LXI 卍 テレビまんがの終焉 卍
前々から気になったってたけど『ドラえもん』は一発変換でカタカナひらがなミックス変換されるんだわ。
でも『聖闘士星矢』は「セイント」って入力しても変換してくんない。ほんとATOK無能すぎ(辞書登録すれば?ってうるさいわ!)
『ドラえもん』と『クレヨンしんちゃん』が土曜夕方に追いやられるという。この時間て名声はあるけど数字は稼げないコンテンツの掃き溜めよね。
子供って土曜夕方にテレビ見るもんかな?
これってさ、ずいぶん前から思ってたんだけど、最近の若い人のテレビ離れって、ひょっとしたらパパママ世代がチャンネル選択権を子供に明け渡さないせいじゃないかっていう。
筆者が子供の頃は午後四時から七時半は子供の天下で、『奥様は魔女』みたいな海外ドラマやハンナバーバラ、テレビマンガの再放送を飽きもせず観ていたのだが、いまは月9ドラマの再放送かワイドショーくずれのニュース(話はそれるがよくぞ毎日毎日グルメスポットを紹介できるもんだと思う)。つまりずーっと筆者同世代向けにコンテンツが変化してるだけ、という。
ガチテレビ世代の50~30歳って、親から自然にチャンネル選択権与えられて好きなもの観るのが当たり前ってカンジでしたでしょう。
この類推の根拠はないのだけれど、野球の生放送がほぼ消滅して、以前なら番組改編期にやるだけだったゴールデンの2時間越えひな壇芸人番組が毎週当たり前になったあたりにその妥当性を見出せるかもしれない。
つまり親が自分の楽しみを優先したため、子供はつまんなくてテレビから離れたのだ。子供って、親の世代が楽しんでいるものにはたいがい敵愾心をつのらせるもんだし。
さいわい代替品はあった。スマホの配信ね。
スマホ渡しときゃ子供がうるさくなくなるだべ、とばかりに買い与えた結果、丸まるひと世代がテレビ無しで生きられるようになった、ということ。小学生の憧れの仕事がユーチューバーになるわけだ。
これと似たようなことは玩具業界でもあった。
バンダイが仮面ライダー龍騎だったか555だったか、『大人用変身ベルト(三万円)』を発売したのだ。超合金魂なんてまさしく大人しか買わない玩具だったし、いまやガンダムどころかポケモングッズもそうだ。
前にも述べたが、おそらく……多くのパパたちが、我が子にオモチャを買え与えるという名目で自分の買い物を優先したことと思う。
そんなパパの玩具を触ってメチャクチャ叱られた、という理不尽な思い出を持つ男の子って、結構いるんじゃないかな……これも真贋は確かめられないけれど、いまやガンプラや戦隊ロボを買い与えられて喜ぶ子はあまり居ない。物心ついたときにはロボットから卒業しているのだ。
『おっきいお友達』というフレーズは我々が思っている以上の病理でを言い表してて、近い将来、2000年以降生まれ世代あたりと深刻な断絶をもたらすかもしれない。
なんせ数が多くていちばん消費する世代だから、いまはいろいろなコンテンツが我々世代向けにアジャストされるけど(良いカモだという言い方もある)、数が少ないってのは『プレミア』なのだ。そのプレミア世代が『若い』ってならなおさら……いずれなにかが逆転するはず。