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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 閑話と


 少し前の出来事であった。人類史上国の国、施設から1匹の魔獣が逃げ出した。研究魔物を改造して その子孫を魔法を扱えて兵力に生まれ変わらそうと企んでいる国でもあったのだが その中の1匹が牢屋のカギを閉め忘れており、野に放たされてしまった。多くの冒険者や騎士を同伴させて討伐を試みるものの倒しきれないのであった。


 川に飛び込み、難を逃れたのだが川岸で息絶える寸前で会話ができない魔物に対して 会話を要求してきて会話が成立をするのであった。


『このまま 死ぬか』


 男とも 女とも分からない声で聞いて来る。


『この恨みを人間どもに返したい。仲間も救い出したい』


『汝に力を与えてやる。魔法の知識も与えてやる』


 地面の中から紫色をした黒い物体が 魔物の中に入り込み、一体化をした途端に多くのケガが回復をして 高速再生のスキルを得た。火魔法に風魔法も覚えて茶色かった毛皮が黒くマダラ色に変化して目が赤く染まるのであった。


『汝の願い聞き入れた。我の願いは、この世界の滅落だ』


 先程まで 戦闘を繰り広げていた。冒険者に騎士達の真横を通り過ぎただけで切り刻んでしまうのであった。そのまま近くの街に侵入すると街人全員を全滅させて経験値を稼ぎ、次々に街を崩壊させながら 仲間の下に向かうのであった。経験値を稼ぐ度に身体が大きく成って身体から大きな爪らしきものが伸びて来るのであった。


 その爪らしきものは、木や岩も簡単に切断してしまい。風に舞う木の葉までもが触れると切断するまでに成長を遂げるのであった。彼が研究施設に行った時には、既に轟音と共に燃え上がっており、研究施設の中の仲間たちすべてが殺されていた。強い怨念が彼の心を支配すると またしても声が聞こえてくるのであった。


『仲間を救いたいか。我の力を使え』


 彼の右前足が光り輝き、死んだ仲間を触ると何かが抜ける感覚に陥るも目の前の仲間の意識が戻り、凶暴な鳴き声で蘇るのであった。その後、39体の魔物を蘇った頃には、魔力切れを起こして倒れてしまうも 火の海から彼を救い出したのも仲間の1人であった。


 多くの魔物で村を襲って経験値を稼ぎ、多くの村人を食べて腹を膨らませるのであった。村から移動する際も同胞を増やしていき、村や町を襲いながら仲間達を増やしていった、等々 俺達をこの様に改造した国に辿り着いた時には100万を超える魔物や魔獣の集団に成っており、数の暴走であっという間に飲み込んでしまった。


 元々が協調性の無い魔物同士だった為か、1つの事をやり遂げると意識が離れて分裂するのであった。8つに分かれて散り散りになって各国に飛び出していった。彼等を甦らした彼も多くの仲間と同様に人族を殺して回る事を生きがいにしており、更なる凶暴性が身に付いて行った。


 散り散りになった彼等に待ち受ける者達もまた 多くの冒険者や騎士達が待ち受けており、数の凶暴性があるが 元々が協調性のない連中だった為に多くの犠牲を出しながらも討伐ができるのであった。それに伴い、多くの英雄が生まれたり、Sランク冒険者を生み出す事となるのであった。


 フロイス伯爵の後ろ盾になっている。ウィストリア教国にも魔の手が伸びたが 1人の村人が兵士を治療した途端に天から延びる、光り輝く光柱が舞い降りて神からの啓示を受けるのであった。全身の傷が癒えて 魅力的な体つきに変わり、多くの兵士や冒険者を傷を癒していった。


 彼女も戦場に立って 多くのケガを負いながらも彼等に守られながらも懸命に命を取り留めて行った挙句に魔物の集団を取り逃がしてしまい。ロダンスウォール国の方に走り去る事が分かったのだが 聖女が居ても優秀な兵士に冒険者がいなかった為に取り逃がす羽目となるのであった。


 そして 今日である。


「お姉さま、頬が赤いですよ。熱でもあるのですか」


「カイト君、フレイアお嬢様の剣で剣舞を踊っていたでしょう。それを見ていたら目が離せなくなって ・・・」


「寝ぼけているのですか。お姉さま、僕は少し素振りをしていただけです。耐久性を図るために」


 横で見ている。ミルクも頬を赤く染めてカイトを見詰めている。


 ミルクの頭をイーナスが癒しながら触ると それだけで理解ができたのか。“ キュ~イ~ィ ” 甘い声で鳴いた。


「あなたもカイト君に惚れてしまったみたいね。許しましょう」


 イーナスの “ 許しましょう ” の声を聞いた途端に 不思議と心の中に埋まっていたトゲが消えて自然な目でカイトを見詰める事ができるようになった。その時になって初めてカイトの周りを色鳥取の光の玉が飛んでいる事に気が付いた。赤や黄色と言った。魔力を目に集めないと見えないほどの小さな魔力生命体がカイトに触れると大きく成ったり、姿を露わにして周りを飛び交い、じゃれあっているようにも見えた。


 本当に不思議な人型だと その時、ミルクは思っていた。


「僕は、花々たちに水を与えて 畑の作物達に水を与えてから厨房の方に移動します」


 イーナスのオデコにキスをしてから立ち上がり、部屋を出て行く。自然とラボの入り口が閉まり、消えて無くなるのであった。


 ミルクは初めての光景でもあってか、驚くのであった。自然と部屋が狭くなると更に驚くのである。


「カイト君がいなくなったから見えると思うわよ。あなたでも


 魔力を眼に集中させて壁を見てみなさい。多くの魔法陣が描かれているわ。カイト君が呼吸をするたびに魔法陣が光り輝き、部屋の大きさが決まり、ラボと言うものが出現するわ。


 ラボもカイト君が作り出したものなの 私も中を見たけど何を作る物なのか、分からない物だらけよ」


 ミルクも魔力を眼に集中すると多くの魔法陣が描かれており、驚愕するのであった。人型ができる範囲を超えているのであった。


 イーナスが裸状態でベットから出て来ると魔力で服を作り出してローブを纏うといつもの光景のイーナスに変身したが それを見ていた。ミルクも驚くしか出来ないのであった。ここにも神がいるのだと 彼女の周りに光の精霊が飛んでいる訳でもなかったが それでも十分に理解ができるのであった。自分も神の従者になる事ができた事を喜ぶのであった。






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