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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 剣舞


「カイトよ。パトリットに聞いたが あと何日ぐらいでパトリットの剣が出来上がる」


「見せるだけの状態で2日、欲しいです。仕上がりには、1ヶ月以上が掛かるかと思います。さすがに魔力が続きませんもので」


「わかった。国王との会見も3日後にする。それと海の方も頼むぞ」


 クララは、聞き逃さなかった。海の方も頼むぞと父親がカイトに命令している言葉を私も付いて行けるものだと確信が持てるのであった。


 そんな最中もカイトを入れての会話をしているのだが カイトが


「僕は、この辺りで消えさせてもらいます。自分の遊びが残っておりますので」


 言い終わるとカイトが消えてもいつもの光景なのか、何も言わなくなっていた。フレイア家族は、当然の様にイーナスもこの場から消えると驚きだすのであった。


「パトリット、どうして イーナス様まで消えた」


「私に聞かれても分かる訳が無いでしょう。自分で聞きに行ってくればいいでしょう。兄さん」


「俺では無理だ。あの聡明な目で見られてしまうと何も言い出せなくなってしまう」


「処で父さん、何とかならないの あの第1王子の件、家にも帰れないのよ。あの王子の贈り物だけでも家中に散らばっているわ」


「要らないのであれば、この女子寮の女子達にでも差し上げてしまえばいいだろう。売ってしまってもいいぞ」


「わかった。そうする。イーナスと相談してみる。私のもあるから全部処分するから」


「何だ、イーナスだけで無くて お前もあの王子から送られてくるのか」


「そう言えば、あの国に聖女が降臨したと噂で聞いたが本当の事なのか、父さん」


「聖女が降臨した事はしたがメイドが何でも聖布を勝手に洗ってしまって 聖女の手元で消えて無くなったみたいだな その性で部屋に閉じこもってしまったみたいだぞ。


 彼女が言うには、何でも ・・・ 神からの贈り物だったみたいだな! まぁ~俺達みたいな地上の生き物に神が話をする事も無いだろうがな どうなるのだろうな! あの国も」


「そうか、酒の肴にも成りそうにないな! 処で どんな経緯で聖女が降臨したと分かったのだ。父さん」


「パトリット、イーナス様を呼んで来いよ」


「兄さんが呼んでくればいいだろう。私に振るな! それに今、呼びに行って見ろ 私でも手が付けられないほどの攻撃を受けてしまう。

 せっかく、カイトと2人だけの時間を潰すと学園程度敷地なら魔法が雨の様に降り注ぐぞ」


 この場にいる。フレイア家族が青白い顔になると女生徒達も同じように沈黙になるのであった。クララは、今までも何度も経験を

していたので 何も言わない。し、何も行動を起こさない。今度こそ、イーナスに嫌われてしまうとカイトの存在も無くなると思って近寄る事も無くなるのであった。


 その頃、カイトの方はイーナスがカイトの太ももの上で気持ち良さそうに眠りに付くとミルクも長い首をカイトの太ももに乗せて気持ち良さそうに深い眠りに付いていた。


 カイトが作り出した。次元のラボの中で その本人は、2人を足の上に置いている状態で聖剣を作り直し始めていた。根本から作り直して この世界でも十分に役立つように作り直すのだが 何度、繰り返してもアルスラーンの様に意志を持つ武器が出来上がってしまうのであった。


『鍛冶神様、何が気に入らないのですか。何度も何度も作り直しても我が出来上がるだけです。


 どうか、諦めてください。鍛冶神様』


『誰が鍛冶神だ。貴様も意志を持つな 武器の分際で』


『それは仕方が無い事です。あなた様が聖剣を作り出せば、自然と意思を持ち出します。あなた様が現在作り出している防具も我と同じ状態に陥っております』


 次元と言う事もあり、勝手にカイトのアイテムボックスから 作り最中の防具が勝手に出てきて会話に参加するのであった。


『我にも同じように宝石か、宝珠を取り付けてください。鍛冶神様』


 聖剣から余った。ダイヤモンドを胸部分に埋めてやると自然と一体化して多くの宝石類が全身を覆うと次々に出来上がっていくが不必要な部分を削りだしていき、多くの種類の革を使い。防具の本人も気に入るのであった。


『転移ができなくていいから 空くらいは飛べるようにしろ、いいな!』


『仰せのままに 鍛冶神様』


 そのまま意識を消して防具になるとカイトのアイテムボックスの中に消えた。


 カイトの足の上で寝ている2人に眠りの魔法をかけるとラボを閉めて魔力最大限まで持っていき、武器を仕上げるのであった。多くの宝石を使用して鞘も作り出して女性が持つに相応しく気高くしていくと時折、光り輝きながらも気に病む事も無く、武器が出来上がり、鞘も出来上がるのであった。


 一体化すると光り輝き、光が収まると同時に1本の剣が出来上がるのであった。鞘に収まるのであり、


『納得いくのであれば、自我を出す事を許す』


『彼女が死んだら 鍛冶神様の下に戻る事をお許し願いたい』


『考えて 置く』


 イーナスがカイトのベットで カイトの匂いを嗅ぎながら目覚めると目の前のラボの中でカイトが1人、剣舞を踊るように舞っていた。ミルクもイーナスに寄り添うようにカイトの乱舞を見ていたのだが 不思議と目を離す事ができなくなり、いつの間にか、1人、2人、3人へと増えて行き、どれが本物かと判断ができなくなってきて


 ふと、真横を見てみると その本人がいてラボの中のカイトが消えていた。何が起きたのか、意味不明に理解ができないのであった。






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