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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 解放


「カイト君、どうしたの? 何か、答えでも見えたの?」


「母さん、答えを導きだしてくれてありがとう。魔石から魔宝珠を生みだして見るよ」


「魔・・宝珠? なに、それ?」


 新たなる魔法陣が出来上がる。その中心部分に魔石を置いた途端に光り輝き、魔宝珠が構成されて錬成をすると空気に触れた途端に砕け散った。


「やはり、軟らかいから魔石が砕け散った。新たなる宝石を魔宝珠を媒体にして作り出せ、そして 宝珠の形を成せ」


 カイトの言葉を鼓動するかのように魔法陣の言葉が文字が書き換わって 1つの宝石が作り出されてた。魔法陣の中心に宝石が作り出されて 魔法陣を書き換えられていき、1つの小さな宝珠が出来上がる。


「カイト君。君って 何者。本当に子供なの?」


 カイトの周りに多くの魔法陣が展開させられるとカイトの新しい母親の知識の中から一部分が消去されてしまい。手元の魔法陣の中心部分に宝珠が浮いているのであった。七色に光り輝き、カイトがこれを持つと自然と消えて無くなるのであった。そして 彼女の目覚めと共にカイトが全ての理を理解して解放される事となる。


 全世界の時間が止まり、多くの知識がカイトの中に流れ込んでくると1人の老人がカイトの前までやってくるも無言で何も語らないで消える。そして 全てが解き放たれた。この瞬間、この時に目覚めの時を迎えるのであった。


 一瞬、カイトの瞳の色が金色に見えたかと思えたが茶色に戻るのであった。


「どうしたの お母さん、何を驚いているの」


「今、一瞬だけ 瞳の色が金色に光り輝いて見えたのよ。可笑しいわね、元の色だわ」


 カイトの顔に近づいてくる。


「そのままは、僕の唇を奪わないでよ。後ろでお父様の機嫌が悪くなるからお願いしますよ」


 あたふためいて 後ろを振り向くとそこに トリノクライムの姿があった。


「まさか、本当にカイトの唇を奪う積りか。メアリー」


 母さんの名は、旧姓は メアリーゴボリゲス・カンタロ男爵の3女だった。行き遅れていた処をトリノクライム・ゴアボイアに拾われて イーナスとカイトの母親になるのであった。そして お腹の中には、新たなる子が入っており、順風摩天であった。


「ち・違うのよ。今、一瞬だけ カイト君の瞳の色が金色に輝いたと思ったの それだけよ。本当よ」


「僕が邪魔なら言ってくれれば、今すぐにでも出て行くから お父さんと仲良くしてあげて お母さん」


 カイトが立ち上がり、窓の扉を開く。


「僕もイーナスお姉さまも この家に帰って来ないからお幸せに お母さん」


 カイトが飛び立って出て行く。と


「ちょ・ちょっと待って そんな事を言って出て行かないで私達の子供の為に」


 あなたがそんな事を言ってしまうと村人達からの反感が怖いのよ。お願い戻って来て


「メアリー、どう言う事だ。どうして カイトが出て行ってしまった。どうして 2度と帰って来ない」


 怒り心頭な趣でメアリーを見つめだす。そこにカイトが窓越しに帰って来た。


「2~3日で戻るから お父様」


 言うだけ言ったら 空の彼方に消えてしまった。意味が解らないまま更にメアリーを問い詰める。


「どういう意味だ。メアリー」


「私も意味が分からないのよ。カイト君が悩んでいたから 私が学生時代に教わった事を伝えてから目の色が変わった風に見えて そして今なのよ。


 カイト君って 何者なのよ。私にも分かるように説明して それとイーナスさんもどうして 学園に行っているだけで 国が認める、賢者になってしまうの あなたの子供達だけが どうして特別なの もしかして生まれてくる子供も特別な才能を持った子供が生まれてしまうの


 お願い。私は 普通の子として育ったのよ。私に彼等と共に生活がついて行けないの凡人の私と才能溢れる人とでは、これほどまでに違う物なの才能に恵まれているだけで何もかもが見える人に 私は、どうやって接したらいいか、教えて 私は、あの子たちの母親に成りたいと思っているのよ。


 私にも理解できるように教えて貰えない。お願いだから」


 その場で泣き崩れる。大きな声を張り上げて


 メアリーがこれほどまでに悩んでいる事など知る由もなかった。仕事を終えて家に帰れば、笑顔で向かい入れて片言の言葉を交わしたと笑顔でおっしゃっていたのだが カイトとも殆ど、会話も無い生活を送っているとは露知らず、どれだけの苦労をしていたのかも分からないでいた。


 当然、父親のトリノクライムも同様であった。イーナスとカイトとは、未だに会話も少なく 朝の挨拶程度の会話のみで終る事など日常茶飯事であった。カイト達は、基本 部屋から出る事も無く、薄暗い部屋の中で大人しくしているだけで何も会話も無かった。それが今現在も同じ状態だ。


 2人がカイト達と会話をする事も無く、考える事は人並を超えており、苦労する事も無く優秀な成績で学園生活を送っているし、村の発展にまで貢献している。そんな彼等と会話が成立する事も無く、彼等が先に引いてしまい会話もままならないのであった。






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