表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/62

今日と明日の投稿はありません

分け入っても分け入っても白い山

提出物が終わらへん

 とっても気まずいです。


「あ、あの!」

「ひゃい!?」

 あ、いや、緊張していたんですというか現在進行系で


「ティナ、見せたいものがあるんだ。付いてきて」

「はい…」

 ウィルが向かったのは、小高い山の上でした。と言っても村が中腹にあるのでそこまでかかりません。

 踊りが始まったのでしょう。村からは陽気な音楽が流れてきています。


「実はさ、メアリーさんと結婚するのは俺の予定だったんだ」

 なに!?それは初耳…でも無いですね。一時期うわさになっていましたが、何もなかったのでデマだと思っていました。


「村の東側に川があるだろ?

 うちの村も人が増えてきたから、2つ川を越えた向こう、ゴーレムの領域の近くに村を作る予定なんだ」

 私達の村は、西にある草原の民の街からこういうことを繰り返してきました。

 また川の向こうは水が豊富ですが、荒れているのとゴーレムの領域に近いのとであまり危険なモンスターはいません。


「んでその村長が俺の予定なんだよ。他にいないし。

 そしてその補佐と血縁上の正統性を保つためにメアリーさんと結婚すら予定だったんだ。

 でもジョン兄さんと恋に落ちて、こうして結婚することになった」

 すこし話が見えてきません。


「それで…やっぱりさ、補佐してくれる人が必要だと思うんだよ」

 あ…え、え!?

 私は彼の言いたいことに気づきました。

 つまり…


「つまり…その…お、俺と!」

 二人の、顔に血が登ってきます。

 いやその、これは生理現象!生理現象です!

 それじゃ認めているようなものですが。


「…一緒に踊ってくれ」

「…ウィルのヘタレぇ」

 そう言いながらも差し出された手を取ります。

 まったく、ウィルはしょうがないわね。


「…私の王子様のくせに」

あぁぁぁ!ラブコメの締め方なんて分からへんわ!


なおこの二人の様子はミサキさんが絵に残していた模様

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ