神々に怒り
カイトが女神の腹を蹴り飛ばす。体量の糞を撒き散らしながら転がって行った。そして 糞の中で目覚めるのであった。目覚めた後も肛門から出ている状態であった。
「目覚めたみたいだぞ。全身、糞まみれだが」
カイトの彼女達の前で頭を抱えだすのであった。大きな叫び声と共に気を失うのであった。それを一部始終見ていた神々もまた見なかった事と思うのであった。
その後、カイトのクリーン魔法で綺麗になるもカイトの目の前に脱ぎ捨てられたパンツが落ちているのであった。彼女自身も気が付かないでいる。状態異常を回復させてやると意識を取り戻して 何も無かったかのように命令口調でカイトに話をしてくるも 1枚のパンツを回し始めると途端に顔から血の気が引いた。
「私は、神よ。崇めなさい。人間の分際で」
何て事をするのよ。この人間は
「おもしろい物が落ちているな」
人差し指でクルクルと回した途端に 後ろを振り向いて自分自身のスカートをめくり上げて中を覗くと本来なら在る物がそこに存在していなかった。
「匂いでも嗅いでみるかな どんな匂いがする事やら」
いつの間にか、神々の姿が消える。場が不味い方向に流れ出した途端に
「他の仲間からも見捨てられたみたいだな! それで」
裏生地を彼女の見える状態にした処で またしても念話が届く。
『カイトよ。異世界転生で世界を救って貰えないか』
「それは構わないが 目の前の女達にも説明してくれな 頼むぞ。間違っても天界に俺抜きで戦闘行為が起きないようにしてくれよ」
カイトとアルスラーンの会話を聞いていた。彼女達の頭から湯気が上がると拳を握り締めてアルスラーンを殴りつけるのであった。魔法攻撃を受けても平気でも物理攻撃は受けるとダメージを受けるのであった。
「まて まて ワシの話を聞け、カイトの事だから2日で戻ってくると思うぞ。あの世界とこの世界とでは、時間の流れが違いすぎて向こうで10年間も 此方では1日だ。2日も過ぎた頃にはカイトも帰って来れるようにしてある」
「旦さんが見守るって言ったのを忘れたの! 旦さんの事だから絶対に何もしないわよ。見守るだけで何もしないで女を抱き捲るに決まっている。
神々を殴り飛ばしても何のお咎めも起きない処を見ると精霊に近い存在にまで進化しているのだと思う。から 数千年の時間を過ごすと思うわ。世界がどれほど崩壊しても旦さんには、何も意味が無いのだから」
「その世界の神々を葬った後で 世界を救ってくれと言っても何もしないわ。カイトは」
その後、彼女達の話を聞いて行くと段々と心配になって来て カイトに尋ねるも
「100年後か、200年後か、飽きたら帰るから彼女達を怒らせない事を祈っている。世界を崩壊させないでくれな 頼むからな、爺!」
それだけで念話がカイトに届かなくなり、激動の怒りが武神 アルスラーンに降り注ぐのであった。
女神の腹に蹴りを入れただけで涙を溜めて睨みつけてきた。
「それで貴様の死で 今回の幕引きにするのか。他の神々も聞いているが何も言ってこない処を見ると」
カイトと女神の上に太陽が落ちて来るみたいにとんでもない程のファイアーボールが出来上がる。
「私にそんな事をすれば、パパが黙っていないわよ」
「そのパパの喧嘩相手でも そんな事が言えるのか」
カイトを鑑定してみて初めて知った。神に近し者となっている事を そして ・・・
彼女のパンツを彼女の口の中に入れて 大きな声で叫ぶだけで気を失うのであった。彼女のスキルを全て、複写してから地上に舞い降りた。異世界転生の儀を唱えながら 全ての能力を持ったまま地上に降りるのであった。世界を滅ぼしても神々が何も言えないほどの存在感を持った。人間が地上に舞い降りてしまったのである。
ロダンスウォール国の辺境の地にケガをして寝たきりになっていた少年の身体に カイトが舞い降りた。全ての異常が回復をして金色に光り輝くと目覚めの時であった。少年の名は、カイト・ゴアボイア ゴアボイア男爵の3男として生まれ変わるのであった。3歳である。
ミラージュの魔法で自分自身の姿を見て 本来の彼のステータスを確認して窓を開けて 自分自身の目で周りを見渡すのであった。サーチ魔法や探知魔法で状況確認が終わっていたのだが目覚めてから初めて見る景色であった。
「いい場所だ。気に入った」
この星全体を見渡してから この国が海に面している事にも感動を覚えるのであった。そして 身体の自由を奪われていると状態異常を回復させて3歳の能力に見合った状態で窓から飛び降りて 地上に降り立った。
その頃、この肉体の母親が カイトが突然にいなくなっている事に驚いてメイドを呼びつけて探させるのであった。そんな事になっている事も分かっていたのだが気にする事もなく、第2の人生を楽しむ事とした。
第2の人生もまたしても同じ人生になるとは、思いもしないのであった。本人が知る事もなく。