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人は皆平等は嘘っぱちです。


『人はみな平等である』


何処の誰が言ったのか分からないがそんなのは嘘っぱちだ。

現に世界では貧困に苦しむ人が大勢いる中、金持ちどもはやりたい放題遊びまくり

会社のお偉いさん方は社員が残業や休日出勤しているなか休日を満喫したりしている。

そのくせ仕事が終わっていなければ、激怒するとよく聞く。


何が言いたいかというと、世の中平等という言葉は無くただその人の人生が

幸運か不運かで決まってしまっているのではないのかってことだ。


幸運な人は金持ちの家に生まれ何不自由なく暮らすことができ、不運なやつは親から捨てられたり

借金を作った親が蒸発したりと不運の連鎖は続いていく。


そんな腐った持論を持っているオレ、西門泰隆(にしかどやすたか)は、ある一点を除けば

ごく普通の平凡な高校生だ。

今日も今日とて平和な生活を送るべく学校に行準備を始める。

制服に着替え顔を洗いに洗面台へ、水を出すと急に水の勢いが強くなりおもいっきり水を被る


「・・・・・・ふぅ」


濡れた制服をハンガーにかけほしておく。

替えの制服に着替え朝ごはんの用意を始めようとするが、


「あれ、ごはん炊けてない・・・」


どうやら炊いてる最中に炊飯器が壊れてしまったらしい。


「仕方ない。コンビニでおにぎりでも買うか。」


少し早いが学校に行くことにする。

鞄を持ち、玄関を開け一歩踏み出すと


『べちゃ!』『ポトッ』


何故か玄関の前にしてあった犬の糞を踏み、なおかつ頭に鳥の糞が直撃した。


「っ~~~~~」


回れ右をして家の中へ糞を落とすためにシャワーへ

水を出しお湯に変わったのを確認しシャワーを浴びるが


「つめたっ!!!」


俺が浴びようとした瞬間に冷水に変わった。

仕方がないので冷水のままシャワーを浴びる。


制服を着て靴を変え今度こそ学校へと向かう。

その道中、大型犬に追いかけられたり、小学生が蹴った石が頭に当たったり

飯を買うべくコンビニに行くと何も置いてないのが5回連続で続いたりした。


そう、、、ある一点を除けば、、、『究極の不運体質』という点を除けば

オレは普通の高校生なんだ。


「いい加減にしてくれよ、、、」


この体質は小さい時からだ。

始まりは、両親の借金による蒸発だった。俺は見事に捨てられ親戚の家に引き取られた。

だがそれも長く続かず、親戚は軒並み事故死し身寄りをなくした俺は。施設へと入れられた

そのあとも不運は続き事故にあい死にかける事十数回。

とうとう俺は外に出ることを禁止され監視も何人かつけられた。

小中と監視付きの学校生活を送り、そのかいあってか大きい不運はおこらなくなっていた。

そのおかげでこうして一人で自由に生活できるようになって今に至る。


そうこうしてるうちに何とか学校前に到着する。

学校に登校するだけでも一苦労なのだが、今となってはもう慣れた。


今日も無事に学校に着いたことに感謝しながら空を見上げる。

ちょうど飛行機が頭上を飛んで行った。

そのときキラッと光った気がしたが気のせいだろう。

俺は校門をくぐろうと一歩を踏み出し、、、


『ドンッ』という音を聞いたのを最後にあたりは真っ暗になった。









目が覚めると何もない広い空間が広がっていた。


「ここはどこだ・・・?」


あたりを見回してみるがやはり何もない。

奥の方で微かに音が聞こえるがこの何もない空間に誰かいるのだろうか

オレは音のする方を目指して歩いた。

しばらく歩いていると扉があるのに気づく音はあの扉からみたいだ。


扉に近づくとなんだか聞き覚えのある音楽が聞こえてきた。

そっと扉を開けて中を確認してみると、40代後半くらいのダンディーなおっさんが

バブリーダンスを踊っていた。


扉が開いたことに気づいたのかおっさんがこっちを見ると頬を少し染めた。

扉を静かに閉める。


「ちょいちょっと待って!?行かないで!帰ってきて~バックホーム!!!!!」


何か騒いでいるが無視する。かかわらない方が身のためだろう。

回れ右で来た道を戻ろうとする。


「ちょっと待ってっていてるでしょぉ!?」


「うわーーーー!!」


『バコーン!!』


「ケバブッ!!!」


おっさんが急に目の前に現れたので驚いて殴ってしまった。


「あ、すみません大丈夫ですか!?」


「だっ、大丈夫だ、問題ない。」


おっさんはよろめきながら立ち上がる。

申し訳ないので肩を貸す。


「すまない。ありがとう」


よろよろ歩くおっさんをさっきの部屋まで連れていき

敷いてあった布団に寝かせる。


「えっと一応質問しますけど、おっさ、、、おじさんはなにものなんですか?」


その質問待ってましたと言わんばかりに目を見開いて。とてもいい声で


「私は神だ」


渾身のどや顔である。

俺は静かに立ち上がり帰ろうとする。


「ごめんごめん!いかないでおじさん寂しいでしょ!?」


「あの、まじめに答えてくれますか?」


「いやいや、本当に神様なんだよこれでも!」


「んじゃここはどこです?」


「ここは神様のお家だよん♡」


立ち上がる。


「ごめんふざけましたぁ!!けどホントに僕のいえなんですぅぅぅ」


いちいちふざけないと話せないのだろうかこの神様もどきは


「真面目に話すとね西門泰隆君、君は先ほど死にました。」


死んだ、、、マジでか全然実感ない。


「いや~けど君の不運体質も神がかってるよねまさか飛行機の落下物が直撃して死ぬなんて」


飛行機の落下物っが当たってってどんな確立だよ、、、最近大きな不運がなかったから油断していたな。


「えっと神様が死人の俺に何の用なんです?」


「あぁ君の不運があまりにも不憫だったんでもう一度人生を楽しんでもらおうかと。」


「生き返れるってことですか!」


神様の言葉に少しテンションが上がる。


「そうだね、けど元居た世界じゃないよ?いわゆる異世界ってやつにってことになる」


異世界か、、、アニメとかみてたから密かに憧れはあった。


「赤ん坊として転生させるのめんどいからそのままほっぽり出すけどねw」


雑!?まあ人生やり直せるなら大した問題じゃないだろ。


「どうする?異世界行っちゃう?」


そんなの決まってる。


「喜んで行きます!!」


神様はその答えに満足したのか、にこにこしている。


「それじゃそこの扉をくぐったら異世界だ。」


そういって入ってきた扉の逆の扉を指さす。


「そうそう、神様の選別として君に超絶幸運になる能力と運気倍化のスキルを与えておいたよこれで君は不運とは無縁てことさ」


それってめちゃくちゃ最高じゃないですか!!!


「ありがとうございます!」


「どういたしまして。それじゃよい異世界ライフを。」


俺は神様に頭を下げると扉をくぐる

これから異世界での第二の人生が始まる。



お読み下さりありがとうございます!


楽しく読んでいただけましたらブックマークのほうと、

下にある☆の評価のほうつけていただけると、今後の励みになります。よろしくお願いします!

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