」
「あなたは、確か カイトさんが連れてきた異世界からの来訪者で グレン・コーディネリアさんでしたか」
「はい、そうです。それで私の質問に答えてもらえませんか」
「はっきり言って 私達から見たら神です。多くの患者を意図も簡単に治してくれて 多くのポーションや薬の調合を知っており、孤児院の運営や財政の立て直しまで行ってくれて 彼の事を神と言わなかったら “ 勇者 ” です。
私達庶民を助けてくれる。勇者として崇められる人物です。あれで14歳の子供、だって 言うのだから この先が楽しみです。
この様な答えでもよろしいですか」
「それで カイトとは、何者なのですか」
「この国の王都で王立学園の生徒だと聞いておりますが ギルガイア国を回っているとも言われております。各地の教会からの連絡にカイトさんの事が書かれてあり、出来る限りの協力をするようにと書かれておりますが 助けられるのは、我々の方で 好きなようにしてもらっております。
我々としては、カイトさんにいて貰った方が 仕事面が楽になりますし、休憩も取れます。
反対に我々の方が知りたいです。カイトさん、て 何者なのかを! 各地を回って何をしているのか。を!」
「この世界に来てから 知り合った子供が凄い人だって事が分かったよ」
「何か、分かったら 何処の教会でも構いませんのでお教え願えませんか」
「私は、バロンフォード領に向かったら 多分だがこの街に戻ってくると思う。この街は、居心地が良すぎる」
私が異世界人だと分かっていても 誰1人として私を警戒しないし、寧ろ 優しくしてくれる。私も冒険者として やっていけそうな感じになってきた。多分だが
俺の名は、滝川龍平。この世界に来てから 名を “ ドラペイ ” と 改めた。ゲームクリエイターとしての名がドラペイだったせいか。この名で呼ばれた方がしっくりと来る。そして この世界は、俺が取り組んでいた世界によく似ている。街並みや風景もそうなのだが 魔導列車や異世界人の多さ、多種多様な世界が1つの国の中に取り込まれており、異世界の文化まで この国が取り込んでいる事に驚きと不思議を感じている。
魔力の事を未だに理解できないが 魔導列車が存在をするのであれば、自動車やオートバイ、それに飛行機なども存在していても可笑しくないと思うのだが 何かが在るのだろうか。
それにしても不思議な世界だ。たった、1日で地形が変化して 戦闘が行われたと言うのにケガ人も死人も出ないなどと あれほどの地形が変化しているのに ここの住民たちは、それ程に驚いていない事が不思議だ。この街を訪れた時に知り合った。マサトさんにも驚いたが生易しい世界で無い事だけは、俺でも理解が出来る。
それにしても この世界に来てから仕事もしないで酒と食事に在り付けて 1度も宿屋に泊まっていない。この世界の酒も料理も どれをとっても美味しいなんて 何の肉で料理されて野菜なども俺のいた世界と変わらない。1番驚いたことが 言葉が通じて グレン・コーディネリアとも会話ができる事だ。彼女は多分、アメリカ人か、イギリス人のハーフだと思うが普通に会話もできるし、冗談も通じる。
それとカイトと名乗る少年だが あれこそ、全ての能力を持って生まれたのでないだろうか。と 思う子供だ。
母親の話では、1番最初に教えた魔法が攻撃魔法で無くて 補助魔法の錬成空間だと言っていた。特にポーション作成や薬の調合に良く使われているとも言っていたが 見せても貰ったが何に使うのかも理解が出来なかった。が エールを錬成空間の中に入れると中身だけを冷やして外側が普通であった事に驚きを覚えている。
やはり、1番驚いたことが この夫婦は、どれだけ飲んでも酔わないし、湯水のように胃の中に食事も酒も入ってしまう事だ。旦那さんが剣士で 奥さんが魔法使いと言っていたが錬成空間以外に見た事も無ければ、誰も教えてくれない。それにしても ミナギク様という、女性が現れた途端に街人の姿が減った事には、驚いた。
強面の冒険者や騎士達も彼女の存在に一目置いている。多分だが怒らせると簡単に街を崩壊させてしまうのだろう。そう言えば、元Sランク冒険者と言っていたが どれほどの能力を持っているのか、1度 カイトに聞いてみるのもいいのかもしれない。
それにしても俺は良かったと思う。カイトと言う少年と出会えた事に そして この世界にカンパ~イ!




