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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 転生勇者


 クラスの教壇に立つと教師の状態を見た生徒達がざわめきだすとカイトを見た途端に睨まれて 大きな声で静かにするように命令を下すも大柄な男性が立ち上がり、あろう事か、第3王子の勇者の話をした途端に頭が吹き飛び、鼻から血を流して気を失うも すぐに目覚めて自分の置かれている状態を知るのであった。


「このクラスの入学をしてきた。カイト・ゴアボイアと申します。あなた方には、卒業と言う言葉が無いと思ってください。これまでのクララお嬢様の仕打ちを見ても止める事ができなかった方々です。


 その報いを全身で受けとめて 身を持って体験してください」


 多くの生徒達から反感を買うも目の前で教師が壁にのめり込み強打を受けだした途端に静まり返り、その直後にクララ以外の生徒がみんな揃って 鼻から大量の血を流しながら意識を失うのであった。


 カイトがクララの隣に行くと既に頬に傷があり、頬を触っただけで傷が癒されてしまった。


「誰にやられたのですか。クララお嬢様」


 大柄の男性をチラリと見ただけだったが 彼の両腕が粉砕されてしまった。それを見たクララもカイトに恐怖を覚えるが私を守ってくれるのだと思い。留まるのであった。


 昼頃になると彼等も意識を取り戻す事も無く、その都度 教師がクラスに入って来るが静けさの中、経論を述べて退室していくのであった。中には、記憶が無くても勝手に尿を垂れ流す生徒まで現れる始末で


「静かなクラスで助かります。クララお嬢様」


 カイトが言葉を発した途端に意識を取り戻してトイレに駆けて行く者や泣き出す生徒まで現れだした。そんな中、大きな声で腕の痛みを訴える者が現れるも何も言ってやれないのであった。自分に被害が及ぶ事を恐れて


 昼食を食べに廊下を歩き、食堂に来るまでにも多くの生徒の顔にエアーボムが炸裂して多くのケガ人が出ていた。当然、食堂内でも食事中に行われるのであった。そんな中、ふと気が付く。


 そうか、この国の王族関係で無く、聖王国や獣王国もあるのか。と 聖王国は、そのままで獣王国関係者には、興味が失せたみたいに彼等に対しての被害が無くなった。それでも何も聞かされていない生徒達は、何が起きているのかも知らされていなかった。


 カイトが学園に来てから半日で百人弱の生徒が治療を受ける事となるのであった。食事を済ませて中庭を歩いていると目の前から問題の第3王子が女を2人連れて クララの前までやって来るも何かを発する前に横にいる女の顔にエアーボムが炸裂して気を失う。


 何が起きたのか、狼狽えだした。彼の耳元で


「君が 異世界からの転生勇者、“ 今川 蓮 ”君ですか。昔は、虐められて飛び降り自殺をした人に見えませんね。少しは、人の痛みも知っている方だと思ったのに残念です。


 君の人生に良き事があらん事を」


 彼の言葉が発する前にエアーボムが炸裂して 意識が無くなるまで何度も回復を行いながら炸裂して全身打撲で意識を失うのであった。


「カイトさん、彼に何かを言ったの? 驚いた顔をしていたけど」


「挨拶ですよ。これから毎日が同じ事の繰り返しを行うと言ったまでです」


「それに懲りて 私に嫌がらせが無くなればいいわ。それでクラスに王女様がいたの覚えている」


「それが何か」


「彼女は、私の味方でお友達なの彼女を傷つけないで欲しいのです。ダメでしょうか」


「彼女が僕と会話ができれば問題が無いと思いますが 現状無理でしょう。恐怖を覚えました。

 これから毎日の朝の恒例を受けなければいけない事を実感するのです。それを踏まえて僕との会話が成立するとは考えつきません」


「それでもカイトさんと会話ができて 私と友達の状況が取れたら辞めて貰えます」


「いいでしょう」


 中庭の隅で震えている。彼女を見かける、クララであったが 彼女もクララを見かけて話をしたかったがカイトの姿を見た途端に逃げ出す始末であった。カイト自身に恐怖を覚えてしまっていた。


「これが人としての当たり前の出来事です。自分よりも強者に恐怖を覚えた瞬間です」


 カイト達がクラスに戻ると誰も部屋の中にいなかった。授業が始まっても誰1人として現れなかった。が 学園内にいる事を把握できた、カイトは彼等に対してエアーボムが炸裂させて その場で意識が無くなるのであった。夕方、彼等は他の教室の生徒に起こされるまで意識を失い続けていた。


 彼等から 今回の出来事を知る事となるのだが王族関係者で無い彼等は安堵するものの 関係者は、地獄絵図を見るかのように落胆するのであった。楽しい学園生活が地獄に変わった瞬間だった。


 3日が過ぎ、1人の教師が逃げ出していた。その彼も道中、魔物に襲われて無き者になるが学園に残った教師に何の被害も訪れる事も無く、教壇に立って教師をしている。


 寒い冬を乗り越えてカイトが入学をして 半年が過ぎようとしていた。当然、王族関係者の1部のみが進学できたのだが殆ど者が進学できずに在学をするのであった。中には、卒業が伸びる人まで現れるも誰1人として カイトに文句を言える者が現れなかった。それ処か、学園内が不思議な事がおこり始めていた。


 今迄は、王族、商人、庶民で別れて居たものの 今では、一致団結して大きな波を乗り越えようとしての姿勢まで感じ取れるようになった。その姿勢も教師達にも伝わり、生徒達との距離も短くなるのであった。中には、未だに壁を作る教師もいるのだが確実に進化しはじめている。






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