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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 やり過ぎ


 洞窟内にある。魔鏡を封印して結界まで張り詰めてから アイテムボックスの中にしまい。洞窟から出てみると黒煙が上がり森に山が燃え上がっていた。魔物の肉体が燃え上がり更なる火種となる。


 カイトが天候を操り、雲を呼び、嵐を呼んで大雨が振り始めると森に山の火が消え始めてきたが 更なる爆炎が降り注ぎ始めると途端に消え失せた。そして 転移する。


「俺を焼き殺す積りか、貴様は」

「だって カイトを探しても見つからないから 森を焼き尽くしたら出てくると思って

 それに 私って火魔法しか、使えないしぃ~」


 カイトに気に入られようと可愛く言ってみたものの!


「安心しろ、お前達4人に対して 物を言いたい人物に転移させてやる。思う存分に反省してこい」


 4人の足元に魔法陣を展開すると強制的に


「ちょっと待って まだ 話が」 テレスティアが話しかけるも問答無用に転移させられた 

 転移先は、バロンフォード領の領主と母親であった。


「イヤぁ~~ どうして ここにお父様とお母様がいるの! カイト、助けてぇ~~」


 部屋の中に空しい声が響くも


「何を後ろの3人が逃げようとしているのかしら 安心して君達の両親も了解を得ているわ。

 カイトが帰って来るまでの間、説教と勉学に励んでもらいます。当然、王都に帰ってからも国王様から寛大な処置が貰えるから安心なさい」


 母親の気が済むまで3日3晩もの間、尋問と説教で心も身体もボロボロになる。自分の部屋の帰ろうとするも連行されて牢屋で生活をさせられるのであった。当然、牢屋の中にトイレもあるので快適空間である。掛布団も異臭が漂っていた。


 雨が降り注ぐ中、ギルドマスターの前に転移してくると またしても驚くのであった。


「貴様は、もう少し普通に出て来れないのか」 驚いたぁ~

「明日の昼くらいに顔を出す。用事を思い出した。親父とお袋をよろし ・・・」


 言い終わる前にカイトが消えると また驚くのであった。

 頼むから普通にしてくれ 心臓に悪い。俺の心臓はノミ以下だ。


 カイトが在る屋敷の地下に転移してくると既に数名の気配を感じた。


「まさか、俺の出迎えにグレイブ宰相が現れるとは、思わなかったよ」

「ワッハハ! 当たり前ではないですか。カイトさんは、この国の影の勇者様

 当然、国王様もお待ちです。あなた様が帰って来る事を首を長くしてお待ちしておりました」

「影の勇者も5年契約だ。それまでに辞任後の次の影の勇者を見つけてくれよ。それと

 魔人の死体と魔鏡は、ここに置いて行っていいのか。報告は、帰ってからにしよう」


 魔鏡と魔人の死体がカイトのアイテムボックスの中から 出て来ると魔人の死体が体長3メートルを超えており。


 魔鏡には、鏡が3枚付いていた。1番大きな鏡の中から小鬼ゴブリンの村が見えた。上下に小さい鏡が付いているが魔力操作程度の魔道具らしく見えた。


 グレイブ宰相が震えて聞いてきた。


「カ・カイトさん、も・もしかして 1人で討伐したのですか。・・・ 」


 この方以上の存在がいるのか。世界を探してもいないだろう。


「色々と情報を引き出すのに大変だったよ。魔石を取り出したら 簡単に魔石からも情報を受け取れた 十分に役立ったと思うよ。彼も」


 カイトがグレイブ宰相に魔石を手渡した。直径が15センチほどの大きな魔石を渡すと震えた両手で受け取るも


「も・もしかして この魔人の魔石ですか」


 こんなにも大きな魔石など見た事も無い。魔人1体に対して Aランク冒険者以上を100人集めても 多くの死人を出して討伐できればいい方なのに それを1人で討伐して無傷なんて考えられない。それどころか、情報まで聞き出すなんて 戦闘風景を見てみたい。多分、その場にいるだけで死んでしまうと思うが


「さて そろそろ時間だ。バロンフォード領、経由で王都に戻るよ。それまでに話を煮詰めておいてください」

「最後に “ 魔王 ” は、復活したのですか」

「今現在、6大魔神が支配しているとの事だ。その彼等も3年前に復活をして多くの魔族も復活しているとの事らしい!

 来年には、魔王も復活を遂げるらしいぃ~が定かでない。何かの要因があるみたいだ。その辺りの情報を手に入れることが出来なかった。

 他にもあるなら 次回にしてくれ、俺も色々と忙しい身分でな! 少し、情報を集めようと思う」


 カイトの姿が消えると 震えながらその場に座り込むのであった。


「大丈夫ですか。宰相様

 カイトさんと何の話をしていたのですか。何も聞こえなかったもので」

「他言無用も必要が無いですね。防音結界を張っていたのでしょう。彼らしい」


 その後、多くの研究者が現れて カイトが持ち込んだ物を材料に研磨し始めた。彼等もまた眠れない時間だけが続くのであった。


 翌朝まで カイトの仲間たちが壊した剣を修復をしていた。1本1本に魔力を浸透させて元の姿に戻していった。元々がミスリル鉱石で作られているために修復も簡単であった。ただし、必要以上に魔力を使う為にカイトみたいなことをする者など現れる事も無いのだ。


 普通にミスリルの剣を作ろうとすると魔力が続かずに1ヶ月以上も掛かってしまってとんでもない位の金額を請求されてしまうからである。それなら量産品の鉄の剣や黒鉄の剣を使う方がお手頃で安いから 普通の冒険者達は、こぞって安い剣を使うのである。


 安いと言っても銀貨80枚から金貨数千枚にまで膨らんでしまう為、見切りは 本人達に任せるのであった。自分の実力に似合った物を使うのである。中古品も売られており、中古品なら銅貨数枚から店頭に並ぶのであった。特に新人冒険者達が買うから安めに設定してある。






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