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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 獣王国の冒険者


「ガーナァー、この方向で間違えていない」


 ガーナァーと言われたこの子は、耳長族のエルフであった。この世界には、2種類のエルフがおり もう1種類がハイエルフと言われる。長い年月を生きている生物であった。そんな彼等も不死ではない。3000年も生きれば、死ぬ可能性が現れる。それでも人族よりかは遥か昔からの知識も持っており、精霊とも繋がりがあると言われて人里に現れる事も無かった。と言われている。


「多分、大丈夫だと ・・ ちょっと待って 今しがた、サーチ魔法の波紋が流れたわ。私たち以外にも誰かがレットドラゴンを狙っているのかもしれない」


「おい、おい、勘弁してくれよ。ロダンスウォール国のSランクが俺達に助けを求めて来たっていうのに 横取りする奴が現れたのか。

 アイツ等が瀕死状態で帰って来たというのに情報も貰っているのは、俺達だけでないって事か」


 ロダンスウォール国とは、カイトが住んでいる国の事である。そして彼等は、ブルガリア獣王国の冒険者達であった。ロダンスウォール国とブルガリア獣王国が友好条約を結んで700年の歳月が流れている。


「彼等もロダンスウォール国に到着をしているから そこの冒険者が来ても可笑しくないわ。そんな事なら私達よりも遥か後方にいると思う」


「そうニャ~! 問題が無いニャ~」


 この子は、猫族のニーナと言われている。


「そんな事よりも大丈夫なのか。ニーナ! 先程から 魔物や魔獣の姿を見ないが」


 ニーナは感知魔法が人よりも長けており、範囲が広かったお陰で彼等と仲間になる事ができたのだ。ガーナァーは、サーチ魔法を使い。人がサーチ魔法を仕様してきても感知する事ができるのであった。


 この2人がいるだけでも戦闘が有利に進むのであった。獣王国でも上位の冒険者なのだろう。


「可笑しいニャ~、この辺りから魔獣の気配が消えているし、穴蔵を持っている。魔物や魔獣達も穴蔵の中で震えているニャ~

 何か、大きな戦闘でもない限り そんな事になる事ないと思うニャ~」


「私のサーチ魔法でも魔物に魔獣の姿も映らないわ。この先に谷があるくらいで地形の変化を感じ取れないし」


 森の中に入って3日の時間が流れるとガーナァーのサーチ魔法に2人の気配が感じ取れた。その間も魔物に魔獣に遭遇する事も無く、警戒体制のまま気が休まる事も無く、歩き通しであった。


「ちょっと待って この先に2人の気配があるわ。サーチ魔法に引っ掛かったわ」


「ごめんニャ~、私の範囲外ニャ~、もう少し進めば、分かると思うニャ~」


 少し進むとニーナの感知魔法よりも優れた。鼻が誰が存在しているのかを物語るのであった。


「私の範囲外なのだけど 彼等は、食事をしているみたいニャ~! とっても美味しそうな匂いがしてきたニャ~。肉とミルクの美味しい香りだニャ~」


 少し歩くと気が付く。森の中だと言うのに丸く削り取られており、戦闘が行われたと判断したのであった。ただ単にカイトが無造作に木を狩り取ってしまっただけである。使用目的は別に


「ちょっと待ってほしいニャ~、この先が不思議と削り取られているわ。それと穴蔵の中の魔物や魔獣の姿も消えている。彼等が必死で逃げているって事は、相当にやばい奴がいるのかもしれない。警戒して


 それにしても何を食べているニャ~、こんなにも美味しい香りなど生まれて初めてニャ~」


 地面の下で移動する事を感知した頃には、2人の目と鼻先であった。


「ちょっと待ってほしいニャ~、どうして地面の中に何ているのよ。何が潜んでいるの」


「どうしたの ニーナ! 何があったの」


「地面の中に何かがいるニャ~。1つ1つが小さいから分からなかったニャ~ とんでもない数があの山に向かっているわ。彼等よりも其方を警戒した方がいいかもニャ~」


 仲間達が周りを警戒したり、地面に耳を当てて音を聞いてみると何かが動く音が微かに聞こえてくるのであった。


「やっと、お出ましか。待ちくたびれたぞ」


「フレイアお嬢様、サンドイッチを食べないのであれば 私が食べましょうか。カイト君が愛を込めて作ってくれた。サンドイッチを」


「私の感知内に入っただけだろうが 貴様等みたいな規格外と一緒にするな 森の上空で彼等の行き先を確認ができて 私達の行き先を教えてくれた彼等をもてなすなど 考えも付かないだろう。


 それで カイトの方は、どうなのだ。旨く行っているのか」


「洞窟内までは、私の感知にも入らないけど 地面の下では大変な事が起こっているみたいね。フレイアお嬢様が カイト君に根こそぎ取って来いと言ったものだから 地面の下の鉱物まであさっているわよ。


 私は、どんな事になっても私は知りませんからね。そんな事を言ってしまって」


「普通は、考えないだろう。地中の中まで根こそぎ持ってこいなどと」


 本当に勘弁してくれよ。普通は、洞窟内だけにするだろうに どうして地中の中まで集め出す事ができるのだ。この規格外の姉弟は


 カイトが1つの封印石と1つの卵を発見した。






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