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第26話 氷竜

今週と来週の土曜午前の投稿は休みやで。中間テストや!

 アリソンのロングソードの突きを右に躱す。


「へあ!」

 カウンターの顔への小太刀は避けられた。


 そのまま俺は後ろに引くととも、右の小太刀で突きを入れる。

 俺が一瞬前までいた所を閃光が飛び…


「ぐっ!」

 アイソンのロングソードの先から氷の粒が勢いよく飛び出してきた。

 おそらくアイソンのコレはは氷関係の魔法だ。

 今のもおそらく水蒸気だろう。


 俺は空いた胴体に右の『龍爪』を放つ。

 アイソンが後ろに避ける。

 浮いた右足を軸に左足の回し蹴り…


ズルッ!

 さっきまでアイソンがいたところがになっていた。

 野郎、氷から水にもできるのか。

 俺は右足を滑らし尻餅をつくようにして仰向けに倒れる。


「は!」

 アイソンが容赦無くロングソードを打ち下ろしてくる。

 俺はとっさに、右の小太刀の先を左手で持って防ぐ。


ギチ、ギチ

 小太刀にロングソードが食い込んでくる。

 どうにかせねば…


バッ!

 突然アイソンがどいた。

 グルンと起き上がると、そこには切り捨てられたソウコウゴブリンNo.3(三節棍)がいた。

 好機到来!俺は右の小太刀を投げ捨て左の小太刀を右手に持ち替えて、《ダッシュ》を使い飛び込む。


 アイソンのロングソードを持つ右手を掴む。

 そして細く避けにくい首を小太刀で打つ。

 右手を持った左手の感覚が無くなってくる。ここからは根性勝負だ!


「おらおらおら!」

「グッ!はあぁぁ!」

 俺には『ヒールⅡ』があるが、アイソンも氷による補強機能がある。

 このまま膠着するか…そう思っていたとき


「あなた達。なぜ氷竜様の卵を狙うのですか」

「…はい?」

 いやちょっと待て。氷竜様の卵ってどういうことだ?

 アイソンも混乱を察したのか左手への凍結をやめた。


「…あなた達の目的はなんですか」

「いや特に目的とかは無くて、強いて言えば探索だ」

「そうですか…申し訳ございませんでした。さっきの賊共と同じ氷竜様の卵を狙いに来たのかと」

「いやいいけどよ。卵ってことはここは…」

「ええ。ゴコク山脈の最高峰であるカムリ凍火山の火口であり、氷竜様の巣です」

 ゴコク山脈というのはおそらく北の山脈のことだろう。


「あの賊共はなんなんだ?」

「北の国から来て氷竜様の卵を奪おうとした不届き者です」

 そういうのもいるのか。


 その時、上空から気配がした。


「アイソン。随分と荒れておるがどうしたのだ?」

 が、声はすぐ後ろから聞こえてきた。


「氷竜様。卵を盗もうとする賊がいたので倒しておきました」

「…ほう」

 俺は本能的に『ダッシュ』と『跳躍』を使い逃げていた。


ズサッ

 と倒れる。

 声の主は見た目だけなら女性だった。

 透き通るような肌に白い腰までの髪、パステルグレーの瞳。

 人形よりも整った顔の美人である。ただし、溢れる殺気が全てを曖昧にしている。


「氷竜様、彼ではありません。向こうで倒れている奴らです」

「そうか」

 緊張の糸がフッと途切れる。


「しかし怪我しているではないか」

「すいません。間違って攻撃してしまいました」

「なに!?

 すまなかった。アイアスが迷惑を掛けたな」

「いえ。俺は別にいいですけど…」

「僕も別に良いですよ。ただし、そこの賊共を下さい」

「かまわんが…何に使うのだ?」

「そりゃまあ研究ですよ」

 ぬるぽさんは笑顔で言った。

 やっぱりコイツはマッドサイエンティストだ。


「お前…イジるのは犯罪者だけにしとけよ」

「もちろんさ。…あ、人命救助とかは別だよね」

 それはそうか。

アイソン

種類的にはフラッシュゴーレム


氷竜様

名前など無い

ゴコク山脈とその周辺の覇者

年は800歳ぐらい

龍の寿命は1000年。おばさ…なんでもないです


龍の卵

この卵は単為生殖。なので産まれるのは氷竜

龍ってのは環境によって千差万別に変化する

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