ⅩLⅡ 卍 つづき 卍
それで【シェイプオブウォーター】ですが。
それまでの作品とはガラッと趣が変わって、成人女性のヌードやセッックスシーン頻出します。それ以前は少女趣味で恋愛描写は淡くナイーブで、ヘルボーイの彼女も菊池凛子もクライマックスで主人公とキスさえしてなかったのに。
これはおそらく【パシフィック・リム】の日本での失敗が響いている。超ウケると期待してたのに鳴かず飛ばずで、たぶんそのときギレルモ・デルトロ監督の中でなにかが死んだのだ。失望とともにハッと目覚めて、一皮剥けた……
「あ、俺オタクのイコン目指してたけど、なんでだろ?
もうやーめた。パンピー受けする映画つくろ~っと!」
てな感じで。
ま、真相はワカラン。
でもオスカー4個獲る作品だったかな~……。
うまくマイノリティーネタでコミットしたとしても、【ドリーム】……NASAでマーキュリー計画に携わってた黒人女性職員の映画はノーカンでどうして【シェイプ~】は良かったのか……
ともかく、ギレルモ監督作品もソフト買いたいと思ったほど面白かったことはなくてねぇ(溜息)
で、話は変わって前回の創作論じみたなにかの覚え書きらしい物(意味不)
他作品の気に入らないところをひっくり返すというのは述べた。
これは混ぜっ返すだけ、という意味ではなく、人気作品を因数分解してみる作業でもありましょう。
たとえば
【Fate/staynight】 少年ジャンプのVSバトル展開をエロゲに落とし込んだ物。
【エヴァンゲリオン】 「ウルトラマンを人類が捕獲してたら?」というIF物。
こんなふうに分解してゆくと、ヒット作に圧倒されてばかりだった自分を、その威圧感から解放できるというか……「なんだ、これくらいなら俺だってやってやらあ!」という意気込みをかき立てるにはまず、畏怖の対象を矮小化することも必要かと。
それ以外だと、自分は1章に一個くらいは豆知識的なモノを仕込む、というのは心がけてますねえ。
知ったかぶりアピールと言うよりは自分のためというか、どっかで仕入れた豆知識、登場人物に語らせるちょっと変わった視点、滅多に使わない単語一個でも良いから仕込む。
そうすると読み返したとき楽しいんです。
「ああこん時はこんな事考えてたのか」とか再発見できる、いわば日記みたいな機能。すべての書き物はセルフカウンセリング的側面があると思うし、自分の楽しみのために書き続けているのでしばしば自作は読み返しますが、そもそも自ら読み返す手間も見出せないないしろものは、ネットにアップする価値もないでしょう。
以上、
なろう小説で成り上がるにいっさい役に立たないことばかりでした、はい。