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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 隠蔽魔法で隠れる。


 夜も耽って森の中では、魔物や魔獣の気配が漂ってくると時たま、魔物同士の戦闘音が鳴り響いてくる度に 新人冒険者達が震えあがりだしてくると学園の生徒に教師達にまで伝わるのか。震えあがるのであった。


 そんな中でも パトリットが大笑いで酒を飲み、イーナスがカイトの膝枕で寛いでいる処を見ると不思議と安心が出来るのであった。生徒に教師達も彼等を信頼しているし、全てを見通せる目を持っている事を知っていたからである。


 そんな中、


「来ないといいですね。姉さん、彼等が」


「そうね。ちょっと特殊な存在もいるみたいね。その手は、フレイアお嬢様に任せればいいだけよ」


「魔王殺しの戦乙女様ですから 存分に戦ってくれるでしょう」


 カイトの嫌味をパトリットが聞き流しながら 聞いて来る。


「私の感知内に入って来ないが 数が多いいのか」


「500ぐらいかしら 夜になって行動スピードが速くなったわ。


 多分、森狼の類だと思うけど バトルウルフも中に数体存在していると思われるわ。それと特殊な存在かしら もしかしたら 噂の魔狼だったりして」


「何です。その魔狼って」


「何でも ウィストリア教国から逃げ出した。魔力持ちのバトルウルフがいるみたいで魔改造まで施して魔獣の首輪で言う事を聞かせていたみたいなのだけど いつの間にか、取り外されて多くの冒険者や騎士から逃げ出したと書面に書かれていたわね。


 各国に注視が来ていたわ。冒険者ギルドの方にも手配書を回してあるから問題が無いと思うけど


 問題事が大好きな フレイアお嬢様に任せれば、500程度の魔物など 簡単に掃除もしてくれるわ。その間、私の甘えの時間に指せて貰えるし、いいことずくめよ」


「そうですか。それでは、僕もお嬢様方を寝かし付けてきます。夜も遅くなりましたので」


 カイトが立ち上がり、パトリットが手を振るとイーナスが


「彼女達も青春のまっただ中なのだから 程々にして上げなさいよ。カイト君」


 イーナスの言葉を理解する事も無く、彼女たちが居るテント内に入ると睡眠魔法で簡単に落ちてしまい。深い眠りに付くのであった。温度管理まで済ませてからテント全体に対して結界まで施して


 カイトが結界を施した事を確認するとパトリットが


「カイト、此方に向かってくるか」


 冒険者達と教師の方々に知らせてまいります。新人冒険者と教師が青い顔になるとジンがカイトに話しかけてきた。


「カイト、数が多いいのか」


「500弱です」


 カイトとジンの話を聞いていた。新人冒険者達が青白い顔から白くなるのに早かった。


「カイトも手伝ってくれるのであろう」


「僕は、お嬢様方の護衛であって 皆様を守る事を致しません。騎士でも冒険者でもないのに出しゃばる事をしても皆様方の足を引っ張ってしまいます」


「カイトは、戦闘も可能だと聞いたぞ。先程」


「買い被りでございます。学生の魔法など1流の冒険者様と一緒にしないでください」


 カイトとジンが話をしている処にパトリットが来る。


「カイト、状況は」


「変化無しです」


「状況って 何を言っているのですか。姐さん」


「イーナスもカイトも普通の奴の3倍の広さがサーチ魔法で展開できるから確認を取るのに便利だ」


「ちょっとまて もしかして昼間の魔物の襲撃も分かっていたのか」


「何だ。知らなかったのか、Bランク以上にでもなれば、自然と覚えるぞ。感知魔法程度なら それまでに色々と経験を積むから自然と覚えてしまうだけだがな


 それでも無いよりかは、ましだろう」


「だったら 教えてくれればいいのに」


「それでは、訓練に成らないであろう」


「そうだけど 少しは、楽がしたいじゃん」


 カイトがテントの方へと歩いて行く。


「姐さん、カイトって 何者なんだ」


「アイツもイーナスも努力型だ。私達が遊んでいる時や寝ている時も自分が納得するまで追求する。正解を導き出さないと休み事も忘れて試作もするし、検索もしてでも答えを導き出す。


 私には、無理だ。あそこ迄の気力が持たない」


「どうして そこまでして」


「イーナスの場合は、弟に置いて行かれまいとしてだと思うけど カイトは、色々と興味本位って処だな


 何でもかんでも 取り入れたいのだろう」


 アイツの称号か、スキル欄を1度でいいから見せて貰いたいものだ。どんな事になっているのか、興味が湧く


 ジンと話をしているとパトリットの感知内に赤色の点が見えだしてきた。それと同時に不思議な行動を起きるのであった。誰もいない筈の野営地に森狼達が3方向から襲い掛かるも何もいない事に戸惑いを見受けられると夜という事もあってか、この野外訓練場所の真上に魔法陣が展開されている事も知らないで 野営場所に此処の気配と香りを飛ばしているのであった。そして 全体に隠蔽魔法で隠してあった。


 パトリットが不思議に思って イーナスの方を見ると既にカイトの膝枕で気持ち良さそうに甘えている姿を見てから 空を見上げると大きな、魔法陣が展開されており理解するのであった。


 誰の仕業かと 


 やはり、カイトか。イーナスに真似が出来ないよな


 新人冒険者達が森付近まで警戒で移動した為に森狼達に見つかるのであった。風に乗った冒険者の匂いを嗅ぎ分けて この場所が見つかってしまうのであった。


「バカ野郎、何でそんな場所にいる。アイツ等に見つかってしまうだろうが サッサとこっちに来い」


 意味も理解できない内に隠蔽魔法内に入ってきたが遅かった。多くの魔物の足音が鳴り響いて来た。物凄い数が襲い掛かって来るものの パトリットが襲い掛かって来る魔狼を一刀両断で切り付けていくのであった。休む事も無く、無尽蔵に沸きあがる気持ちを抑えながら 縦横無尽に暴れはじめるのであった。


 新人冒険者達には、パトリットの動きが数人に見えており 応援を掛けて来るものの自分達にまで襲い掛かって来るのであった。冒険者の後ろに3メートルの壁が出来上がると新人冒険者達が狼狽え始めるのであった。






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