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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 執事

 

 話をすり替えるみたいに本題に入るのであった。


「実は君に頼みたい事がある。護衛の件と同様に受け取って貰いたい」


「僕からも1つ、教えて貰いたいのですが 何処までを護衛するのですか」


「四六時中、一緒に居て貰いたいのが姉としての意見だ。当然、クララの裸を見ても何も文句も言わない。この子は何も出来ないからな! 最低限の事、以外の事が出来ない。

 身の回りの事もしてもらえると助かる。それと学園内で嫌がらせにも合っているみたいで第3王子からしつこいほどの交際の申し込みがあった。どうも それを断ってから彼の周りが嫌がらせをしているみたいなのだ。その辺りの事も頼みたい」


「そんな彼等の処分は、学園に出てこれない程度にまで 痛めつけても構いませんか。それとも永久的に纏わり付かないようにしてもいいのですか」


「どの様にしてもらっても構わない。王族のみを敵に回さなければ、何をしてもらっても構わない。場合によっては、第3王子を痛めつける程度なら許そう。ただし、彼も称号が勇者となっているみたいだ。それなりに強いと噂されている。が 君が相手で それが出来るかが分からない。


 くれぐれも注意してくれ」


 こんな処に勇者が存在していたな! まぁ~いい


「クララお嬢様は、僕に裸を見られて寝食を共にしても構わないと思っているのですか。それを聞いておきたいです」


 不思議とお嬢様育ちの性か、気にする事も無く答えるのであった。


「その辺りは、気にしてません。私は、朝が弱いので朝から面倒を掛けます。食事も野菜が苦手です。頭がいいと聞いておりますので勉強も教えてもらえると助かります。

 出来る限りの事を私にお教え願いたいです。よろしくお願いします」


 それも面白いかもしれない。執事にでも成ってみるか。


「かしこまりました。その辺りは、試験に合格した際に致しましょう」


 不思議と晴れやかな顔で喜んだ。その後、カイトが部屋から出て行くと部屋の中では、女同士の長~い話が始めるのであった。


 夕暮れに差し掛かった辺りで迎えの馬車がイーナスの屋敷に来るのである。


 彼女達をお送りする際に1メートル四方のアイテムバックを差し上げるのであった。自分自身の魔力を使わない。魔石のみで機能するアイテムバックを


 姉の方は、普段着でも持ち歩ける程度のバックで戦闘中などにも腰にベルトを通せば持ち歩きが出来る物を妹には、戦闘をする事も無いと思い。肩から掛けられる。ポーチ型のアイテムバックにするのであった。


「パトリットお嬢様には、普段着から手持ちにでも使えるように小さめのバックにしました。戦闘時には、腰に付けていただければ、小物としても使い勝手いいかと思われます。

 クララお嬢様には、肩掛けにしました。内容量も2人とも1メートル四方の大きさです。魔石を媒介にしておりますのでくれぐれもお忘れないように補充してください。

 それと生モノは、厳禁です。アイテムバック内で腐ってしまって 匂いが飛び火するかもしれません。忘れないでください。僕や姉みたいに自分自身の魔力を行えば、時間無制限も使えるのですが さすがに御2人の魔力量では、3分と持たないで魔力欠乏症に陥ってしまいます」


「君は、もしかして鑑定持ちなのか」


「はい、そうです」


「それは凄いな! 羨ましい、スキルだ」


 私も欲しいスキルだった。


「今度、御会いする時までに一眼レンズ型の鑑定眼鏡を用意しておきます。ネックレスにしておけば、首から下げて胸ポケットにしまう事も可能になります。それだったら常時、魔力を使いませんので十分に役立つかと思いますが如何いたしますか」


 彼は、この若さで魔法陣学を使いこなしていると言う訳か。イーナス以上に頭が上がらないのかもしれない。色々な場面で


「それは、ありがたい。私達姉妹は、君に何を返せばいいのか。教えて貰えないか」


「この先もイーナスお姉さまの事をよろしくお願いいたします。それだけでいいです」


「それでは、対価が見合わないだろう」


「それで十分でございます。僕などに求める事の方が可笑しいという物です」


「それだったら フレイアお嬢様の剣を見せてあげたらいいわ。この先、カイト君の事だから武器も作りたいと言い出すと思います。私達姉弟は、大抵の物を自分達で作ってしまうからお金も掛からないのよ。

 その位なら構わないでしょう」


「そんな事でいいのであれば、幾らでも見てくれ」


 パトリットが腰から下げている。剣をカイトに手渡した。鞘から剣を抜くと


 魔力浸透も悪くない。歪みも無い。多くの魔物を殺してきていると判断できる。少し、汚れが目立つな!勝手に生活魔法のクリーンをかけてしまい、綺麗にしまうのであった。その後、数度の剣を振ってみてから鞘に戻してパトリットに返すのであった。


「いい魔剣です。少々、汚れていたので魔法で掃除しておきました」


「先程、剣が光ったのは その性か。処で1つ、伺いたい。魔剣とは、何だ?

 この剣は、我が家に代々継がれてきたもので そんな事を父からも聞いた事が無いのだが」


 もしかして 魔剣とは、魔法剣の事を言っているのか。それこそ、国宝級の代物だろう。そんな物が我が家にあると聞いた事も無い。もしかしたら ・・・






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