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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 拷問


「フレイアお嬢様、今回の襲撃は 500弱と聞いているのですが死体が1つも見つかりません。それどころか、黒く焼かれた場所が4ヵ所も見つかりましたが それ程にも激しい戦いだったのですか」


「私に聞かれても分からん。イーナスは何と言っている」


「賢者様は、フレイアお嬢様が全て掃除したと書かれております。草原が焼かれたとか、森が半壊している事など書かれておりません。どの様な経緯で このような事態になられたのですか。

 お教え願いたい」


 パトリットの威圧が飛び散っただけで会見が終わりを迎える。


「おっし! そんな事は、私に聞くな!」


 強引なやり取りを見ていた。新人冒険者達には、パトリットに感心していたのだが 次の集団がパトリットの前までやって来るとパトリット自信が青い顔になる処を見ると青ざめるのであった。


「分かっているとお思いですが 私達にはこれがあります。あなた様の威圧も殺気も聞きませんもので」


 右腕にカイトが作った魔道具がぶら下がっており、威圧や殺気を感じ取れなくなっていた。それを見た途端に武力に対しての攻撃も左腕に付けられているブレスレットで弾かれて結界の外からの攻撃も受けても何の被害も受けないのであった。


 その後、食事抜きの尋問で無く、拷問に突入するのであった。それが夕方まで続き、冒険者に教師達まで近寄る事を拒むのであった。


 イーナスが風呂場から出て来ると その後ろからカイトが姿を現した時点で視察団の方々が肩を落とした。カイトから文面を受け取るとイーナスが壁を作り出して カイトが空に魔法陣を展開させて隠蔽で隠した事を告げた。カイトもイーナスも水と風魔法しか、使えない事を知っていた。


 そして パトリットが火と風魔法が使える事は彼等も知っている事であり、今回の焼かれた原因も火による物だと判明できる。その事まで踏まえてイーナス達に害がある訳も無く、単独行動を取った。パトリットのせいにして切り抜けるのであった。


 文面でも 言葉巧みに切り抜けられてしまい。彼等程度では、対抗する事すら無理な事でもあったのだ。余りにもしつこいとイーナスが賢者を辞めると言い出すと平気で3か月以上も王城に寄り付かなくなる。そうなると彼女の仕事が止まると各部署からの問題も解決できなくなってしまうからである。


 賢者の称号だけで 人々だけでなく 貴族までもが一目置くのであった。彼女を敵に回すと国王陛下までもが敵に回す事となるので 誰1人として逆らう事も無かった。性格も相成ってか、真面目な部分もあるので 仕事に対しても一目置かれていた。カイトが絡んでくると全てを揉み消してしまうが問題が無い。


 一言、“ ふぅ~ん で! ” で終ってしまうからである。


 クララ達に昼食を食べさせ終わるとカイトは森の中に入って 薬草採取を行うのであった。その時に木の実や果物の採取も忘れない。時間を忘れて薬草採取で夕方まで時間が経過する。


 森を出て 草原を歩いているとミルクが空から舞い降りて カイトの肩に乗る。イーナスも仕事が一段落したのか、手を振って待ち構えるのであった。カイトが移動するだけで生徒達がカイトを見詰めてくるのであった。


 僕は、何もしていないのに どうして?


 そんな事を思いながらもイーナスの側までやって来るのであった。


「僕は、彼等に何もしていないと思うのですが」


「何を言っているの カイト君は、私の弟なのだから注目を浴びても仕方が無いわよ」


 賢者の弟と言っても お嬢様の料理番なのに不思議だ。


 夕飯作りをしているとゲッソリとした。パトリットが帰って来るのであった。


「カイト、お願いだ。酒を飲ませてくれ 明日から王城から出て来れないかもしれないのだ。こんなにも大変なら Sランクに成らなければよかった。


 イーナスは、知っていたのか」


「当然です。国から考えれば、私達は経験が少なすぎるのよ。まだ 学園を卒業して半年も過ぎていないのにランクを上げたがる国も国だけど、使える駒を増やしたいのだと思うわ。


 それに 辞めておくわ。頑張ってね」


「何だよ。その歯切れが悪い言い方は、最後まで教えろよ」


「大丈夫よ。王城に行けば、全てを知る事になるわ。この国の現状も」


 イーナスの言葉を最後に 浴びるほどに酒を煽り、朝まで蜷局を撒き散らしながら冒険者達に絡みだして 翌日には、馬車の中で2日酔いのまま 倒れる様に眠らされてしまった。カイトに


 王都に到着すると寝ている事をいい事に カイトの錬成空間で馬車を移動させられて そのまま、連行されて行ってしまった。パトリットが イーナスは、普通に馬車に乗るとミルクは、カイトの肩に移動するのであった。


「カイト君、今日は寮に帰れるから 一緒に夕飯を食べよう」


「わかりました。用意しておきます」


 イーナスが王城に向かっていく。カイトが手を振ってからクララ達の馬車の隣を歩き始めた。少ししてから学園に到着するのであった。生徒達に今回の事を他言不要だと告知してきた。教師が


 街が謙遜に陥っても困る。と理由で 生徒達も納得ができるみたいだった。2,3日もすれば、魔物に魔獣も戻って来るだろうとも言っていた。


 クララ達がカイトを探すが何処にも見つからなくなっていた。既に男子寮に戻っており、自分の部屋にラボを取り出して採取してきた。薬草を錬成空間の中で薬を作る段階に入るのであった。







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