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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 臨時支給


 翌日の午前中、商業ギルドに顔を出すと話が通っていたみたいで簡単にギルドマスターの部屋に通されると扉を叩き、中に入る。


「何だ。2日酔いか、歳なんだから程々にしろよ。死んでもらっては俺が困る」

「お前の親父とお袋は、バケモノか。朝方まで飲んでも普通だったぞ」

「2日酔いに効く、ポーションだ。これでも飲んでおけ

 それと新しいポーションの空瓶が100本欲しい、別件で空瓶も1000本だ。用意できるよな」

「空瓶100本は、今すぐか。1000本の方は、明日まで待ってくれ数が多すぎて用意に時間がかかる」


 カイトから 2日酔いのポーションを飲み干した時には、錬成空間の中で寄生茸が1つ、浮いており。中から液体が出てきた時点で酔っている暇が無くなっていた。


「カイト、もしかして それは」

「劣化版エリクサーだ。多分、50本分ぐらいある。それと “ エクストラ・ハイポーション ” だ。寄生茸の外装を使えば簡単に出来てしまうからな 序に作る予定だ。

 少し時間を貰うぞ。話はその後だ」


 ミナギクが劣化版エリクサーを手に取って眺め出すと妄想と口から涎が垂れていた。


「相変らず、金の亡者だな! ここに置いて行く本数は、10本が限界だから勝手に持っていくなよ。婆さん」

「だったら エクストラ・ハイポーションも10本くれ」

「相変らず、がめついな! いいけど 金が続くのか。他にもあるのだぞ。

 残り物を冒険者ギルドで引き取ってもらう積りだけどな」


 その後、キングベアーの毛皮に牙諸々、その子供の毛皮に クイーンエリザベスの甲羅、アーミーアントの甲羅までで打ち止めになってしまっていた。

 当然の様にキングベアーから搬出した。魔石は購入してくれたのだが 魔人よりも大きく20センチを超えていた。それには、カイトも驚くのであった。


 言うまでも無いが商業ギルドの金が全て、カイトのアイテムボックスの中に消えて まだ売り物が残されているのであった。ミナギク1人が沈んでしまった。見た目が老婆に成り代わってしまっている。まさか 全ての金を使い切っても買取が出来ないなどと思わなかったからである。そして そんなミナギクを連れて冒険者ギルドに入って 冒険者ギルドのギルドマスターの部屋に入って途端に


「どうしたのですか。ミナギク様、老婆の様になっておりますが」

「カイト、貴様がミナギク様に何をした」

「領主様もギルマスも落ち着いてくださいよ。商業ギルドの金を全て吸い取っただけです。後で冒険者ギルドでも買取をしてもらいますので覚悟してください。

 それと お土産です。出来立てですよ」


 机の上に 劣化版のエリクサーを置く。2人とも意味が解らないのであった。


「カイト、このポーションは 何のポーションだ?」

「これが金貨100枚の “ 劣化版エリクサー ” です。大事に扱ってください」


 2人が ガバッと立ち上がる。


「もしかして これを売りつけたのか。ミナギク様に」

「俺の売値が金貨100枚だけど 婆さんの名前が付けば、これ1本で金貨1万枚は下らないだろう。それほどの価値のある。回復ポーションだ。

 どうせ どっかのバカな貴族が買い占めるかもしれないが 問題が無いと思うぞ」

「もしかして この劣化版エリクサーを俺達にくれるって事か」

「何を寝言を言っていやがる。この親父どもは、冒険者ギルドと領主が管理するに決まっているだろう。もしもの時に控えて もしかして そんな事も解らないなんて言わないよな」


 2人して 顔を引き攣りながら


「「当たり前だ。しっかりと管理するとも」」 と 答えていた。

「まぁ~金に困ったら 売っても構わないが 俺の範疇外だし」


 ギルマスが本題に入ろうとすると

「それで俺達を呼んだ事を聞かせてもらいたい」

「仕舞わなくていいのか。机から落ちて割れてしまってもいいなら 話を進めるが」


 大事そうに領主は、胸ポケットにしまい込み。ギルドマスターは、鍵のかかっている金庫にしまい込んだ処で


 3人に国王からの手紙を手渡すと内容は、簡単に言うと

 1,魔王が10年以内に復活をする。と言うような内容が書かれている。

 2,冒険者ギルドと商業ギルドが国の管轄に入ると言う事。

 3,街に城壁を作る、との事であった。

 領主のみ、4番目が在り 男爵3級から子爵5段へと書かれていた。

 この国の貴族階級は


 伯爵、準伯爵、子爵1段~5段、男爵1級~8級に成っており、支給される金額もバラバラであった。その統一化を図るために 貴族階級が成り立つのであった。因みに一代男爵や一代子爵なんかもあるが それは、またの機会に


「頭に入ったか」

「「「あぁ~~」」」

 途端に手紙が燃え出してしまい。机の上に炭が残るだけであった。当然、3人が怒りだすも


「極秘事項だ。当然だ。俺も内容までは知らない。

 それと領主のおっさんは、冬に開かれる。バロンフォード領の催しには、顔を出せと言っていたぞ。おっさんが」

「ちょっと待ってくれ どうして 俺が子爵に成れる。何もしていないぞ。

 俺は! 街が豊かになる事しか、考えていない」


「俺は、準伯爵にさせろって言ったのだが 先々は、考えておくと言いくるめられた」

「それって もしかして ・・・ 」

「あぁ~ 国王のおっさんにだ。ダメだったか」

「ちょっと待ってくれ どうして カイトが国王様と話が出来る。可笑しいだろう」

「知らなかったのか。ミリィとケビンって 国王の子供だぞ。皇女と王子だ。テレスは、バロンフォード領の次女だし、トリスに至っては、シルフォード領の次期当主になる予定だ。

 噂ぐらいは、聞いた事があるだろう」


 3人の口が これでもかと言うくらいに開いて驚くのであった。テレスに関してなら 彼女が小さい時から知っていたが まさか 他の3人までもが国王様のご子息や伯爵さまのご子息だったとは、露知らない事であり、とんでもない程の暴言も履いていたことを思い出すのであった。


「さてと 用件も終わったから 俺は、帰らせてもらう。1階の買取に立ち寄りによって」


 ここでも カイトのアイテムボックスの中に全ての金貨が入ってしまい。入ったと同時にカイトに使われている者達に念話と転送で金貨5枚が支給されるのであった。


『臨時支給だ。受け取れ』 と そんな感じで数万人の配下に配るのであった。それでも カイトのアイテムボックスの中には、数万枚の金貨が眠っている。






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