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ループ! 神にまで上り詰めた男が 次の世界で何を望む。  作者: 御剣 大河
第1章  影の勇者と糞女神
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 鑑定眼鏡


 イーナスが海王学園に行って 1年が過ぎようとしていた。カイトから手紙と贈り物が届いた。ポーチに触れると脳内にアナウンスが流れてきた。


 “ イーナス・ゴアボイアと認証いたしました。これにより、このアイテムバックは、あなた様の物です。あなた様以外の者が持った場合は中の物の重さが そのままの重さになります。

 くれぐれも他の者に 持たさないようにしてください。それと中に杖とポーションが入っております。自由に御使い下さいとの事です。伝言、終わります “


 何が起きたのか分からなかったが ポーチを持つとイーナスの脳内に中身が鮮明に分かった。ポーチを左手に持って右手に杖が簡単に出て来るのであった。それだけでなく、容量が魔力に応じてとなっていた。部屋の中の物を全て入れても10分の1にも満たされない事を思い知るのであった。


 ポーチの中身


 回復ポーション×10、魔力ポーション×10、鑑定眼鏡、杖、指輪×3


 指輪 ・・・ 1、魔力軽減 2,威力倍増 3,身体強化の3種類であった。


 鑑定眼鏡 ・・・ 大抵の事が鑑定が可能となっていた。


 鑑定眼鏡を付けた状態で杖を鑑定すると 賢者の杖となっており、驚いて杖を離すも自然とイーナスの側に寄って来て浮遊するのであった。


「やっぱり、私のカイト君は天才だわ。私も頑張ろう」


 翌朝、学園を歩いている。と


「イーナス、朝から機嫌がいいみたいね。何か、いい事でもあったの」


「昨日、弟から手紙と贈り物が届いたのです」


「あなたがいつも言っている。弟さん! 天才だとかって言っていたわね」


 学園でも天才と言われているあなたに 天才と言わせるなんて私も会って見たい物よ。


「まだ 9歳にして空間魔法まで出来るようになったのです。フレイヤお嬢様」


 私の事をパトリットと呼んでもらいたいわ。随分と仲良くなったのだから


「それにしても珍しいわね。あなたが指輪を嵌めているなんて」


 カイトから貰った。指輪を空に翳してみると光によって色が変わるからである。


「これもカイト君からの贈り物の1つなんです」


 フレイヤお嬢様が指輪を見た途端に目が点になってしまっていた。


「イーナス、浮かれている処、悪いのだけど この模様って見た事が無いかしら 私の記憶が間違っていなければ、賢者の指輪、の筈よ。1つは! 他の2つは、見た事が無いけど」


 冷静な判断で指輪を見てみると 1雫の汗が流れた。


 えっ! もしかして 杖も賢者の杖だったわよね。盗んだの? どうやって 何処から


 鑑定眼鏡で確認すると3つとも賢者の指輪になっており。当然、取り外す事も出来なくなっていた。


「イーナス、それは何かしら 魔道具」


「これは、鑑定眼鏡です。大抵の物が鑑定できるみたいですね。

 処で賢者の杖や指輪って 何処に保管されているか、知っておりますか」


 普通に聞き流してしまっていたが


「王宮に飾られているわよ。もしかして 杖も持っているの」


 イーナスの目が泳いだ。


「それと この3つの指輪も賢者の指輪みたいです」


 お嬢様が鑑定眼鏡で確認する。自分にも鑑定が使える事が分かったまでは良かったが これも国宝級の代物だと勝手に判断した。


「ちょっと私に付いて来て これから国王陛下と会見をするわ。事と次第によっては、イーナスは国の賢者に任命されるわよ。2,3日は、学園に帰れないと思って それと弟さんも確定で海王学園に入学してもらうと思うわ。今すぐにでも」


 1週間後に解放された時には、1代限りの子爵に任命された。個人で持てる最高峰の爵位を持つ事となってしまった。学生の身分で父親の爵位をも超えてしまった。国からの支給で執事にメイド、それと屋敷まで手に入れるのであった。実家の数倍の大きな屋敷を


 フレイヤ伯爵領にも屋敷を持つ事となったお陰で父親の泊まれる事となるのであった。元の屋敷よりも広く庭もあった。


 それが面白くないのが兄弟達だ。どれだけの努力をしたとしても貴族に成る事も出来ないし、イーナスに見下されてしまい。フレイヤ伯爵領で肩身が狭い暮らしを余儀なくするのであった。父親にも新しい奥さんがきてくれて カイトにイーナスも喜ぶのであった。






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