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ⅩⅥ 卍 きょえいしん 卍

 むかし、わたしはコミケのボトムズサークルに所属していたのだが、その主催者の女性Sさんはいわゆる「おたサーの姫」状態だった……寄ってくるのは男ばっか!

 彼女はそいつらの意図を見透かしていて、ちょっと哀しそうだった。みんなでわいわいボトムズファン活動したいだけで色恋には興味なく、かなりハッキリそう表明していたのだ。

 なのに普段内向的なオタクさんたちったら聞く耳を持たず、リビドースイッチ全開で、耐性がないだけに脳内ファンタジーを実現すべくばく進しちゃうという……


 それはそれで面白い話はたんとあるが、今回は割愛する(←)。



 そのボトムズサークルには集英社に持ち込みしていた三人組の野郎がいた。みんな内気なおたくである。おたくなのにSさんに王様ゲームを強要されたり、不憫だがボトムズファンの女性は貴重なので我慢していた。


 そーして半年後のコミケでやはり打ち上げとなったのだが、その集英社三人組のひとりが別冊ジャンプに読み切り短編を掲載されていたのである。

 

 それでそいつの変わり様ったら!

 カラオケ中もえらそうに腕組みしてふんぞり返って、ノートの寄せ書きも「あ、自分そういうのしないんで」と断り……まわりの人間がなんだこいつ、と鼻白むくらいの愛想のなさで(同じ席にエロとは言えプロ漫画家もいらっしゃったので雰囲気壊しまくり)、あとで連れのふたりがこっそり「スンマセンね……」と苦笑して謝るほど。


 いやホント華々しいくらい別人になってましたよ。


 そいつがデビュー後どうなったか知らないが、月刊とは言えジャンプに載る、というのがどれほどのことなのか思い知った次第。



 そんでね、ここからが大事だけど


 【グラディエーター】でオスカーを獲ったラッセル・クロウがその後、場末の酒場で鞄から取りだしたオスカー像に「な、おれは最高だよな?な?」と語りかけていた、という記事をどこかで読み、衝撃を受けた。


 かっちょわる杉だけどそれ以上にあんな立派な仕事してる人間でも落ち目になるのだ!……という。まあ私生活が酷すぎたらしいんだけど。

 あー

 名声なんて儚いもんなんだな~

 

 だが、まあ驚いたことに自分は【クイック&デッド】以来ラッセル・クロウが好きであり、そんな程度では失望しなかったのだ。その酒場での1件もらしいと言えばらしい。ていうかちょっとダサかっこいい。



 そしてデビッド・キャラダイン。

 ロケ先のバンコクのホテルで窒息オナニー中に死んでしまったのを発見された。【キル・ビル】で華々しく名声アップさせたあとだし、いいお爺ちゃんである。スターなのにそんなことするんだ……いやスターでもそんな欲求捨て切れてないの……?


 で、それで失望したかって?いやべつに。

 ニューワールドピクチャー時代からのファンもたぶん、ちょっと苦笑して、やれやれしたでしょう。



 そんなふうに「許されちゃう」キャラって憧れます。

 ま、実際許されてるかはともかく、「こいつならまあいいか」と割り切れるキャラクター。

 限度はありますけど、たとえば自宅捜索したらPCから児童ポルノが見つかったりしたら考え直すけど(話は変わるがあの件で輪月センセを責められるのは、生まれてから一度もポルノ画像をキャプチャーしたことがないひとだけだと思う)

 日本だとたけしとタモリとか?たぶんいますぐ名前上げろって言われたら十指に余るでしょう。


 功績を讃えられ紫綬褒章を送られそうなのでお行儀よくなっちゃう、その程度では逆に興ざめですね。鳥越とか逆にいい年こいてブレブレな奴は枚挙にいとまがありませんけど。


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― 新着の感想 ―
[一言] オタサーの姫になってしまった人の気持ちを考えるに…… 「趣味の話をして楽しく活動したいのだが、なぜこのオッサンどもはそこにロマンスを求めるのか。ウザいのでさっさとそういうお店に行ってください…
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