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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 1人酒


「この前、カイトが置いて行った肉は、霜降り牛と赤きドラゴンと言っていたわよ。それほどにも大きなドラゴンだと思っていなかったのだけど


 違うのかい。イーナスさま」


「そうだ。昨日も海に掃除に行って手に入った肉があるのよ。カイト君と昨日食べたけど美味しかったのよ。食べてみません」


 ガンツ親方の飲みかけの木のジョッキを一気に飲み干すと新たに木のジョッキに龍泉酒を注ぎ入れられると目の前に大皿の上にこんがりと焼きあがった肉が現れた。


 イーナスが1口大に切り分けた。肉を女将さんに手渡すと甘い香りと こうばしい香りが入り乱れて口の中に肉を入れた途端に舌の上で溶けるように消えてしまうのであった。それでも食道を通る際には、肉を感じて胃の中に肉が入る実感を感じ取れるのであった。


「何なの この肉は、口の中に入れた途端に消えて無くなったのに 胃の中には肉を感じ取れるなんて 何を狩ったんだい。イーナスさま」


「海の海域の主です」


 その直後、口を開けた状態で意識が遠のいてしまった。心配になってガンツ親方が近付いて来て見た事も無い肉を口の中に入れると女将さんと同じような反応で 聞いてきた途端に意識が無くなるのであった。似た者夫婦だと感心したものだ。


 カイトは、全ての武器に焼きを入れて 冷却魔法で冷やしてから1本1本を確認してから部屋を出てみると石造みたいに固まっている2人を見た。



 その頃、パトリットは 食事を求めて冒険者に訪れていた。カイトの食事も食べれず、シーナの食事も食べそこなってしまった。パトリットが冒険者ギルドに顔を出しただけで Bランク冒険者以上が姿を消した。イーナスがいないだけで無理難題を言われてしまうからである。


 お嬢様と言われてもピンと来なくても ロダンスウォール国の戦乙女で名が通っており、此処の冒険者達は何度もパトリットの戦闘風景を見ており、魔物も魔獣も一刀両断で切り捨てられる姿を見ていた。それに稽古と言いつつも冒険者達を痛めつけてイーナスが治療する姿を何度も見せつけられており、裏口から逃げるように姿が消える。


「親父、肉と酒を頼む」


「今日は、イーナスさまと一緒でないのか」


「イーナスか、イーナスならカイトと一緒だ。アイツもいい加減、弟 離れをしろって 言ってやってくれよ。親父」


 そんな事を言ったら最後、次の日には 頭と胴体が離れて 墓場に直行だと知っていた。口が裂けてもパトリットも本人を目の前で言えないのであった。


 それにイーナスがいないだけで気性が荒くなるのである。誰かれ構わず、当たり付けてしまうのであった。新人冒険者以外に それも新人冒険者であれば、被害を受けないがランクが上がれば近寄らなくなる。そんな最中、受付嬢がパトリットの処にやってくる。


「パトリットさん、王城からの呼び出しだそうです」


 手紙を手渡す。


「それと最近、ギルドカードを更新しておりませんよね」


「そうか、問題が無いだろう」


「一応確認だけでも指せて貰えませんか」


 新人冒険者達がパトリットと受付嬢の話を聞いていたらしく、目がパトリットの方に向く。ギルドカードを確認した途端に青い顔になった処を見ると またしても とんでもない事を伺えるのであった。彼等もまた パトリットみたいな冒険者に憧れる反面、イーナスの存在価値を知っていた。


 イーナスがいないと防波堤が無くなり、凶暴化してしまう。パトリットを


「パトリットさん、このシーサーペイントって 名前を聞くのも初めてなのですが どの様な魔物ですか」


「シーサーペイント? 海の領域の主の事か、神獣様に与えて もう無いぞ! それに魔物に魔獣もウミンチュ~の連中に全て差し上げてしまったし、


 何か、問題でもあったか」


 資料を確認すると神話の魔物扱いに成っており、体長が200メートルを超える。大型魔獣扱いにまでなる大物であったが そんな事に興味も無く、平然に答えるのであった。


 イーナスが簡単に輪切りで倒したなどと言える訳が無いだろう。私が何度も切り付けてもカスリキズ程度だったのに 私のプライドが許されない。そのお陰か、見抜いているのか、イーナスに被害が及ぶ事も無く、今日までやって来れるのであった。


 この国随一のSランク冒険者達が冒険者ギルドに顔を出した途端に酒場の入り口でパトリットが1人で酒を煽っているのが見えた途端に逃げ出そうとするものの 見つかってしまい。被害対象者が現れてしまうのであった。


「「「ゲッ! パトリットが1人でいる」」」


「おっ! ロベルトか、やっとケガが治ったのか。どうだ、気晴らしに私と手合わせをしてくれよ。それとも私を今日1日でいいからパーティーに入れてくれ 頼むよ。


 魔物の素材とかは、全て差し出すから 暇なんだよ。イーナスがいないと」


「そういえば、今日は日曜日でしたね。弟さんの処に行っているのですか。イーナスさまは」


 どうして あの御方が近くにいない。いつもなら ギルドマスターも側にいるのに イーナスさまがいないから逃げ出したな! あのハゲ親父


 逃げ出したい一心で目線を合わせないようにしている。メンバー全員だが


 メンバーの1人が


「日曜日ですし、伯爵様に御会いに行かれてはいかがですか。最近御会いしていないでしょう。パトリット」


「最近、ちょくちょく女子寮に顔を出すから両親に合っている。お父様もお母様とも話をしているから問題が無い。どうせ、今夜辺りも噂を聞きつけて食べに来ると思うし」


「今度は、何を討伐されたのですか」


 頼むから 小物を辞めてくれよ。お願いだから大物狙いをしてくれ、私達の取り分を残して置いてくれ頼むよ。内心、そんな事を思っていたが 予想を遥かに超えた答えが帰ってきた。


「海の海域の主だ。デカかったぞ」


 Sランク冒険者達の顔色が青色から白色に変わりだす。


「処で噂を聞いたのだけど 魔王を討伐したと聞いたのだけど」


「最弱な魔王の事か、タマタマ出くわしたから倒したまでだ、気にするな」


 頼む、私を惨めな気持ちにさせないでくれ! あれだって カイトの武器制作で倒してしまったなどと言えないだろうに 海の海域の主だって イーナスの魔法で輪切りだぞ。私が何度も切り付けても切れなかった魔物が簡単に輪切りにされてしまったのを1番まじかで見ていたのが 私なのだから


 魔王までタマタマで倒してしまった。パトリットを見てしまうと気分が悪くなり、


「やっぱり、病み上がりだ。気分が悪くなったから部屋に戻るよ。ロベルト」


「俺様もだ」「私も今回は、パスで」「・・・」「・・・」自然と2人の姿が消えていた。6人からなるパーティー






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