表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/62

第2話 ログイン〜初めてのバトル

とりあえずストーリーの決まっている10話ぐらいまで書くで!

その後はその時決めるわ

 目を開けると西洋風の広場だった。周りには赤、青、緑、色とりどりの髪をした人達が詰まっている。

 俺は噴水を鏡代わりにして自分の顔を眺め、にやっと笑った。知り合いのイラストレーターに作らせただけのことはあるな。(VR技術の発展のにより、イラストレーターという職業は3Dモデルを作る仕事を含んでいる)

 俺はおもむろに水面を叩いてみた。冷たい。


 まずは装備を整える必要がある。

 適当な露天を見ていると、こんな物を見つけた。

【魔法用チョーカー:魔法器具】

 魔法器具とは魔法を使うための道具の総称であり、これがないと魔法を使えない。

 俺の戦闘スタイルからして手の塞がらない魔法器具は必須なのだが、高い。これ一つでなんと1800クロスもする。

 攻略サイトによると飯付きの宿が400クロス〜であり、素泊まりでも300クロス〜とのこと。これを買うと今晩の宿も怪しくなる。

 悩んだ末買うことにした。必要経費だ!


 チョーカーを装備した俺は今夜の宿代を稼ぐべく狩りへ向かう。攻略サイトによるとこの街ファストの周りには4つの狩場があるらしい。


 時計回りに

北の山脈:多くの小型〜中型の鉱物ゴーレムが潜む。ここを越えると他国へ出れる

が、殆どの人は力尽きる。

東の森林:多くの動物型モンスターが生息する。街道が整備されており、その周囲は比較的安全。

南の湿地:世界的にも珍しい植物ゴーレムが群生する。北の山脈から川が流れており、毎年春先に増水する。

東の平原:ゴブリンなどモンスターらしいモンスターが生息する。西南には王都が存在する。

 また、北、南、西にはボスが存在し、それぞれ大型鉱物ゴーレム、ヒト型植物ゴーレム、巨大狼がいるらしい。現在討伐メンバー募集中と締められていた。


 モンスターの強さは北>東>西>南だが、南はぬかるみが厄介で、難易度は北>南>東>西とのこと。

 初心者には西の草原がオススメと書いてあったので西の草原へ来た。


 また、ゴブリンの角は国が100クロス/本で買い取る決まりであり、安定して稼げるのも魅力的だ。

 公式の発表によると現在の<クロスオンライン>のプレイヤーは約3万人とのこと。多いのか少ないのかわからん。

 しかし西の平原は広大なので、少し奥へ進むとまだまだ獲物が見える。ゴブリンが多いが、狼や角を生やした兎も数体いる。


 まずは一人でいるゴブリンへ狙いをつけた。向こうも気づいて、右手に持った棍棒を前に半身になって寄ってくる。

 その間エンチャンターのレベル1で覚える魔法『パワーアシスト』をかける。


「グギャッ!」

 ゴブリンが踏み込んできたので左肩で受ける。

 ガッと鈍い音がした。くそ、結構痛えな。

 だがこの隙を見逃す俺様ではない!

 気合一閃右足でゴブリンの急所を容赦なく前蹴りで穿つ!


「グギャァ!ァア!」

 仲間から冗談半分で『龍爪』なんて呼ばれた鋭い前蹴りを受けて悶絶するゴブリンへ、今度は体重を乗せたサイドキックを放つ。ここまでが『大阪の龍』と呼ばれた俺の十八番だ!

 逃げようとするゴブリンの膝を『龍爪』で崩し、奪った棍棒を叩きつける。

 やがてゴブリンは力尽きた。


 やはり社会人になってからだいぶなまっている。週末のジムは欠かさなかったのだが…

 聖職者のレベル1で覚える魔法『ヒール』を痛む肩に掛けながら、次の獲物ゴブリンへ狙いを定める。

 太陽はまだ高い。カンを取り戻すためにも最低あと3,4匹は狩っておきたいな。


 このあと結局9匹狩った。

<クロスオンライン>

対象:15歳以上推奨

内部時間/現実時間:2倍


他のタイトルに比べ魔法が少なく、接近戦を楽しみたい人むけ。

2週間のβテストでは人によって評価がハッキリと分かれた。

リリース日は2110年4月19日(土)


聖職者:本来は治癒と浄霊がメインのクラス。主人公は回復能力がヒーラーじゃたりなさそうと思ったので取得した。サブクラスはヒーラーとビリーバー(信者の意味)


エンチャンター:本来は仲間や自分をサポートするクラス。ただし、ソロで冒険する場合はこれとヒーラーは必ず必要と言われる。


ウォーリアー:肉体を使った戦闘に補正が掛かる。戦闘系のメインクラスの補助に取得する人もいる。主人公のような気合とエンチャントと技術で単独で戦闘に使うようなクラスではない。

レベル1で『バトルアシスト』という最低限の戦闘を補助する戦闘系クラス共通のパッシブスキルを覚える。

また、『バトルアシスト』を使う必要が無いと判断されれば切れる代わりに経験値が少し多くなる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ