ⅩⅩⅩⅥ 卍 俺ルール 卍
普段ひとつだけ厳格に守っている俺ルール、それは『墓掘りは(極力)しない』こと。
映画マニアでおたく暦が長いと、ある一定以上の年齢を迎えると自然に墓掘りするようになるもんだとおもーですのよ。
しょうがねぇけどどうしたって自らの年代の【コアタイム】の作品こそ至高ってなる。
思うに【コアタイム】ってのはおたく暦の最初から15年間くらいではなかろうか。とくに多感な思春期に出会う作品が、その後の人生の屋台骨になってしまうと思う。
幸運にもその後「卒業」できた一般人はともかく、いまは一億総おたく。必然的に心に痛みや闇を抱えてないライトオタの比率が増し(自分を省みるほどの知性がないとも言えるが)、その結果【ラブライブ】とか、週刊漫画誌とか、矢野健太郎の絵柄とか、ひと昔なら歯牙にもかけられなかった作品が人気作になった。
簡単に言えばひと昔まえのアイドル好きみたいな連中が流入してきたおかげで、おたく物件のIQはっきりと劣化したと言えるだろう(なろうもメインストリームは完全にその流れっすよね)
でもそんなことを声高に主張すると「老害」って切り捨てられちゃう。
個人的経験では「SDガンダム」が流行ったころ 次世代 を意識するようになったが、さらに ポケモンと遊戯王世代 と遷移し……
大好きなロボ(デザイン)で例えるなら、リアルロボットの時代が【ジャイアントロボ】と【エヴァ】によって終焉し、同時進行の『スーパーロボット大戦』によってそれ以降はガンダムでもなんでもスーパーロボット的味付けになってしまった。
それでお終いかと思ったらそうは問屋が卸さず。直近は【トップ2】系の瞳あるロボエヴァ風味が台頭し(【スタードライバー】とか【ダーリンインフランキス】みたいなの)ガンダムバルバドス最終形態はまるでデジモンである。
でも「最近のデザインはクソばっか!」などと言おうものならフルボッコです。
ばかな子たちは短絡的だから、へたすっと10年ちょっと前の【ハルヒ】でも「絵柄が古い」とか言う……
マウント取られるのが怖くて本当に自分が大事なモノ持てないってのも哀れだけど。ホントにSNSのおかげで、中途半端に知恵のついたばかちんがなんでも物申すようになってしまいましたから(よしき君を見つけたスーパーボランティアさんにケチ付ける奴がいるくらいだもん)生きづらい世の中ですよ。
だから「墓掘りはしない」って俺ルールも多分に自己防衛的なモノですが、反面、同世代のダチとおたく話してるとやっぱ「昔のほうが面白い作品多かったよね」みたいな流れが多くて、「いやそれは半分幻想だ」と主張するのは結構気力が要る。
そして【アナ雪】とか【君の名は。】けっこう面白いよ?と振ってもほぼ相手にされない哀しみ(昭和おたくの心もかなり頑なです)
孤独って友達いても感じますね(なんだこの結論)