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異世界転生4

「それは、本気で言っているのですか!?」

流石の女神様もこれは予想外だったようで動揺を隠せていない。

「はい!お願いします。彼女は僕のせいで辛い思いをしています。このままだときっといつか自暴自棄になってしまう。だからその原因である僕の記憶を消せば彼女はきっと幸せに暮らせる!」

「あなたはどうしてそこまで他人のことを思いやれるのですか?今まで何人もの人を見てきましたがそんな理由で願い事をするのはあなたが初めてです」

「女神様。僕はハッピーエンドが好きなんです。好きな人同士が付き合ったり努力した人が努力しただけ報われる、そんな物語が好きなんです。でも、彼女は僕の事を覚えてるときっと不幸になってしまう。だから、僕の事を忘れて彼女が幸せになれるなら僕はそれを望むだけです」

「あなたの願いはわかりました。本当に良いのですね?」

女神様は俺に最後の確認をする。

「はい!お願いします」

「わかりました。では、あなたの願いを叶えましょう」

すると女神様の足元が淡い光を帯び輝き出した。少し経つとその光は消え女神様はどこから取り出したのだろうか?白い水晶玉をとりだした。

「これで、彼女を映し出してみることができるのです。確認してみますか?」

「はい」

そう言って俺は水晶玉を覗き込んだ。そこには俺が助けた女の子が映し出されていた。

「あれ?私は何を?なんで泣いてるんだろ?はやく、帰らなくちゃ」

そう言って少女は走り出していく。

「本当にこれで良かったのでしょうか?」

女神様はまだ納得いかない様子でいう。

「仕方ないんです。これが最善の方法です」

「まぁ、そこまで言うならもう何も言いませんが...」

「ところでこれから僕はどうなるんでしょうか?」

「そうでした!その話をしてませんでしたね」

そう言うと女神様はゆっくりと話し始めた。

「基本的に死者には2つの選択肢があります。1つめはあなたが暮らしていた世界に転生して1からやり直す。その場合は前世の記憶は全て消します。もう1つは元々桐崎さんが暮らしていた世界とは別の世界に記憶、容姿、など全てを引き継いだまま異世界に転生する事です。この場合は、その異世界で暮らすことの出来る最低限の所持品は与えます。そして、どちらの世界を選んでも私が1つ願いを叶えます。1つめの場合は美少女、美少年に生まれ変わらせてやお金持ちの所に生まれたいなどですね。後半の場合だと特殊な能力や、人間離れした身体能力などですね」

「ちょっと待ってください!ということはここに僕の父と母も来たということですか?」

「はい!以前来ていますね!」

「!?」

驚きのあまり言葉も出なかった。そして、そのあとの言葉で俺はもっと驚いた。

「あなたの両親は異世界に転生する方を選んで3人でまだ暮らしています」

「!?!?!?」

今なんて?異世界で生きてる?それより3人?

そして、俺の考えを呼んだかのように女神様はこう言った。

「あなたの両親が死んだ時にお母様の方には赤ちゃんもいたのでその赤ちゃんも一緒に転生して異世界で誕生しましたよ」




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