9・初めての戦闘の前に...
今回で、レイの戦い方がある程度わかるかも?
レイは始まりの町の北、南、西、東の端に設置されている内の一つのワープゲートをくぐる。
そこは『北の大地』、四方のうち一番敵のレベルが高く、
出現する種類も狼系で素早く、攻撃力もあるので初心者にはとてもむかないフィールドである。
「よし、初めての戦闘だ。いっちょ頑張るか!」
さっそく敵がホップした。
「お、狼か。名前は...」
茶色い狼に意識を集中させる。
『スキル解放条件が満たされました。スキルポイント10を使って、スキル【?眼】にスキル【鑑定・初級】が合成できますがよろしいですか?』
うお!びっくりした...突然はキツイぞ...
鑑定か、いいな。便利そうだし。
«合成が完了しました。スキル【?眼】の効果により、スキル【鑑定・初級】が【鑑定・上級】に進化しました。»
え、もう進化!?まあ、使えるのなら良いけど。
改めて、狼に意識を集中する。
・種族 ブラウンウルフ
・レベル 4
・説明 どこにでも生息する狼。群れで暮らすが、『北の大地』付近だと単独行動が多い。素早さ、攻撃が高い。
お、オオー。こんな感じにイメージとして情報がくるのか。
情報だと完全にモブモンスターのようだな。それにしても大きいなあ。
レイは身長が120センチくらいになっていることに気づいていない。リアルだと、180くらいと高めなのだが。
レイはできるだけふせ、高いAgiで近づいていく。
次は、ようやく戦闘!
低い身長、高いStr・Agi、そして刀!