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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 冗談


 これだけの才能が今まで埋もれていたのに どうして今更、世に出て来たのか。不思議に思い、カイトに聞いてきた。


「カイト君、君は何をしに学園に入学をするのかな! それだけの才能なら学園で学ぶ事など何も無いだろう」


「僕が学園に入学する理由ですか。伯爵家と王族の火種を作る為です。今現在だけでも王子が2人に王女も2人が在籍しております。彼等の両手両足を切断させて2度と僕達の前に出て来れないようにするだけです。

 彼等がそんな事にでもなれば、国内暴走が始まり、多くの民が死ぬのかもしれませんが それに2ヶ国も賛同するか、和解に持っていくかで 今後にも関わって来るのでしょう。僕はあくまでも火種作りで学園に入学するだけです。


 後の事は、大人たちに任せます。そうそう、学園が戦場に変わるかもしれませんが許してください。今迄、クララお嬢様を放置した罰です」


 クララの事は、噂程度で知っていたのだが まさか、そんな処まで発展しているなど知る由も無かった事実である。


 学園内に鎧を着ている。騎士が馬にまたがり、入って来て そのまま訓練場までやって来るのであった。そして あろう事か、カイトの前まで来ると馬から降りて 片膝を付き、


「カイトさん、お迎えに上がりました。国王陛下と皆様方がお持ちしております」


 突然にカイトの右腕を掴み、


「当然、私も付いて行くわよ。カイト君、姉として」


「なら 私は、姉の友人として同行するわ。問題が無いでしょう」


 国まで認めている。戦乙女と賢者が顔を出したら どんな事になるのかと考える事を諦めるのであった。


「僕の護衛対象者のクララお嬢様の同行も認めて貰えますよね。当然」


「今現在、女性騎士がクララお嬢様をお迎えに向かわせてあります。校門に馬車を待たせてあります」


「ありがとうございます。王城に着くまでサンドイッチを食べながら向かいましょう」


「私は、肉がいい、肉は無いのか」


「学園内の料理は、野菜ばかりで腹持ちが悪くていかん。その点、カイトがいれば肉を食べさせてもらえるだろう」


「甘辛く焼いた。ドラゴン肉をサンドしてあります。馬車の中で食べましょう。

 騎士の方は、何名ですか」



「10名です」


「それならば、後で食べてください」


 目の前の騎士に アイテムバックから取り出した。サンドイッチを10個、手渡すのであった。その際にサンドイッチが邪魔にならないようにベルト型のアイテムバックも手渡した。


「これは、ベルト型のアイテムバックです。腰にでも付けておいてください。1メートル四方なので時間も常時です。あなた様なら使い道に困らないでしょう。


 それと魔石の補充も忘れないでください。中に2,3粒入れて置けばいいだけです。アイテムバックの媒体としての役目です。魔石が無くなればタダのベルトになってしまい。中の物が出て来るだけです」


「カイト君、1つ 聞いてもいいかしら」


「何でしょう。シーナ先生」


「普通、アイテムバックと言ったら バック型を現すと思うのだけど違うの?」


「それは、その製作者の魔法陣の書き方だと思います。バックの方が魔法陣を隠しやすいと行った処ですか。アイテムバックも異空間魔法なので それに見合った物を用意してあげればいいだけです。反対を言えば何でもいいのです。魔法陣が書ければ」


「学園長が魔法陣学を専攻しているから 聞いてみようかしら 私にも作れるのかしら」


「誰にでも簡単に作れますよ。単に僕みたいな子供にも簡単に書けてしまうのですから」


 イーナスとパトリットの首が横に揺れるのであった。


 青白い顔で女性騎士に連れられてくるも姉の顔を見た途端に安堵するのであった。馬車に乗り込むと目の前にサンドイッチが並べられた途端に腹が鳴り、今迄の緊張の糸が切れてしまうのであった。


 温かい果物水で口の中のサンドイッチを流し込むので 人よりも多く口の中に入れて行くのであった。イーナスとカイトが嬉しそうに眺めているのであった。


 2人は、元々が過剰に食事を取る習慣が無かったために それ程の食事も最低限取れれば問題も無かった。その為、食材が残る事の方が多く、村人達に分け与えるのであった。


 王城に付くとクララの顔が またしても青白くなるも目の前を歩く、イーナスとパトリットに隣にカイトがいる事に安堵するのであった。が 国王陛下を前にするまでで


 今現在、国王陛下に皆様方が見ている前で とんでもない事を口走っている。


「パトリットお嬢様、目の前の結界を切り捨てられますか。僕とイーナスお姉さまで国王の首を切り落としますので」


「そんな事は面倒よ。私達4人とフレイヤ伯爵を結界で固定して皆殺しにしてしまいましょう。爆雷魔法1発で終わらない」


「それだったら 王城ごと吹き飛ばすって言うのもアリでしょう。イーナスお姉さま、この場にこれだけ集まっているから 国の情勢など僕達に関係が無い事です」


「それもそうね。この際だから海に沈めるってのもアリよね。私の爆雷とカイト君のエクセレント ボムで海の藻屑になるわね。

 カイト君、錬成が終わった。私は、いつでも大丈夫よ」


「僕も いつでも大丈夫です」


 カイトとイーナスが前に出て来るとパトリットが止めだす。


「まて まて 早まるな 2人とも! この場で貴族を殺してはいかん。それこそ」


 部屋中が光で見えなくなると大人達が腰を抜かして震えあがるも光が収まり、その場に立っているのがカイト達4人とフレイヤ伯爵のみであった。


「ガッハハハ、良い余興だ。この位せんと俺の腹も納まりがつかん、出かしたぞ。2人とも


 例の奴を連れて来い。この場で尋問する」


「お父様は、知っていたのですか」


「俺か、知らん。カイトに目で合図を送っただけだ」


「僕も受け取って イーナスお姉さまと共同でお芝居をしたまでです。おもしろかったでしょう。パトリットお嬢様」


「クララを見てみろ、未だに震えが止まらないのだぞ。お前達2人みたいな規格外と一緒にするな」


 カイトがクララに状態異常回復魔法をかけると元に戻って 震えが何処かに行ってしまうも惨劇の前では大人達が未だに震えているのであった。


「クララお嬢様、これからもこのような事が在るかもしれませんので注意しておいてください。それに国王の首が飛ぶかもしれないので

 それとも この場で貴族の首を2~3人切り落としてみますか。場離れする為に」


 1人の貴族が立ち上がり、カイトに向かって


「平民の分際で こんな事をして ・・・ 」


 エアーボムで壁際まで飛ばされるも状態異常回復魔法で意識を取り戻すも何度も繰り返し行った頃に 例の聖騎士が現れた。


「カイト、もうよい。あとで こちらで始末しておく。今後、貴族を名乗らせん」


 その光景も貴族たちが震えあがるのであった。詠唱が聞こえてこなかったからである。







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