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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 御霊


 ニーナが パトリットが残して置いた。サンドイッチを盗もうとした途端に殴り飛ばされて木に激突した。


「やはり、獣人か 人の物を盗んで生活をしているって事は、盗賊の類だな」


「そうでもないわよ。称号は、獣王国の冒険者に成っているわ」


 何かが引っ掛かる。ガーナァーが模索している最中にガブが2人に対して苛立ちを見せると剣を抜き去り切りかかるもあっさりとイーナスの風魔法で腕ごと切ってしまった。


 それを見ていた。未だに森の中に潜んでいた者が 蟲を使って腕を伸ばしてパトリットを貫こうとするものの何かに当たり、衝撃音と共に跳ね返るのであった。


「びっくりしたなぁ~ まさか、これほどにも強度があるとは、思いもしなかった」


「加護付きの鎧など滅多にないと言っていたでしょう。相手が弱いからって気を抜き過ぎよ。フレイアお嬢様」


 それを見ていた。獣人族の冒険者達が驚いているのだが それにも増して驚いていたのが蟲を操る本人であった。貫く事ができなくてもケガを負わす事くらいはできると思っていたからだ、それが何かにぶつかり、蟲の爪の方が折れ曲がってしまっていた。


「こいつ等は、何者だ。これほどにも高価な鎧を着ている」


 カイトの試作品なのだがな!


 回復魔法を扱えない彼等は、未だにガブの腕から大量の血が出ていたのである。そこに転移で現れた少年に更に驚くのであった。真後ろに黒くて大きな物体を持って現れると ガブという、腕を切られてしまった。血に反応を示すのであった。黒い物体が 封印石が


 何も知らない、カイトは 彼に向かって封印石を投げてやると飛んでいく最中に何かの模様みたいに色が変わりだして 地面に落ちた血や彼から未だに溢れ出ている血を吸い尽くすのであった。全ての血を吸い尽くすし命まで吸い尽くすと中から1体の魔人が現れた。


「何なのだ。コイツは、ガブが死んだのか」


 先程の黒い物体は、多分 封印石だと思うけど どうしてあの少年が持っていたの この地に封印石を埋めたなど歴史上 聞いていないわよ。


「カイト、あれは何だ。魔人か」


「イーナスお姉さま、口の周りにソースが付いております。婚約者がいるですから もう少し、おしとやかにお食べ下さい」


「カイト君、あれって 封印石でしょう。あれも魔人なの」


 封印石と知っていて 封印を解いているのか。何を企んでいる。私達を皆殺しにでもする積りか。


 ガーナァーが模索している事を理解した。仲間たちがガーナァーを取り囲んで待ち構えだした。


「パトリットお嬢様、この剣で彼を切ってみてください。僕の最高傑作の剣です」


 カイトがアイテムバックから剣を取り出すと鮮やかな剣が出てきた。それを見ていた、彼等も驚く 何処から武器を出したのかも分からないであった。


 パトリットだとロダンスウォール国の戦乙女か、もしかして もう1人は、賢者 イーナスだな! 地上に降りているが杖が浮いている処を見た限りでは、


「やめだ、やめだ、こんな奴等と関わると私達など子供扱いで殺されるぞ。ニーナを起こせ、逃げるぞ。逃がしてもらえるならな」


「ガーナァー、こいつ等の正体がわかったのか」


「こいつ等が ロダンスウォール国の戦乙女と賢者 イーナスだ。私達程度が束で戦っても一瞬で消し飛ばされてしまう相手だ」


 彼を取り囲んでいた黒い異物が魔石の形になって彼の中に消えると周りに浮遊している魔力まで吸い尽くし始めるもパトリットが彼を切るが 剣が粉々に変わるのであった。何が起きたのか分からなかった、獣王国の冒険者達は衝撃を身体で受け止めるのであった。瞼を開いて目にした者は切断された魔人であったが魔石が体内で構成されつつあった為に自然と回復を行うのだが魔力が少ない獣人からだった為に回復速度が遅かった。


「やはり、この程度ですか。今度は、魔力を30パーセントのせて剣を振るってもらえませんか。今、作りますので」


 1粒の宝石を取り出して魔法陣の中に入れると魔法陣を刻むように宝石に刻みだす、ミスリル鉱石で剣の作り出して錬成も少ない状態であったが剣の体内に宝石を埋め込んで更なる魔法陣を展開させて一体かを図ると奇妙な模様が浮かび上がって来て魔力浸透が良くなると パトリットに手渡す。


 ここまで来ると子供の遊びで済まないだろう。私の防具だけでも国宝級を超えているというのに


「ガーナァー、先程 あの魔人を切ったがまだ生きているのか」


「そう みたいだな! 彼等の手が休まないのだが あの少年は何をしている。あんな魔法陣など私は知らないぞ。見た事も無い」


 あの少年は、魔法の申し子とでも言うのか。先程から知らない魔法陣で幾栄にも何かを作り出しているぞ。何が出来上がるというのだ。


 ガーナァーが模索している最中にも1本の剣が出来上がると パトリットが剣に魔力を浸透させただけでも獣人族の背中に汗が滲みだしてきた。ニーナなどは、その場の雰囲気に耐えられなくなり、またしても意識が遠のき、気を失うのであった。


 パトリットが魔人に向かって剣を振るうが魔石を半分ほど切った時点で剣が粉々に砕け散ってしまった。


「やはり、錬成が足らない分 仕方が無いのか。使いたくなかったけど簡単に作ってみるとしよう」


 パトリット自身も驚きを隠せないでいた。剣を持った時点でも自分自身の魔力を吸い出してきて更に魔力を30パーセント与えてやると今迄の重さを感じ無くなるどころか、反対に自分自身の軽さまで感じるのであった。素振り程度で振った感じだったが威力がとんでもない事になるなんて本人も分からないでいた。


 カイトが大きな宝石を取り出すと箱形の魔法陣を展開させて 錬成と抽出で宝石の強度を上げて行く、時間も足りないために剣の形を作り出すと ここでもミスリル鉱石で柄の部分を作り出して 握り手をパトリットが掴みやすい太さに変わりだした。


 箱形の魔法陣が消え去ると1本の剣が出て来た時には、ガーナァーの脳裏の中では神の御業を見ているみたいに興味しかなかった。魔法の叡智が今、開こうとしているのだと思って







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