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信号待ちの雨見下ろし車内 憂さ晴らし

作者: 2-9n

あらすじと前書きの違いを教えてください。

そこまで好きでもない嫌いでもないものに惹かれてしまうことがある。

また、そこまで大切にしていなくて無下にしてしまったものがある。

そう、自分だ。


捨ててしまっても咎めるのは自分だけ。

その自分が何を持って納得してくれるのかなんて

僕はもう知っているのだ。

そう自分だけの世界ならなんだってできるのだ。私なら。


なんと悲しいことだろう。

私は人間性を失ってしまったようだ。

「ようだ。」と言うのは、言葉の引用であって、

私が使ったわけではない。

その場の流れで聞こえてしまった年増の男性に言われたことだ。

気にしなくていいと思いたかった。


秋の訪れとは心地がいい。

金木犀の匂いで心が躍る。そんな日々だ。

夏が嫌いなんだ。1日のはじめから熱を感じるなど最悪だろう。

温もりならばどれだけ幸せだろうか。

温もりは時に鬱陶しくなる時があるが、それは夏のせいだ。

秋から冬にかけて、人の存在というものに有り難みを感じる。

誰かがいること以上に人生の素晴らしさを語れるものはない。

そう思う。


雨足が強くなってきた。

私はもう退職したというのに、季節は変わらないのだ。

日々誰かが誰かのために一生懸命になっている。

この日常が好きだというのは、自分勝手だと思うんだ。

あれほど、社会の波というものに好き勝手にされたから

反抗までに一人逃げ出した。

独身で何も守るものもなかったから、色んな愚痴や罵声も

なのに、一部のその煌めく行動に、私は『素敵だ』というのだ。

私は私が嫌いだ。こんな適当人間に、誰かを守る力などない。

信号が青になったのを確認し、一息ついて車を走らせた。


お酒は飲めなくなった。薬を飲んでいるうちに弱くなってしまったからだ。

精神科の先生からも、『もう、問題ありませんね。お疲れ様でした。』と

私は晴れて通常の人間として世に放たれたのだ。

社畜当時の人の恨みなど毛根から抜けてしまった私は、しばらく、自分について問う日々が続いていた。

これから、何をすべきなのか。

何を糧にして生きていくべきなのか。

そう、私は無になっただけなのだ。

燃え尽きていないのにも関わらず、私は生きようとしている。

おこがましいからと捨てることに決めた、前述から3ヶ月経ったことだが、

いやはや、自分を捨てるとはキツイものだ。

だが、もう、さよならしなければと思い切れた自分に賞賛したい。

一人ハッピーバースデーケーキを食べる夜だった。


今後の目標は、リハビリ職として活躍。

元々、好きでもあったマッサージから派生していったことなのだが、どうだろうか?

元々、ものづくり関係という、全然違う分野から医療系という、中々の移り変わりなのだが、

応援してくれる人がいるから、歩み出したいと思う。

毎日、図書館に入り浸り、医療系の勉強をしている。

病院関連のリハビリにつきたいと思ったのは最近だ。

幅広く経験していきたいということもあり、構えるのはだいぶ早いけど。

入学は4月。うまくやれるだろうか。

そんな思う日々。今は楽しく暮らせているけれど

もし、この世に、辛いと思う方がいるのなら、諦めずに避けてもいいことだってある。

好きなことが嫌いになる世の中だから、全力でやってもいいんだ。

逃げたっていい。辛いことから目を背けている言い訳にしかならなくても

いつか、笑って、また前に進めればいいんだ。そう願えるように。


いつしかポエムを書き始めていた。文章とは恐ろしいものである。

だが、私はしれっと紅茶を飲みながら、この小説を投稿するのである。

人生そんなもんだ。と。

生きてみよう。



元々思っていた。

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