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分け入っても分け入っても白い山
提出物が終わらへん
とっても気まずいです。
「あ、あの!」
「ひゃい!?」
あ、いや、緊張していたんですというか現在進行系で
「ティナ、見せたいものがあるんだ。付いてきて」
「はい…」
ウィルが向かったのは、小高い山の上でした。と言っても村が中腹にあるのでそこまでかかりません。
踊りが始まったのでしょう。村からは陽気な音楽が流れてきています。
「実はさ、メアリーさんと結婚するのは俺の予定だったんだ」
なに!?それは初耳…でも無いですね。一時期うわさになっていましたが、何もなかったのでデマだと思っていました。
「村の東側に川があるだろ?
うちの村も人が増えてきたから、2つ川を越えた向こう、ゴーレムの領域の近くに村を作る予定なんだ」
私達の村は、西にある草原の民の街からこういうことを繰り返してきました。
また川の向こうは水が豊富ですが、荒れているのとゴーレムの領域に近いのとであまり危険なモンスターはいません。
「んでその村長が俺の予定なんだよ。他にいないし。
そしてその補佐と血縁上の正統性を保つためにメアリーさんと結婚すら予定だったんだ。
でもジョン兄さんと恋に落ちて、こうして結婚することになった」
すこし話が見えてきません。
「それで…やっぱりさ、補佐してくれる人が必要だと思うんだよ」
あ…え、え!?
私は彼の言いたいことに気づきました。
つまり…
「つまり…その…お、俺と!」
二人の、顔に血が登ってきます。
いやその、これは生理現象!生理現象です!
それじゃ認めているようなものですが。
「…一緒に踊ってくれ」
「…ウィルのヘタレぇ」
そう言いながらも差し出された手を取ります。
まったく、ウィルはしょうがないわね。
「…私の王子様のくせに」
あぁぁぁ!ラブコメの締め方なんて分からへんわ!
なおこの二人の様子はミサキさんが絵に残していた模様