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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 暗黒世界の幕上げ


 午後から カイトとイーナスが森に転移してくると森の一角がゴブリンの要塞だった。その中心部分に姿を露わにする。


「また とんでもない処に転移して来たわね。カイト君


 この要塞の外では、多くの冒険者と兵士が戦っているというのに」


「この場所だけでも 数万を超えております。5分以上時間が掛かるようでしたら 武器を作り直しって事で どうでしょうか。お姉さま」


 カイトがサーチ魔法を展開させると全てのゴブリンにマーキングが終わり、飛び道具のクナイが姿を露わにすると1本1本が音を立てて回りだすと計30本ものクナイがキュ~イィ~~ンと音を鳴らして回りだした途端にボッシュッと音を鳴らしたと思った瞬間に全てのゴブリンを蹂躙しはじめてしまうのであった。


 要塞の外で戦っている。冒険者や兵士達も要塞の中で何かが行われている事を理解できない内に多くのゴブリンが要塞の上から落ちて来る事を把握できたが何も手出しを出来る状態で無かった。それでも多くの悲鳴や風切り音だけが鳴り響いて恐怖で固まる兵士に冒険者達が現れるのであった。


 その時に上空に白いドラゴンが飛んでおり、多くの兵士に冒険者達も目にした。その場で傷つき倒れて動けなくなっていた者達まで その場で回復をして状態が悪化している者まで目にしなくても治療までしてしまい。全ての者達に状態異常回復魔法で完治させてから回復魔法で新たに完全回復を行うと


 要塞内部から魔王の気配が要塞だけでなく、森中に拡がりを見せるも途端にすべての気配が消えるのであった。そして 数万のゴブリンの死骸も消えており、上空に飛んでいた。白いドラゴンも見かけなくなるのであった。


 数分前の出来事であった。


「カイト君、彼って本当にあなたの影の中に住んでいたのね」


「我が主、全てのゴミ掃除を終わらせました。御用の際は、お申し付けください」


 ゴブリン魔王を生きたまま影の中に連れて行くと藻掻き苦しみながら逃げ出したい気持ちが伝わるも ゴミを見る目で彼を見下ろした時には、既に身体の殆どが影に飲み込まれており、大きな悲鳴を上げたと思ったら要塞内部が静かになるのであった。


 魔王を影の中で息絶えるとまたしても姿を現して


「ここ最近、蟲共がうろついております。掃除をしても構いませんか」


「お任せします」


 影の中に消えるのであった。


「カイト君、蟲共って 何?」


「そんな事、僕に聞かれても知りませんよ。彼等が勝手に決めつけているのでしょう。

 敵を作り、仲間を増やすために」


 そんな処だろうと勝手に思っていたのだが この日を境にこの星で死んだ者達の魂が天に召される事も無くなり、すべて カイトの影の中に消えるのであった。暗黒世界の幕上げである。


 もう1つの世界が作り上げられてしまうのであった。カイトの陰影の中に



 翌日になり、カイトは学園にイーナスとパトリットは、王城に呼ばれていたので数日は帰って来れないと言われている。静穏な日々が続くと思い、自然と顔に出るのであった。


「カイトさん、何か いい事でもあったのですか」


「いえ、何もありません。テレスティーナさま達がお持ちしております。急いでください」


 カイトとクララが外に出てくれば、ミルクがカイトの肩に止まり、静かな眠りに付いた。彼女も王城で話を聞くよりかは、カイトの肩の上に乗っていた方が自由に 食事ができるだろうとのイーナスの計らいでもあった。


 街の方では、兵士の方々が動き回っており、何かの事件が起きたみたいであった。学園の外では、何かのイベントが発生したみたいであった。


 学園の校舎に向かっている最中に第3王子の彼が女を2人連れて クララにでなく、カイトに話しかけてくると目の前でエアーボムが炸裂して またしても朝から下半身に染みを作って気を失うのであった。


「カイトさん、彼が話しかけてきたのに どうして」


「時間の無駄です。それと何時もの習慣です。気にしないでください」


 クララは、第3王子から相談を受けていた。カイトに剣を教えて貰えないかと それと今迄の比例も許してくれと頭を下げてきていたのである。そんな事は、カイトが知る由も無く 自然と彼の顔を見た途端に炸裂してしまうのであった。


 カイトの肩の上に ホワイトドラゴンが襟巻の様に巻き付いているだけで 男女構わず、見惚れてしまい。教師達もカイトに一目置くのであった。何も言ってこないし、何もされないので静かにクララ達の後ろに付いて来るのみであった。


 午前中は本を読んで時間を潰し、昼食の辺りになるとカイトが授業中であっても出て行き、食堂で料理の手伝いをして この日も限定100名分の料理を1品だけ作り、数名の教師と食堂内の女性達のみが普通に食事に在り付けて チャイムが鳴り終わるとそこかしこから走る音が鳴り響いて来るのであった。


 ミルクは、最近では慣れたのであろう。気にする事も無く、自分の食事を堪能している。


 午後は、実技訓練と言う事なので訓練場に来ているが生徒達が教師の話を聞いている。カイトはここでも何もする事が無いので静かに本を読んで待っているのみである。


「カイトさん、先生の話を聞いていた」


「聞いておりませんが それが 何か」


「来週の3日間を掛けて野営場所で訓練をする事になったの 私達の班にカイトさんが入ってよ。いいでしょう」


 クララの後ろを見れば、テレスティーナ達がおり、理解した。


「それでは、来週までに寝れる場所を作っておきます。それでよろしいですか」


「何を言っているの カイトさん、テントという中で寝る事となっているのよ」


「1つ、お伺いをしてもよろしいですか」


「何ですか」


「クララさま達は、地面の上でも寝る事ができるのですか」


「どうして」


「周りをご覧ください。他の生徒達が作っている物がテントです。あの中で家の中で行われる全てを行うのです。


 それが可能ですか。あなた方、お嬢様に」



 周りの生徒達が作っている物を見て無理と判断した。


「あの中で着替えを行うの無理よ。きっとあれは、1人で使う物なのね」


「間違っております。あれ1つで5人が寝れる場所を作り、寝る以外を外で行うのです。当然、着替え等は1人づつ行うかもしれませんが お嬢様方は、移動の際などは馬車の中で寝ておられますので 平民の暮らしなどに興味が無いかと思われます。


 その時は、お休みされて寮で過ごす事をお勧めします」


「カイトさんも一緒に寝るのですよね」


「多分」



 クララとテレスティーナが間の抜けた顔で妄想世界にダイブした。レオニカとパレスが呆れて何も言えなくなってしまった。


 その後、教師に確認してみると新人冒険者30名ぐらいとBランク冒険者以上が3チームが引率で来るそうだ。大がかりな事で





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