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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 水龍


 水面に大量の海王生物が浮かんでおり、綺麗さっぱりと消え去ると更に沖から大きな魔獣が近寄って来る事を感知魔法で確認ができた。


「そういえば、レオニカさまの分を取って置く事を忘れておりました」


 カイトがレオニカを見ると状態異常回復魔法で意識を取り戻した途端にカイト達の目の前に 大きな水龍が現れた。この領域の主である。


『我が領域内で暴れてくれたな』


 念話が届いた。それは、クララ達にも理解ができており、彼女達4人を震え上がらせてしまうのであった。そんな最中でもカイトから見れば、ただの魚で


「レオニカさま、あなた様の相手に相応しい大きさの魚が出てきましたよ」と呟くも


 ブルブルと震える事しか、出来ないのであった。


 頭の大きさだけでも20メートルを超えており、体長に至っては、200メートルを超えていた。パトリットが感知内に入ると


「どうしましょう。クララお嬢様、これだけ大きいと数年分の魚がこれ1匹になってしまいます。我慢できますか」


 カイトの言葉を聞いて テレスティーナとパレスは理解ができないのであった。レオニカに至っては、顔を見た途端に股間に染みができるほどにお漏らしをして気を失うのであった。


「そんな事は、イヤに決まっているじゃない。私は、色々な魚も食べたいわ」


 言い終わると同時にパトリットが水龍の腹におもいっきり両足で蹴りを入れてしまうのであった。陸地から走り抜けてきた勢いのまま蹴り飛ばすも大きなうめき声を出した程度であった。それでも収まる事を知らない。パトリットが剣を抜いて切り刻むのであった。


 水龍の表面が少し、傷ができる程度の攻撃を斬撃でも見ているかのように休む事を知らないように切りかかるが


「あら、ミルクがここにいるって事は、カイト君がミルクを転移して連れてきてくれたの」


 未だに威圧と殺気が荒れ狂うこの場所でカイトの首に巻き付くように震えていた。カイトが触れると不思議と震えが止まり周りを見る事ができるのであった。


「そうですよ。お姉さまがパトリットお嬢様に夢中だから ミルクは心配になって空の上を飛び回っておりました」


 イーナスがミルクに触れると安心感が生まれて


「あなたは、ドラゴンなのだから このような場所も見慣れておきなさい。それに こんなにも雑魚を相手にする必要も無いわ」


 イーナスが右手で水平線に向かって魔法を放つと水神、風神の刃が飛んでいき、この領域の主が動いたおかげで多くの海王生物の魔獣共が集まって来るものの辺り一面を赤く染めるのであった。反対側は、カイトが同じように始末してしまう。


 それを見ていた。ミルクは、何が起きているのかも分からないでいた空が青いにも関わらず、青い海が赤く染まって行くのであった。威圧と殺気が入り乱れる最中で魔力を感じ取る事ができないのであった。


 更なる沖から マントクジラが現れて 水流攻撃でカイト達に向かって攻撃をしてくるものの結界に挟まれて目の前で拡散するのである。イーナスの手が真上に向かうと大きな隕石でマントクジラに衝突して 潮の雨を降らす最中に大津波が出来上がるもカイトの結界でこの津波をこの辺り一面に留めてしまい。それどころか、マントクジラまでもが回収されてしまうのであった。


「お姉さま、やり過ぎです。この漁場を仕事にしている方も居られるのですからもう少し、慎重にしてください」


「カイト君がいれば問題が無いわ。それにしても いつまで待たせる積りかしらフレイアお嬢様は」


 カイトがクララを見ると ここでも股間に染みが出来上がっており、クリーン魔法で無かった事にしてから4人に対して状態異常回復魔法で意識を取り戻した。


「お目覚めですか。お嬢様方、せっかく見学に来たのですから 最後まで見て行ってください」


 青い空なのに周りの海が荒れ狂っていた。大津波が自分達を飲み込みながら 何の被害も起きないでカイトとイーナスが笑顔で笑い合い、話をしている姿だけが不思議でミルクも周りを飛び交っていた。完全に住む世界が違うと確信が持てるのであった。


 その津波の先では、未だにパトリットが水龍と戦っているのであった。垣間見えるのでもある。


『小娘、あの2人は何者じゃ。我を魚程度でしか、見ておらんぞ』


 水神の水のカッターが荒れ狂う最中を切り刻んでいくが未だにカスリキズ程度しか、与える事しか出来ないのであった。


「そんな事は、昔からそうよ。あの2人に来てもらえる。もういい加減、私に殺されてしまいなさいよ。


 本当に硬いわね。あなたの皮膚は」


 1匹と1人は、言い合いながらも意識を保ちながら戦闘を繰り返すのであった。そんな最中、


「そろそろ、見飽きてきましたね。お姉さま」


 イーナスが周りを見渡すと未だに海が荒れ狂っていた。大津波が起きており、高さだけでも100メートルを超える物まであった。


「そうね」


 了承を得たと判断して 下部に降りて行き、水面に手を置くと流れを一方方向に変えるのであった。そして 大きな壁を作り、静かなる海に戻してしまうのであった。


 カイトが イーナスの下に戻ってくる。


「これだけ静かに変われば、この領域と僕達の街の領域の境が波打つ程度で済みそうです」


 周りの景色が変わっただけなのだが 1匹と1人は、驚く事しか出来ないのであった。


『何を仕出かした。あの小僧は』


「あの2人だけは、怒らせない事よ。それだけは覚えておきなさい」


 水龍がカイトと目線が合っただけで悪寒が全身を走るとイーナスとも目が合っただけで立ち眩みをした。


 我はもしかして 手を出してはイケナイ者達を敵に回したのか。その瞬間、突風が吹き荒れて水龍を上空に持ち上げてしまうと水神の刃が水龍を輪切り状態で切り刻み、姿が消えるのであった。


「そろそろ、御遊びも終わりです。街に戻って買取を致しましょう。


 時間の無駄です」


 長時間、戦って魔力欠乏症に陥る前にイーナスの魔法で終らせてしまい。カイトがパトリットの魔力を回復してしまうのであった。全身が魔力欠乏症に陥る前と今では、雲伝の差で気持ちまでもが晴れやかになるも戦う相手を取られてしまったが 何も言い出せないでもいた。この2人にとっては、魚程度にしか 見ていなかったからである。


 パトリットにとっては、死の狭間の戦いでも2人にとっては、欠伸程度で終わらせられるのであった。






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