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俺の家に来る?


 悟君に話を聞いてもらった。

 勿論お兄ちゃんを貶める事はしない。

 星空さんの事も……二人が結婚の話をしていた、それを事聞いてしまったとだけ……。


「だから、飛び出してきちゃった……」

 私は悟君を見ずに前を向いて、出来るだけ明るく言った。


「それって……よくわからないけど……本当にそうなの?」


「え?」


「いや……何でもない……それでどうするの?」


「……うん」


「心配してるんじゃない? お兄さん」


「……うん」


「帰らないと」


「……いや! 今は……いや……」

 帰りたくない……お兄ちゃんなんて……すこしくらい心配すればいいんだ……。


「……でも……ずっとここにいるわけにも──じゃ、じゃあさ、とりあえず俺の家に来る?」


「……え?!」

 

「いや、桜も呼ぶよ! 勿論……」


「桜ちゃん?」


「ああ、うん、実はさ……その……来てくれるとありがたいんだ……」

 

「ありがたい?」


「あ、うん……じ、実はさ……俺……雪さんに言われてさ……桜の事……考えたんだ……でさ……俺……やっぱり桜の事好きなのかな? って」


「へ、へええええ、で? どうしたの?!」


「あはは、そんな興味深々な顔されても……で、まあ、そんな感じで言ってみたんだよね、好き……かもって」


「うんうん」


「したらさ、アホかって」


「えええええええ!?」


「あはははは、今さら感強いよなあ……それからなんか気まずくて」


「そっか……でもそれって桜ちゃんも意識してるって事なんじゃない?」


「そう……なのかなあ?」


「うん、そうに決まってるって、好きなら信じないと……」


「あ、ああ、うん……とりあえず桜に連絡してみる」


「あ、うん……」

 悟君はランニング用に腕に装着していたスマホを取り出すと、少し照れくさそうにスマホにメッセージを打ち込んでいる。

 お兄ちゃんを、好きな人を信じられない自分が何を言ってるんだか……って自嘲しながら、私はそれを見ていた。


「桜……来るって」 


「そか、良かったね」


「うん、なんかごめん……利用したみたいになって」


「ううん……そう言う事なら全然使ってくれて良いよ」

 私は駄目だったけど……二人には……幸せになって欲しい。


 

 そして……その公園から歩く事20分……閑静な住宅街にある悟君の家に到着。

 公園からここまで悟君はまるでナイトの様に私を守る様に……この間私が言った事を忠実に守ってくれていた。

 歩く歩幅を私に合わせ、道路側を歩き、車や自転車が近付くと身を呈して壁になってくれて……でもそんな行動がお兄ちゃんを連想させ、私は再び悲しい気持ちになった。


 信じたい……信じられない……。

 帰りたい、帰りたくない……。


 怖い……怖かった……真実を知るのが……お兄ちゃんから直接……真実を聞くのが……私は……怖かった。


「とりあえず入って、雪さん」

 そんな私の気持ちを知るよしもない悟君は、にこやかにイケメンを振り撒きながら、私を家の中に誘う。


「ああ、遠慮しないで、両親は帰りが遅いから」

 初めて入る男の子の家、そして意味深な言葉……いつもの私なら絶対に入らないであろう……が、この悲しい気持ちがさっきみたいに少しでも晴れるならと、半ばやけくそで彼の家の中に入った。


 玄関で靴を揃えて家に上がる。

「こっちこっち」と、ニコニコと笑いながら悟君は恐らくは自分の部屋に私を誘う。

 

 もし……もしもここで私が……そうしたらお兄ちゃんは泣くかな? 悟君は責任取るのかな?

 てか、責任が結婚って……それって……ある意味告白してるのと一緒じゃない……。

 って言うか弱みにつけ込んでいるだけじゃない。


 今度は星空さんの行為に怒りが込み上げる。


 情緒不安定、考えが纏まらない……。

 いつでも冷静……それが自己評価だったのに。

 でもお兄ちゃんの事だとこうも冷静でいられない自分って……一体……。


「一応綺麗にはしてるんだけど」

 為すがまま……言われるままに悟君の部屋に入った私……。

 初めてお兄ちゃん以外の男の子の部屋に入った。


 

「うん綺麗……ひ、ひいい!」

 青が基調の男の子っぽい部屋、サッカーで貰ったのか賞状やトロフィー、そしてサッカーのユニフォームを着た剥げたおじさんのポスター等が貼ってあった。

 これ誰? って聞こうと振り向くと……悟君は唐突に着ていたTシャツを脱ぎだし、細マッチョな上半身を露にって!


「……え? あ、そうか、ご、ごめん」

 そう言ったにも関わらず悟君はそのまま私の方に迫ってくる。


「い、嫌あああ!」

 襲われる?! 私は咄嗟に身体を庇いながら悲鳴を上げた。


「あ、ち、違う、服を! あ!」

 悟君は覆い被さる様に私を抱き締め……そしてそのまま身体を捻り私をベットに押し倒した。


「……い、いや……」

 悟君の顔が間近に……まさか……こんな事なるなんて……お、お兄ちゃん……。


「ち、違う、そうじゃなくて、躓いて」


『ぱーーーん』

 その時……鈍い音が部屋に響く。


「いってええええ」


「あんた何してんの?!」

 悟君はそのまま頭を抑え私から退くと、そこには同級生で悟君の幼なじみの新堀 桜ちゃんが……スリッパを片手に鬼の形相で立っていた。

 

 えっとえっと……助かったけど……えっと……これって……所謂修羅場? って奴?


剥がれるねえ( ・ε・)アキラメハエエ

これから面白くなるのに残念だにゃ(笑)(ヾ(´・ω・`)バイバイ

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     新作!         
  妹と離婚するにはどうすれば良いのだろうか?          
  宜しくお願いします。(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
― 新着の感想 ―
[一言] ちゃんと読んでる人もいるよ。
[気になる点] 桜ちゃん激怒、悟君は土間で土下座。 今は土間がないから玄関で代用かな。 桜ちゃんから連絡受けた賢くんも号泣するも病院で手出しできない。やむなく恵ちゃんに連絡。恵ちゃんも急行。 敵のい…
[気になる点] うん、仮に今回襲われなかったとしても運が良いだけ。 それとも雪ちゃんを見る目があるってことかな?そんなことないと思うけど。 少なくとも桜に連絡するのは妹ちゃんか連絡したことを確認すべき…
感想一覧
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