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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 隠密


 例の聖騎士が入って来ると その場で近衛騎士団長が抜刀して切り捨てるも身体の半分も切られている状態で生きているのであった。


「貴様が俺を殺そうとした。張本人か、それとも他にもいるのか。説明しろ」


「どうして そいつが死なない。どうして 切られた部分が再生しはじめている」


「フレイア伯爵様、近衛騎士団長の身柄を彼に与えてやってください」


 噴き出した。血も身体の中に納まるのであった。飛び散った血も生き物みたいに体内に消えた。血が必要だとカイトに聞かされていたものだから理解が出来る。


「わかった。尋問が終わり次第、裸一貫でそいつに引き渡す。それでいいか」


「残りの1人は、フロイス伯爵様です。2人からの命令でクララさまを第3王子の婚約者にする予定でした。何度も断られていた為に彼等が動いたものだと思います」


「どうして そいつが話ができる。アンデットで無いのか」


「聖王国は、どの様な事となるのかな! 我が国の伯爵の首を狙った者が自国の者だと知ったら」


「僕達の役目も終わりましたね。これで帰ってもよろしいですか。伯爵様」


「ちょっと待て このアンデットはどうする。つもりだ」


「そうですね。食事に飽きたら僕の影に住み付きますか」


「この俺を従者にしてもらえるのですか」


「そんな大層な物など要りませんよ。自由に食事を楽しんでください。この国も乱れます。食事にも困らないし、お仲間も増えるでしょう。色々な意味で」


「御心のままにお任せいたします。牢屋に戻り、時期を見て影の中でお待ちしております」


 その場から転移で消えるとざわめきが止まらなくなるも カイト達もまた この場を後にするのであった。廊下で多くの者達とすれ違うもイーナスとパトリットを見るや否やお辞儀をして通り過ぎる事ができた。何の問題も無く、王城から出て来れて街中を歩き、学園の敷地内まで戻って来る事ができるのであった。


 学園内でもカイトを入学させるのかを検討しているのであった。あきらかに問題児であった。王族との火種だと自分で言ってしまったお陰で教師達もまた 彼に巻き込まれる事を理解できるのである。学園内の生徒を守るのも教師の役目でもあり、王族を守るのも教師の役目でもあった。それだけでなく、王族関連の生徒も多く在学している処から 頭を悩ますのであった。


 そんな彼等の悩んでいる最中に1通の手紙が届き、更に頭を悩ますのであった。カイトの入学を認める。と 国王陛下の印を押された手紙が届き、王族関連の教師たちが青白い顔になってしまうのであった。確実に自分達にも被害が訪れる事が明確になる事を理解するのであった。


 その日の夜の一室で多くの影の中に1人の男性がカイトの命を狩り取る事を命令していた。が 目の前の影の彼の首が落ちると同時に天井裏に潜んでいた者達もまた 首を切り落とされて天井裏が血の海に変わるのであった。天井から血が垂れ流れてくると 異臭が漂う最中、1人の少年が目の前に現れた。


「マーキングしておいて良かった。あなたの家族も大人しく、ベットの上で首を切り落として寝ております。自分の身の振りをお任せいたします」


 カイトが現れる。


「ここは、俺の屋敷だぞ。どうやって入ってきた」


「時期に兵士がやってきます。お好きなように説明してやってください。この屋敷の者達すべての首を切り落としてあります。当然、あなた様の家族もこの世に存在しておりません。


 今後のご時世を楽しんでください」


 カイトが消えると騎士が血の香りを引き寄せるかのように屋敷内を隈なく探して 子爵がいる部屋に繰るも死体と天井から落ちてくる血を見て 子爵の肩に手を置いただけで震えあがってしまい。気を失うのであった。


 その後、多くの語らいを述べるも真実に辿り着けることも出来ないのであった。その時に多くの事を語り、裏工作の事も語るのであった。語りに落ちるのであった。彼の証言で多くの貴族が捕まり、今迄の悪事まで全てが公の下にさらけ出されるのであった。


 それが下で多くの子供が貴族から庶民に転落するのだが 全てがおもしろい方向に展開される事となるのであった。激動の1週間が過ぎるとカイトの入学が決まるのであった。


 その間、カイトは学園内のイーナスの家で普段と変わらずに家の事を熟しながら彼女達の面倒も見ていた。食事の準備や洗濯、勉強も教えて家庭教師までこなすのであった。


「カイト、制服を持って帰ったぞ。明日から私達と共に登校だ」


「僕は、このまま この家の中で生活しますから 問題がありませんが」


「ダメに決まっているだろう。あれだけ暴れて置いて」


「僕が学園に行っても暴れますよ。いいのですか」


「好きにしなさい。生徒を殺さなければ何をしても構わないわ。私が許してあげる」


「先にお風呂に入ってきてください。食事の準備をしておきます」


 この日もお腹が膨らむほどに食事をされた、クララお嬢様だった。その後も姉達と夜遅くまで話をしてからの就寝となり、成長段階だから太らないだけなのだが この先、このまま食べさせれば15歳で丸々と太るのだろうか。それも おもしろそうだ。






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